香我美町で、今一番の話題のスポットは、写真の懸崖菊。なんと入場料は無料、ボランテイアで運用されています。菊を見ていると、スタッフの方に、「見に来てくれてありがとうございます。」と言われました。本当はこちらが言う言葉なのに、少しとまどいましたが、うれしい心ずかいです。頂上の店では、すしや、お餅、なんかが売られています。一番のおすすめは、みかん餅。山北ならではの名物です。一度食べて見て下さい。菊は今が身頃、まだしばらくは、楽しめます。
香南市香我美町の秋祭り、山北棒踊りを見て来ました。祭りと言っても、かなり激しく2m弱の棒を打ち合うので、皆真剣、見ているほうも祭りのつもりでいると、その激しさに圧倒されます。始まりが、剣を持たない農民の自衛が目的なので、剣道や、弓道と同じ武道とルーツは同じなのです。参加している青年団も一生懸命やっているので、好感が持てます。仕事でも、遊びでも、真剣にやっている人は、かっこいいのだと思います。誇りを持って仕事をしている職人さんが、凛々しく見えるのは、当たり前。かっこよさを、取り違えると、見苦しくなります。山北棒踊りは、若者の真剣さが、好ましい祭りです。
紅葉が今見ごろです。真っ赤に山が染まり鮮やかでした。春も良いけど、秋も格別です。でも秋は、みんなでわいわいやると言うより、独りでしんみり歩くような感じが、合うような気がします。でも一人ぼっちは少し寂しいかな。この季節が感動的なのは、旬が短く、はかないからで、どんぴしゃのタイミングでは、中々巡りあえないから、その分、特に感動が大きくなるのでは?池田のお客様に会いに行く途中に、寄り道をして得した気分で、一日ご機嫌でした。
ここは吉良川では無く、香南市の古民家です。蔵は安政の大地震の前から建っていたと、地元の人に聞きました。と言う事は、南海大地震にも耐えて建っていると言う事です。基礎のアンカーもホーウルダウンも無く100年以上建っている。現代の建築基準法がばからしくなります。大工の技術は基準法が出来てから落ちていく一方です。きちんと建てた木造も、基準法ぎりぎりの建築も同じ扱いでは、職人に手を抜きなさいと言っているような物、技術は入りません、法律さえ守ればどんな建築物でもOK.私達は、もう少しプライドを持って仕事をしたい。職人の仕事を確保したいと、スロウビルドネットワークをつくりました。違いを、分かってもらう、それには施主の皆さんが、大手ハウスメーカーの家を見て、職人の作った木の家と実際見て比べるのが一番。その為にアイビーログ工房では、家を建てたお客さまにおねがいして、家を建てたい方の希望があれば,住んでいる家を実際に見てもらっています。終の棲家を建てるのに、失敗する事がないように勉強する事は必ず施主さんの利益になるはずです。お気軽に相談下さい。
みかんもすっかり色ずいて、ようやく高知も秋らしくなりました。建築途中のO邸、下塗りをすると、かなり印象が変わりました。平屋のどっしりとした安定感が感じられます。この家は、南海地震に備え、耐震性を高める為の対策が、色々と採られています。平屋にしたのも老後対策もそうですが、耐震の事も考えての事です。基礎パッキンも揺れを少なくする為の、耐震パッキンを使用。基礎は13ミリの鉄筋を20センチ間隔で編み、砕石、セメントも2倍の厚さにしています。それと地盤改良の為3メートルの深さまで40本の砕石パイルを打っています。壁の下地板も45度の角度で、筋交い状に張り、揺れに対して強度を高めています。内壁も下地板を張り、土佐漆喰で仕上げていきます。ほとんどボード類を使わないので、ゴミの出にくい建築で、ほとんど木と漆喰が構成材料です。けっきょく、全て地元,高知の自然素材で出来ているので、建てる為に使うエネルギーが少ない、環境にやさしい家と言えます。蛇足ですが、土佐漆喰は、建築場所から500メートルの、西内石灰さんの製品を使っています。