TOSAZAI展最終日、片付けを兼ねて新宿へ行って来ました。
最終日も、平日にかかわらず、そこそこ人出があり、賑わいました。
木製品の他に多かったのが、和紙製品のコーナー。その中で私が一番気に入ったのがこの製品。
繊維の表情が力強く、実用品ではなく、アートの域なのだが、こんな製品が手頃な価格で買えるのであれば、ログハウスに取り入れたいと思いますが、値段を聞くと、一桁思いより高く残念。和紙製品は手頃な値段設定もあり、少し実用品より高い物も、取って見る人が多かった。やはり素材も簡単に使えるのが、都会では重要だと、感じました。しかし、本物志向の方も多く、潜在的な需要は高く感じました。ログハウスと言うジャンルを超え、アピールできれば可能性はかなり高いと感じました。やはり国産材を使う事の意義を、伝え続けることが大切だと感じました。ただ、安い事が大切と言う人も多く、適正な価格が、わかりやすい事も大切なことだと思いました。最後に、夜8時過ぎまで片付けを手伝ってくれた、Hさん、T君有難うございました。何とか無事丸太を送り返せる事ができ、ホットしています。
カフェアイビーの、少し奥の道の、よう壁工事が大体終わったようです。コンクリートの壁になるのかと思っていたら、種子が入った特殊な土を吹き付け、その上に金網を張っています。良く見ると、早くも芽が出てきていました。成長すると、金網も見えなくなるのでしょう。少しずつ、少しずつ工事の方法も、変わって来ているようです。コンクリートの壁より、暑さ寒さは格段に変わると思います。強度の面では少し不安はあるものの、良い方向に向かっているように感じました。
カフェの周りでは、セミの鳴き声も少なくなって、早くも赤とんぼが出てきて、少しずつ夏も去りつつあります。寂しいような嬉しいような複雑な気持ちですが、日中は、まだまだ暑い日が続きます。もうひと頑張りしましょう。
脱皮したばかりなのか、触ってしまうほど近寄っても逃げないので接写。悲しいまでに、綺麗な赤色の胴体をしています。何万年も前から、季節の変わり目を告げてくれる、昆虫。生命の不思議を感じます。明日から東京へ行きます。TOSAZAI展もアッと言うまに、3週間が終わります。成果やいかに。
写真は今年高知大学の学生達と建てたツリーハウスならぬ、高床式、カタツムリハット。
少年は樹上に家を持ち、少女は、人形の家を持つ。と言う言葉が好きです。今回の新宿で開催中のTOSAZAI展でのテーマは、50を過ぎたら、そろそろトムソーヤになろうだ。スタンド・バイ・ミー。少年・少女の頃見た冒険の夢、を実現しようと言うテーマで、3坪~5坪の家、ログハウスを近くの空き地に建て、自分だけの空間をもって楽しもうと言う提案だ。しかもフルログの家は大地震でも倒れる事はないので、シェルター機能を併せ持ち、いざと言う時、家族の避難場所になる。しかも土佐の木だけで造れる家だ。
丸太も50年前後の、戦後の植林材を使い、100年以上建ち続ける事が可能な大きな屋根を持つ家だ。この建築を建てて良い所は、1、山の管理が出来、山の植生が豊になる。2、そうすると川も豊になり、生命が溢れる。3、川からきれいな水や栄養分が流れ込めば、海も豊になる。4、地元に仕事が出来、多くの人が生活できるようになり、高知も元気になる。なおかつ、地元の素材を使って建てる建築は、環境にダメージを極力与えない。素材を統一出来、美しい街並み、文化が出来る。林業、漁業、建築、観光全てリンクする。持続可能な暮らしを、少しだけ考えを変えると実現できる。その考えはせめて30年後、出来れば50年後~100年後を考えて物を買う事だと考えている。上棟式の時、地の神にお願いすることは、この地に家を建てる事の許しを請う事で、しばらくお貸しくださいとお願いします。借りた物はなるべく汚さず返す事が必要です。