土佐の民家風ログハウス、アイビーログ工房 

http://ivy-log.com/住みたい!!高知が元気になる家。アイビーログ工房の木の家には物語が生まれます。

建築は楽しい。

2016年02月26日 23時14分16秒 | Weblog

土佐清水市へ土地を見に行って来ました。200坪の土地の後ろに見えるのは国立公園の山。ここにポスト&ビームの、土佐杉のログハウスが建つかも。

四国の中で一番好きな地。太陽の光が、輝きが、市内とは違う。

海が綺麗で、川も綺麗。そして海も綺麗な夢のような土地です。しかも温暖で、綺麗なサーフビーチもある。無いのは仕事。

土地も安く、仕事さえ作れば、楽園に誰でも住めるのだ。

近くに楽園に憧れ、住み着いた建築家の小さな家があった。海から断崖を上がった所に建つ、絵本に出てきそうな家だ。

小さいが家族で住むには充分な大きさ。家の中には、煮炊き用と一体になった、手作りの薪の暖炉があった。

駐車場も素敵だった。廃材利用の基礎。金属を使わない木で作ったアーチは思わず良いなと思った。

やっぱり建築は楽しい。


ぶあいそう。

2016年02月15日 21時03分19秒 | Weblog

千葉県で良かったのは、日曜日に、東京の色々な所へ行けた事。なかでも一番良かったのは、町田の白洲次郎邸こと、武相荘。

ミッドタウンでも、表参道もなく、僕の心を惹きつけたのは、田舎の藁葺きの古民家でした。

街中のオアシスのように、その空間だけ、違った時間が流れていました。

凄いなと思ったのは、戦前、イギリスのオックスフォードで生活していた彼の自宅が、最先端の家や、洋風でも無く、日本の古民家だった事。

イギリスの良さ、日本の良さ悪さを知り尽くしながらも、日本建築を選んだと言う事に、先進性を感じました。現代の外国人が日本建築の良さを認め、快適に改修しながら住んでいることとダブります。彼の感性、普遍な価値観は、現代も通用すると感じました。

時が付けた味、風合いは、唯一の価値を感じます。自分が良いと思った物を、人に惑わされる事無く愛でる事は、中々出来るものではありません。

時と共に錆びる自然の素材には、変化を楽しむ知識があれば、かけがえの無い価値をもたらしてくれる力があるように感じました。

新しい素材に軽薄さを感じ、素朴な素材、物にやすらぎを感じるのは、年をとったからだけでは無いように思います。

私達の建てる家は、住む人の価値感に応えられる、嘘の無い素材,作りをして行きたい。

 

 


ニュータイプのドローナイフを制作。手仕事は素敵だ。

2016年02月13日 20時09分39秒 | Weblog

今日は雨で、倉庫の整理でしたが、昨日張り切ってやったピーリング「皮むき」のせいで、体中の筋肉が悲鳴をあげている。

今回ハンドピーリングにしたのは、若いビルダーの提案もあったのですが、山の現状も、少し気になっていたのもあります。

バイオマスの影響や、CLT「集成材」の需要が増え、木材が足りない状況や、山の高齢化もあり、丁寧に木材を出す事が、だんだん難しくなっているからです。ダメージが多い木は、そのダメージを取り除くに深く削る必要があるからです。水圧で剥いた磨き丸太の美しさは、捨てがたい魅力もありますが、あまり高級になるのは、困ります。

久しぶりにドローナイフを出して、皮を剥いてみると、切れ味が悪く、体力的に大変な事に気づきました。昔は木を切ってすぐに出した木を剥いていたので、良かったのですが、切って3ヶ月程山で葉枯らしをする事もあり、表面が乾燥して、中々綺麗にむけないのです。

そこで切れ味の良い、ドローナイフを制作しました。土佐は山道具の鍛冶屋のメッカ。良い刃物を探してきました。写真はマグロの皮むき用のものだそうです。

特注で作っていたもので、一つだけ余っていた物に、取っ手をつけました。切れ味は格段に良く仕事も進みますが、もう少し良いのはないかと考えて作ったのが超仕上げ用の刃を再利用したものです。これは凄い切れ味で綺麗に仕上がり満足ですが、ただ刃が硬く研ぐのが難しいのが難。近日中に改良版を制作するつもりです。研ぎやすく、切れ味の良い土佐刃物のドローナイフを注文したいのですが、注文してから、2ヶ月くらいかかるとの事、今回は諦めます。

手仕事の良い所は、やればやるほど仕上がりが良くなっていく事と、自分のリズムでやれる事。体力が付く事。環境破壊にならない事等、良い事がいっぱいあります。

機械でやると楽なのですが、このしんどさ、味を、楽しむ時代ではないだろうかと考えています。効率を追うと無くす物が多い事に気づいている人が、多くなって来ていると感じます。早く安くを追求しすぎて、本当に大切な物を無くしてきたと。アイビーログ工房は、手仕事にこだわります。しかし誰でも買えると言う事もこだわります。極力地元の素材で建てる事にも。新しい家創りは、昔のつくり方に、多くのヒントがあるように感じます。

 


新工房に丸太材入荷。

2016年02月11日 00時06分21秒 | Weblog

物部の山より、新たに木材が入りました。高知市内に建つ、小さなログハウスの木材です。小さいと言っても

11トントラック2台に、満載の丸太を見ると、思わずこの丸太と又格闘するのかと、少し圧倒され気味ですが、降ろして見ると納得。

曲がり木他、ケヤキや、サワグルミ、檜の小丸太がだいぶ入っていました。今回はあまり使わないのですが、曲がり木が入ったと知らせがあり、急遽仕入れた材木が、入っていました。

新しい工房の作業場で初めて刻むフルログは、小さいのですが、本格的なログハウスとなります。

倉庫兼作業場も、ほぼ仮の完成となります。これから少しずつ仕上げて行きたいと思っています。

春にはお披露目を兼ね、漆喰壁塗りのワークショップを開催したいと思っています。

日時が決まれば告知しますので、よろしくお願いします。

新しい家創りの形も提案したいし、山からつながり、作り手の顔が見える家。壊す時にも環境破壊にならない家、健康に住むだけでなく、建てる事に寄って素材を育てられ、持続可能性が高い建築を知ってもらいたいから。

倉庫に鍵仕舞いができるようになったので、明日から引越しです。

雨が降る前にやりたいことが一杯。でも焦ってもしょうがないので、地道にやります。

今回若いビルダーの提案で、ハンドピーリングをすることになりました。その為に新しいドローナイフも、2種制作しています。

ハンドピーリング「皮むき」は、大変ですが面白い作業だと思っています。単純作業ですが、奥が深い作業です。

新しいドローナイフの凄い切れ味に驚きました。アイビーログ工房から、新しいドローナイフを販売するかも、期待してください。

 


千葉県市川市のログハウス、引渡し終了。

2016年02月03日 19時03分21秒 | Weblog

高知に帰っています。千葉のログハウスも、無事引渡し終了しました。

玄関に入ると、楢のあがり框が迎えてくれます。床材は四万十の杉です。横には手作りの靴箱。

そして、二本の檜の丸太だけで成立させた、L字型の回り階段が、迎えてくれます。

トイレと客室の入口に、ポストがからんだアーチカット。このログハウスには、3ヶ所のアーチカットがありますが、シンプルな形にしています。

長く付き合う家では余り凝ったカットより、飽きのこない形の方が良いとかんがえたからです。

まだ薪ストーブは付いておりませんが、入ると一段と良い感じになると思います。

このログハウスは、準防火地区に建っています。街の中にログハウスは建てにくいのは、防火より、丸太の置き場が必要なことが大きいのと、木屑のゴミの処理が大きい。

現場合わせが必要なログハウスは、現場で切ったり、削ったりする事が必要です。この家の建て込みには、小運搬が必要だったり、現場に車が入れなかったり、高知では起こりえない事が次々と起こり、本当に大変でしたが、苦労して建てた報酬は、業者さんと知り合えた事。人と人の出会いは大切。

この出会いを大切にして、これからも付き合っていきたいと考えております。

近所の皆さんも暖かく見守ってくれ、感謝しかありません。

これから、この経験を活かし、より良いログハウスを作っていきます。