工房で、10メートルの丸太相手に刻みをやっていると、山北の仕事場は天国のよう。午前中はまだ耐えられるのですが、午後2時過ぎる頃には、地面が焼け、上と下から照らされるとさすがに、これって罰ゲームか何かと思うほどです。炎天下、こんな事やっているのは高校球児ぐらいと思うほどですが、何故か嫌ではないのは、どうしてなのだろう。汗で服が何倍もの重さになり、体中おが屑まみれになって、何が楽しいのかと、自分で自分を笑う。仕事ならもっと楽な事あるよなー。3Kの職場は若い人が嫌うと一昔言われていたが、今もそうなんだろうか?一つ言えるのは、丸太刻んだ飛び散るおが屑には、変な物が入ってないから、それを吸っても体には影響無く健康な事だ。今は笑えるが、ログビルダーになる前に、ログスクールの卒業式に、おが屑のシャワーで祝福と言う記事を読んで憧れていた。真剣に。そう思うと、今なんて幸せなんだろうなと思いつつも、この暑さ半端じゃないなー。でも負け惜しみじゃなく、この歳になっても、ログビルディングは楽しみが大きい。
大草原の小さな家。山北の家を裏側から見ると、そんな雰囲気がします。畑の雑草と、土色の壁が雰囲気をだしています。
南側から見ると、はるか遠くにロッキーの山並み?龍河洞スカイラインがある山並みと、前には、山北みかんの果樹園が、のどかな雰囲気です。
南北に障害物のないこの家は、非常に気持ちの良い風が通り抜けて行きます。昼寝には最適。道路から少し入っているので、車も通らず非常に恵まれた環境で、毎日昼休みには、シェスタ三昧。下手なリゾートより、気持ち良い時間が過ぎていきます。
しかし毎日毎日暑いです。四万十市のH邸の刻みは、正に熱中症との闘いの様相を呈していますが、まめな水分補給と、ハイテク素材に助けられ何とか乗り切って行きます。美しい平野のビーチでのサーフィンを夢見ながら。何か毎年暑くなっているような気がします。そのうち夏は、外部労働者は、そのうち本当にサマータイムを採用しなくてはいけない様な気がする。
梁の製作に取り掛かります。長尺材なので、曲がりがあると苦労しますが、それも木の個性として受け入れ、使い方を考えるのが、ログハウスの長所と考えています。極論を言えば、使えない木はありません。使い方によっては、魅力的になる材も多いのですが、ほとんど効率を理由に、山に切り捨てられるのが現状です。機械とのマッチングが悪いと捨てられるなんて、もったいない話です。生産性を理由に、個性のない建築が多く、職人の苦労の見えない家ばかりになっている現状は、寂しいばかり。60年~70年育った木を、曲がっているからと言って、小さく切り刻んで、集成材として使うのも一つの方法ではありますが、私は受け入れがたい真情が、心の奥底ににあります。木は、ありのまま使う。私は、やはりそこに魅力を感じます。シンプルだけど、絶対的魅力が、丸太の家にはあります。それは、素晴らしくエコロジーな建築の一つです。今残っている、昔の古民家は、曲がり材が多用されていましたが、それは手間がかかるけれど、長く建っている事を思えば、逆に考えると、効率が良いのだと、考えるべきだと思います。
四万十市の現場、基礎の配筋検査、無事終了しました。終了後、さっそく基礎のベースが打たれました。
仕事が、一気に進み始めます。頑張って刻まなくてはと思いますが、台風が連れて来た暑さが堪えます。この夏は冷夏の予想だったのですが、まあ何時もの事ですから、段々体調もついて行くので、水分を取りながらやって行きます。
帰りに、四万十川の対岸の、絶景を望むカフェによりました。人はいませんでしたが、中々良い雰囲気です。ひょうたんのランプを見つけ、作家さんを教えて戴きました。一度たずねて見たいと思っています。四万十市周辺は、Iターンの方が多く、面白い取り組みもあり、楽しみな地域です。これからも、アイデアを持った人、手に職を持った人が、多く移住して来る気がしています。何も無いのだが、すべてがある。良い所です。
焚き火倶楽部久しぶりに開催。と言うより、燻製倶楽部と言った方が良いかもしれませんが、7月19日土曜日、午後1時ごろより燻製を初めます。もう少し早い時間になるかもしれませんが、燻製をみんなで、わいわいと言いながら作り、試食したいと思います。私は豚ばら肉のベーコンをメインにやりますが、ジビエも登場の予定。イノシシ、鹿肉もやる予定。イノシシは経験あるので、味も想像できますが、鹿肉は初めてなので楽しみです。他に鮎なんかもいいし、定番のチーズやソーセージ、干物、ゆで卵も美味しいよね。飛び入り歓迎です。食材を下ごしらえして、持ってくれば、燻製小屋は広いので、入れれば、燻製が出来上がります。当日、カフェは普通に営業していますのでお茶を飲みに来て参加してください。