基礎の上に乗る土台を刻んでいます。アイビーログ工房では、桧の15センチ角で作ります。削ると桧独特の香りが、あたりに漂います。この匂いも、一日作業すると、鼻が痛くなる事があります。虫を避ける成分を、嗅ぎすぎるせいだと思われます。人間は自分の安全になるもの、守ってくれる物に好意を抱きます。緑は、空気中の二酸化炭素を酸素に変えてくれます。山の緑を嫌いな人は、余りいないように、虫がつきにくい成分を持つ桧の匂いを、好むのだと、思います。又桧は、湿気にも強いのと、適度な硬さもあるので、土台には、良い素材です。杉より、高価なのが、難点と言えば言えます。適度な硬さもあり、粘りもあるので、鉋で削ると、鏡のように仕上る事も出来、建具や、手摺に良く使います。
雨が続きます。仕事にならず、天気商売のつらい所です。先日の日曜日、庭のしいたけの原木に、大きな椎茸が一杯育っているのを発見、6年ぐらい前に貰った原木で、忘れた頃に、椎茸をプレゼントしてくれます。毎年、夏と冬2回出来てるようです。夏は、ナメクジとかに食べられ、収穫出来ない事が多いのですが、冬は天敵もいないので、収穫できました。雨が多いせいか、肉厚のりっぱな椎茸が収穫でき、さっそく鍋の具材となりました。
持続可能な生活を、今こそやらなければならない時期であると、TV,ラジオで良く耳にします。アイビーログ工房がやっている、FSCも、持続可能な森林経営をしている山から出た、木材を使い家を、建てています。持続可能な生活を、今やれるかと言うと、出来ないと正直思います。今の生活水準をこのまま維持しては、絶対出来ません。新しい生活感を持たなければ、無理でしょう。少しでも、持続可能な生活をしていくには、まず産地のはっきり分かる商品で、なおかつ自分の住んでいる地域に、より近い商品を選ぶ事。建築であれば、住んでいる場所に、近い所に住んでいる職人が造った建築。頭の中でその素材が、生まれ、使われ、どのように、捨てられ、又再生、生まれてくる事が、イメージ出来る素材を買い、使用する事です。要は、今大型店で、流通している商品、ハウスメーカーで家を建てる事は、全て、NOです。それは、全て効率、無駄のなさを追求し、中央で管理できる物ばかり、地方は消費だけ、これは、奴隷制度と似ていませんか?地方で考え、造って行く文化を、今こそやって行くべきです。無駄、効率の悪さは有りますが、それはいやな物では無く、愛せる物だと信じています。芸術は、無駄、効率の悪い事の中から生まれます。四国の独自性を愛し、新しい文化を地方から発信して行きましょう。写真は、三原村の桧林、使ってもらい、山を活性化したいと頑張っています。
この所,工房の薪ストーブが、大活躍。昔ながらの、だるま型のストーブは、愛らしく、夏はただの邪魔者ですが、寒くなると、愛着すら湧いてきます。工房の作業の際に出る、木片を燃やして、暖が取れるのは、財布も身体も、心までも温めてくれます。高知県は、木材資源の、豊富な県です。他所から高い燃料を買うより、近くの山から買えば、産業も出来るし、地産地消で、地球温暖化対策にもなります。金が無い、予算が無いと言うより、根源的な事を、実行する事が大事です。あまりにも流通が、進みすぎた世界で、中近東から運んだ、オイルが無くては生活出来ないなんて、凄くおかしな話。輸入薪ストーブが高いと言うなら、国産の安い、高性能な薪ストーブ、薪ボイラーを作れば、解決するのに、儲けに成らないから出来ないなんて、そんな技術立国日本なんて、笑い話です。
寒いです。北風が強く、南国市は北の四国山地から、吹き降ろす北風で、体感温度はぐんぐん下がり、事務所に逃げ込み、国産だるまストーブで暖をとり、ホッとしています。写真は我が家のサンルームに、生けていたアロエ。なんと花が咲きました。生命力の強さに驚きます。今年はサンルームのおかげで、天気の良い日は薪ストーブが要らない事が多く、省エネで地球温暖化に少しばかり、寄与出来ています。明日も寒そうですが、天気が良いのがありがたいです。