土佐の民家風ログハウス、アイビーログ工房 

http://ivy-log.com/住みたい!!高知が元気になる家。アイビーログ工房の木の家には物語が生まれます。

シェルター

2011年03月31日 11時24分48秒 | Weblog

久しぶりに、四万十町興津へ行って来ました。興津は峠から見ると特別な場所だと感じます。まるでロストワールド。高南台地から一気に海に降りた所にあるからです。八十八折れのカーブの連続を一気に下り、昔子供達とキャンプをした浜までバイクで下りました。震災の後自粛していましたが、今日は大目に見て下さい。バイクの良い所は、運転に集中しないと、すぐしっぺ返しがある事です。何も考えずに集中する事は私の気分の切り替え手段の一つ。浜でキャンプ場を管理されている佐藤さんと話をしました。震災の話になり、客も激減、興津もあの津波が来ると、壊滅してしまう話となり、私が今取り組んでいる、シェルターの話をしました。15分から1時間以内の場所に、小さな別荘を持ち、野菜を作ったり魚釣りをしたりと、自分の好きな事が出来る、地震にも壊れない、シェルターを作ろうと言う物で、車を買う程度のお金で、そういう場所を持てれば、行政に頼らないでも、2週間程度は暮らせます。大震災直後は行政は機能しない事は、今回の震災の教え、プライドを持って新しい出発の起点になる場所。地震に強いフルログと、雨風の仕舞が完璧な板倉工法を組み合わせたシェルターを提案している所ですが、先日、趣旨に賛同してくれた方がおり、この夏の終わり頃には完成する予定となりました。どんな家になるか、今から楽しみです。唯このハイブリッド工法は建築確認はまだおりませんので、市街化調整区域では、まだ建てられません。制約はありますが、自然に帰る、近くの素材を最大限に使い建てる予定。小さくても存在感のある、美しい建築にする予定です。楽しみです。
写真は興津漁港。丁度漁船が入って来て、漁師さんが包丁で魚をしめている所を
パチリ。

マヒマヒが美味しい時期に食べにおいでと言われ、今度又食べに来ようと思いながら、興津の、少し高い美しい海の見える場所に、シェルターが欲しいなと思いました。土地は一杯あるそうです。

サンルームのような?・・・

2011年03月26日 10時17分44秒 | Weblog
ずいぶん前になりますが、農家の作業小屋兼車庫に建てたログが風雨で傷みがで始めていたので、壁を少し作って雨が当らないようにしないと長く持たないよ。と言っていたところ、彼が出した答えがこれ。

回りを、ハウス用のビニールで三方囲ってくれました。完璧です。さすがにハウストマト生産農家。彼にとって、安くなおかつ効率のよい方法なのでしょう。破れたらと心配したら、パッチあての補修材ですぐに補修していました。少し変わったハウスのようですが、初期の岡山のブドウ農家のハウスは、木と石とガラスを使った、サンルームのような、おしゃれな物だったようです。それと比べると、少しチープですが、施主のアイデアと、愛情を感じました。

素材を求める旅。

2011年03月25日 08時16分59秒 | Weblog
手すり改修のため、桧の枝を貰いに、愛媛の友人宅へ行った時に、小田町に行って名物、たらいうどん、を食べて来ました。友人は腰を痛めたと言って、仕事は休みでしたが、案外元気そうで、安心しました。

小田の街中は案外レトロな雰囲気が一杯。

良く見るとクリーニング屋さんでした。英語の表示もあり、案外街おこしで新たに掛け直したものではないかと思いますが、楽しい看板は、店を楽しく見せてくれます。その帰り久万高原町を抜け、柳谷から梼原町の中岡君の家へ、桧の枝を取りに、新しく開通したトンネルを通り、行ったのですが、前は1時間以上掛かっていた道のりを、20分で行けたのには驚きました。森林組合にも寄って遅くなったのですが、隈さん設計の渡り廊下と言うか、雲の上のギャラリーを見に行きました。

さすがに圧倒的な存在感があり目を引きます。集成材を積み木のように、巧みに木を積み重ねて強度を確保している巧みさには脱帽。強度計算の関係で、今や集成材なしには巨大木造建築物は出来ないと言う事だけが、不満です。遠くから見ると、木が繊細に編まれた美しい建築でした。整然と並ぶ木に、美を見るのは日本の建築の系譜でしょうか。丸太の建築にも繊細さは必要だと考えています。美しいライン、木組みを追及して行く事が、丸太の建築の未来を作る事になります。

幸せは歩いて来ない、だから歩いて行くんだね。

2011年03月22日 09時08分42秒 | Weblog
高知は春めいて来て、花があちこちに咲いて来ています。東北はまだ寒い日が続いていますが、もう少しで春がきます。頑張っているのに、頑張って下さいとしか言えません。季節がめぐるように、人の心にも新しい希望が生まれ育ち、力になる。どんなに悪い事に遭遇しても、決して悪い事ばかりではないと考える事にしています。坂本九さんの、上を向いて歩こう、が好きです。家では、水前寺清子の「幸せは歩いて来ない、だから歩いて行くんだね」と着信音が流れます。曲目は、「365歩のマーチ」だったかなー。家のオヤジが好きだったのを覚えています。昔のメロデイが、今新鮮に感じます。工房では毎日ログ材の皮むき作業が続いています。

綺麗な表皮が見る見る表れて厳しいですが、楽しい作業です。昨年12月初めの、新月伐採の木です。アンパンマンミュージアムの近くの山で伐ったのが、昨日のように思い出されます。こだわりを持って、良い家を建てて行きます。それが、巡り巡って、東北の人達の力になると思うから。

24年目の改修工事

2011年03月20日 10時47分01秒 | Weblog

24年経ち、ベランダが痛んだので直してほしいと2年程前から相談されていた、四万十町窪川のレストラン、ロガーのベランダ改修工事。休日が合わなかったり、天気が悪かったり、こちらがいそがしかったりして、中々取り掛かれずいましたが、ようやく始める事が出来るようになった。横梁は取り換えるしかなかったのだが、雨が直接かかる、受けとなるログエンドが腐っていたので、取り外して見ないと、何処まで使用できるか判断出来ず、初日は痛んだ梁を外し、ログの状況を見て判断し、8,6メートルの新しい梁を設置するまでの作業をした。ログエンドの腐った部分を取り除き、芯材の赤みと、下部の方は無事だったので、サドルノッチの鞍部のように削りノッチを切ってセットした。この工事が済めば、後はベランダの張り替えと、手すりを取り付ければ良いので、難工事が済みほっと一息。オーナーにどんな手すりにしますか?と聞くと、あなたに任せる。と一言。うれしい半面プレッシャーもある。職人をよく知っている人だと感じた。前回の手すりは、筋交い状のクロスしたものだったので、同じようにしようと思っていたが、もう少し安全性の高い形にしようと決めた。オーナーのこのログハウスへの愛着をひしひしと感じる。幸せなログハウスだと感じ、もっと愛してもらえる改装になればと考えています。梁を受けるログエンドが、腐りを除き、いびつになってバランスが悪いので、破風板を取り付け、雨が当たらないようにして、隠す事にしました。天気が悪くなりそうですが、来週中には仕事を済ませたいと思っています。