土佐の民家風ログハウス、アイビーログ工房 

http://ivy-log.com/住みたい!!高知が元気になる家。アイビーログ工房の木の家には物語が生まれます。

続、ウリン。

2009年05月31日 23時53分29秒 | Weblog
先日、ウリンの事を書いて思い出しましたが、松山の、伊丹十三記念館のデッキにもウリンは使われていました。外壁には、フロアー材を裏返しにして使っているのが、面白く、床材とのコントラストもばっちりで、感心した事を思い出しました。良い物は取り入れて行く、柔軟さも大事かなと思いますが、これからは、環境負荷の大小は、必ず考えて使うべきです。視野を大きく持つことが、これからの家作りには、欠かせません。でも頑固に、国産材にこだわるのも、不器用な私には、似合っているのかもしれません。

希少材で長持ちが良いか、メンテナンスしながら使うほうが良いのか?

2009年05月30日 10時34分59秒 | Weblog
先日、四万十町窪川で、デッキ製作を頼まれ行って来ました。雨の当たる所はデッキ材にウリンと言う、硬く比重の重い物を使い、屋根のある部分は、杉の厚板を施工しました。子供が小さいので、防腐処理はしたくないと言う、施主さんの要望で、色々調べた結果、アルミはいやだしと言う事で、ウリンと杉になりました。私としては、杉かヒノキの国産材にこだわりたかったのですが、確かに高級なだけあって、長持ちしそうです。ただ、希少な素材なので、あまり大量に使われるとなると、環境破壊の問題もあるし、10年前後で、雨ざらしのデッキは取り替えるほうが、良いのかなと、考えました。

歳月の色。

2009年05月27日 09時14分46秒 | Weblog
久し振りに、高知市長浜の、海のレストラン寄りました。この建物は、20年以上前私が、ログビルダーの駆け出しの修行の頃、建てた物件で、懐かしい建物です。昔は、白鯨、と呼ばれいたので、そっちの呼び名のほうが、ピンと来る方の方が、多いかも知れません。店内に入ると、昔の事が蘇えって来て、懐かしくも悲しくもなって来ます。この建物は、ある設計士のデザインで、まだ木の建物の事が一般的でなかったころの設計です。軒の出が少なくアメリカの乾燥地帯にあるようなデザインだったため、風雨にさらされ、外部はかなり痛んでいます。手入れも十分でなく、かなり深刻な状態になっています。でも内部は20数年の時が、良い感じで色をつけ、時の流れを感じられる物になっていて、癒されます。窪川のレストラン、ロガーの経営者が言っていたように、内部は初期の頃と、あまり変わった所がなく、改装の経費がいらないから結果的にログハウスにして良かった。と言った言葉が蘇えりました。自分と同じように、年月を重ねる建築物は、人と同じように、生き方、手入れの仕方で、味わいに差が出てきます。アイビーログ工房の建てた、ログハウスのオーナーは、良い歳月を、積み重ねて欲しいと思います。

住宅完成保障制度の講習会。

2009年05月26日 09時12分09秒 | Weblog
法律の改正が次々に行なわれ、住宅の全てを規制しようとしているかのように、見えます。先日も10月から施行される、住宅完成保障制度の講習に行きましたが、この講習はこれで3回目で、行く度に、内容が変更されていて、驚きます。前回の講習はいったい何だったのか、そんなにころころ変わると言う事は、内容を煮詰めずに、法律を作っていると言う事で、本当に大丈夫なんだろうかと、住宅の事だからまだこのぐらいで済むのですが、軍事関係の法律だったら、怖いなと思います。法律は本来ないほうが良いのであって、規制するのは、自由な発想をも、無くしかねません。規制が強くなればなるほど、自然素材は、使いにくくなり、結局同じスタイルの家だけしか建たなくなります。これは大手ハウスメーカーに有利になり、地方の工務店や、年に数棟だけ建てるビルダーは、書類仕事に追われ、認定を取るにも巨額なお金がいるようになり、結局仕事が出来なくなりかねません。欠陥住宅が問題になる背景に、安いを求めすぎるユーザーや、家への勉強不足があります。家は、人生で、一番長く生活する場で、大切な子供を育てる場です。チラシや広告に惑わされない目が持てるよう、勉強しましょう。そうすれば、法律に規制される事も、少なくなります。国にコントロールされる、国民にはなりたくありません。この法律によりかかってくる、保険代は回りまわって、ユーザーが払うのです。又一つ、天下り機関が出来たと言う事かな?

屋根を美しく。

2009年05月24日 21時49分29秒 | Weblog
今では使われる事が少なくなった瓦。日本の風景には欠かせない物ですが、近頃では重くて、地震に対して重量が心配とか、洋風の家が増えてきて合わないとかで、アイビーログ工房でも、使う事が少ないのが残念です。しかし、一番需要が減った要因は、単価が高いと言う事でしょう。スレートや板金に比べると倍以上する事も有り、アイビーログ工房の設計する、軒の大きく出た屋根では「大手ハウスメーカーのモデルハウス」の家の倍以上の屋根面積になるので、坪単価が上り、予算オーバーになる事もあり、使う事が難しいのが主な理由です。でも一概に高いと言う訳では有りません。日本の瓦は耐久性が高く、天災が無ければ、現代の屋根材より、確実に長持ちし、しかも古びた時、風合いに味がでます。写真は清滝寺の、瓦屋根ですが、40年^50年前後経っていると思いますが、貧しい感じではなく、いい味を出して、お寺に風格さえ与えています。寿命も長く、再利用も出来る素材なので、長い目で見れば、安いと言えるかもしれません。瓦も進化してきて、地震、台風に強い物が、出て来ています。一度薪で焼いた瓦で、屋根を葺いて見たいと思っています。焼斑があり、不揃いの瓦はアイビーログ工房の建てるポスト&ビームに似合うと確信しています。性能も大事ですが、愛される事も大切だと考えています。