土佐の民家風ログハウス、アイビーログ工房 

http://ivy-log.com/住みたい!!高知が元気になる家。アイビーログ工房の木の家には物語が生まれます。

アーチカットで思考中。まだまだ修行中。

2015年09月25日 23時47分06秒 | Weblog

昨日は凄い雨でしたが、今日は一転快晴。こんな雨上がりの日の、蒸し暑さは特別です。

千葉のH邸もようやく梁が乗ります。長い丸太は転がすにも一苦労ですが、形になるのは嬉しいものです。

アーチもそろそろカットに入りますが、どんなにするか、皆で協議しています。

クライアントの希望で一箇所は、ベンチになる形のアーチに迷いはないのですが、長く住む家。

あまりデザインに走るより、シンプルな形にした方が、飽きずに良いのではないかと言う気持ちがしています。

そして造作工事で、手摺や階段周りで、少し遊びを入れて行こうと言う風に考えが固まりつつあります。

新人の岩橋君は、毎朝早く来て、刃物を研いで頑張っています。だいぶ形が出来て来て、少しずつ切れるようになってきていますが、「私が切れるかい。」と聞くと、{朝は切れていたのですが、今は余り切れない}と。まだまだ修行中。

 


小さな助っ人。

2015年09月14日 21時24分43秒 | Weblog

千葉のログハウスの刻みは、天候に左右され、思うように中々進まないが、ようやくつなぎの丸太、11メートルが乗りました。

国産杉材は、テーパーが輸入材より大きいので、高さ調整が難しい。しかし、それはそれで、ログハウスの魅力の一つになります。

これからエンドカット、窓のカット、アーチカット等ログハウスのイメージを決めるカットをやるようになります。

楽しみな反面、失敗は許されないので、慎重かつ大胆にやって行きます。

夕方になり、片付け掃除の時間になると、小さな助っ人の、ビルダー見習いが来てくれます。

「近頃来ないなー。」と噂をしていたら、聞こえたのか来ていました。

お父さんの教育のせいか、チェーンソーがなっているときは、姿をみませんが、片付け時間になると来てくれます。

生き生きと、楽しみながら仕事をしようと思います。

職人になる人が、急激に減っている事が気になっています。きっと未来が作れない絶望感が、親方達にあるのかもしれません。

職人が幸せになれないような家を作っても、施主が幸せになれるとは思えません。

私達が作りたい家は、持続可能な家。それは山も、川も、海も綺麗になるシステムでないといけない。

それは、山の人も、建てる職人も、住む人も、誇りが持てる家創りだと考えています。豪華とは違う価値。本物の近くにある素材を使う建築。エシカルな建築だ。

「将来ログビルダーに、大工なりたい。」と言わせたい。きっと誇りを持って、楽しみながら、苦しみながらこれからもやって行く事が、未来を作る事になると信じて仕事をやって行きます。

この子の未来は?

 


新人紹介。

2015年09月07日 23時59分14秒 | Weblog

新人紹介。岩橋君。高知大学森林学科を今年卒業。ログハウスを通じて、山に入るより、木の現場を通して、山の問題や、環境問題もアピールできる仕事だと、ログビルダーを選んだそうです。

確かに、ログハウスは、丸太そのものを使うこともあり、山のことを感じられる仕事。しかも大量に使うが持続可能な建築だし、壊す時も自然に帰る。国産のログハウスに住むと、山が意識出来るのは、最高の環境教育だと感じる。

冬切り材、新月伐採、葉枯らし乾燥、自然乾燥。木は切り時や、乾燥方法により性質が変わる素材。その事を理解してもらうだけで、木が好きになる。知識は風景も変える。

木の事、ログハウスの事を知ってもらうことで、地方が豊かになる仕組みを作りたい。

向上心のある、若い人の志を大切にしたいと思う。しかし技術を身につけなければ、先に進めない。

若い時にぶれない事は難しいが、やはりログハウスは素敵だ。きっと頑張ってくれるだろう。

 


涙が出る程美しい。

2015年09月01日 22時13分06秒 | Weblog

夕方のログハウスは、ハットするほど美しい。初めて長野でログハウスを作った時のことを思い出す。

作業灯の明かりに浮かび上がったログハウスを見て、涙が出るほど、しみじみと、良いなーと思った事を。

あれから何年経ったろう。しかし、今でも変わらず良いと思う事が出来るのは、やはり嘘が無い建築である事、本物の素材だけが持つ力を感じずにはいられない。

この家はフルログでありながら、3面は漆喰仕上げと、他のログハウスとは違うスタイルだ。

土佐の風雨に負けないように考えられている、アイビーログ工房の新スタイルの形。

土佐の民家スタイルを持った、耐震性能があり、風雨に負けない形だ。

100年200年のスパンで考えると、この形になった。ハイブリッドは手間がかかるが、利点がある。

地形、風向き等を考え、2面覆うスタイルも考えられるし一面だけ漆喰なんて言うのもいいかもしれない。

中の丸太は経年変化し、経った歳月を記憶する。しかも、この建物の室内ログは無塗装だ。

しかし無塗装仕上げは凄く大変で、もうやりたくないと言うのが本音。ごまかしが効かないのだ。ログハウスは、建て込みまでに時間がかかるので、色が合わないし、塗装で保護されていないので汚れやすいからだ。

しかし大変だった分、今後の経年変化に興味がある。この家の20年後を見てみたい。きっと自然な優しい色になっていると思うし、願う。