日曜日、CAFE IVYでは、焚き火をしています。そこでお湯を沸かし、ワイルドなお茶を沸かします。少し煙の臭いがするお茶ですが、皆喜んで飲んでくれるので、つい調子に乗って止められません。ついでに焼き芋もしたりするのですが、女性達に拒まれたことが無く、皆喜んでくれるので、これもやめられません。ただ美味しいお芋があるかどうかは、その時の運次第。美味しいお芋を持って来てくれれば、旨い事は間違いなしです。旨いお芋持参下さい。ただどんなお芋も焚き火で焼けば、不思議に美味しくなります。だから焚き火は止められないなー。「人の時を想う。」大手たばこメーカーのCMのキャッチコピーですが、建築にこそ合うなーと思いました。建築中に住む人の暮らしを考えて作業する。そんな職人が創る家は、絶対に愛される建築になるのではないか。どんな時も、仕事も、「人の時を想う」事は、良い仕事の基本ではないかと。遊ぶ時だって。
コスモスが最盛期。あちこちに生えているのに、嫌われないのは、その色合いや清楚な形にある。ラジオの子供テレホン相談で、「同じ様な色の昆虫で、コオロギは嫌がられないのに、ゴキブリは何故みんなから嫌がられるのですか?」と言う素朴な疑問があった。ゴキブリは、人間の食べる物何でも食べるので、ばい菌が食物に着き、不衛生だから、と言うのが答えだったように思う。ゴキブリが可愛いと思えないのは、利害関係があるからなのだと、改めて認識した。
何気なく見えるほっとする光景。これも、人間に都合が良いので、良い風景と感じるのかも知れない。実際私も、本物の自然より、里山の風景の方が心が緩む気もする。しかしゴキブリのいない世界が良いかと言うと、ゴキブリにも大切な役目があるはず。いないとある意味困るだろう。家に取って白蟻は大敵だが、自然の循環には大切な役目を持っているように。要はバランスなのだと思う。大量生産はある意味豊かさを生むが、多くの弊害を抱えている。ユニクロの柳井社長が、NO1にならないと生き残れない。と言うような事を言っていたが、確かにそうだと感じるが、大きく大量に売る。その限界は近い。私は、他の意味でNO1を目指そう。バランスを崩さないように。
鬼に訊け。アートゾーン藁工倉庫・蛸蔵で見て来ました。故西岡棟梁の映画で、一度見たいと思っていた映画でしたが、、産業振興の野口さんより連絡を貰い、アイビーログのメンバー揃って見て来ました。ぶれない西岡棟梁の生き方には感銘を覚えたのはもちろん、大工の育て方等も、さすがです。やる気のある大工達が集まっているので、聞くのも作業するのも、集中力が素晴らしいと感じました。槍鉋の使い方も、驚く事がありました。丸柱の外側、又は平面を削るものと、思っていたのですが、アールの内側も削って整形していたのには、驚きました。百聞は一見に如かず。見れば出来る。努力さえすればですが。背もたれのないベンチで、腰が痛くなる放映でしたが、見られて良かったと感じた映画でした。野口さん,ありがとうございました。それから明日10月27日土曜日夕方は、は焚き火倶楽部の日なのですが、天気は下り坂なので順延します。ちょっと軟弱な感じもしますが、寒くなる時期です。風邪をひいてもいけません。今回は芋焚き鍋の予定でしたが、日を改めます。参加したい方は090-8797-8722まで連絡下さい。
昨日は雨で、丸太の刻み作業はオフでしたが、順調に作業は進んでいます。母屋、棟木の繋ぐ作業も、後少しとなり、梁とポストの加工に入ります。今月から23歳の新人大工が、ログビルダーとして参加しています。ログハウスの良さと、大工の繊細さを、出して行けたら良いなと感じております。弟子を育てる事が厳しい、職人の世界ですが、若い人を育てなければ、未来はありません。若い人に魅力を持って貰うには、その仕事にプライドが持てるかどうかに掛かっています。もちろんお金も大切な要素ですが、一般の人に尊敬されない職種は消えて行くか、新しい形に変わって行くしかないでしょう。手技は機械加工に比べて不安定な要素もありますが、機会加工にない、良さもあります。熟練による、機会加工を超える精密性や、感性的要素、その仕事に関わった人達の、語り継がれる物語り性もあります。工場生産は確かに製品の安定性はありますが、何処にでもある製品に愛着を世代を越えて持つ事は、不可能に近いと感じています。新しい物がベスト。そんな家は、やはり25年前後の寿命しか持ちえないと感じています。私は、古くなっても愛着が持てる建築を、創って行きます。その為には、若い人に魅力が持てる仕事として、職人の世界が認知されなければならない。若い人が未来を創る。真剣に取り組めば、未来は明るいと感じています。
ため池の水抜きの季節となりました。農繁期が終わり、あまり寒くないこの時期に、水源の水を抜き、底に溜まった泥をのけ、来年の準備をする。何百年も続いて来た作業。そして、土手の点検をし、弱くなっている所は補強して来年一年の豊作を願うのだ。この作業の楽しみは、干上がった池での魚取り。泥んこになって、鯉、ふな、うなぎ等の魚を取る。大人も子供も一緒になって楽しめる行事だが、近年、魚も取る人も減り、泥のけ等の作業は、重機でやることが多くなり、共同作業も減って来て、活気が少なくなって来ている。年に一度の楽しみも、近頃は敬遠する人も多くなっているようだ。単位では無く、もっと広域の人が参加出来るイベントにする事も、必要なのかとも感じる。変化出来る物しか残れない。これは家も大工も、地方の行事も同じだ。時代に合った物。その時代ベストの物を創って行くしかない。国産材で作るログハウスは、今の時代の、ベストの住宅建築の一つだろう。時代に合ったログ建築を創り続けていく事が大切だと思う。これがベスト。そう思って建てたログハウスが、今年、ログハウスオブザイヤーで、優秀賞を戴いた事は、向かっている方向性が、間違っていないと言う事を、示してくれている。職人達よ、お金の計算も大事だが、自分のベストを出す事は、生き残る上で、最も大切だと感じていないだろうか?。