土佐の民家風ログハウス、アイビーログ工房 

http://ivy-log.com/住みたい!!高知が元気になる家。アイビーログ工房の木の家には物語が生まれます。

木は、丸太は山の歴史。

2014年11月27日 13時03分51秒 | Weblog

木の年輪を見て、木は二酸化炭素の「缶詰め」だと言う言葉を思い出した。この木は約50年前後の杉の木でアンパンマンの故郷、香美市香北町の山の木だ。その年輪の一年目には50年前の、山の土と水、空気と光が作ったもの。そう考えると凄い。この木には50年の山の歴史が刻み込まれている。丸太の家を見て、分けも無く感動するのは、流れたその時間を感じる事が出来るからだと。そう考えると、この年輪が見られる事は素晴らしい事だ。ログハウスは、木の歴史を感じられる、数少ない建築だ。

根元の方が大きく、赤身も大きく成長している。赤身は熟成、白身は成長過程にある。強度は白身が強く。赤身は狂いが少なく、シロアリ等の虫害に強く、腐りにくい等等。木は一本一本個性がある。不揃いなので、強度計算等で、設計時に敬遠されがちだが、大きく使えば問題は解決できる。丸太はそのまま使う事が合理的。ログハウスはデコラティブありながら、合理性も持ち合わせている建築。もちろん強度も木造では最高ランクにある。しかも地元の素材だけで建てられる等、環境性能も高い。しかも経年変化を楽しめる100年住宅等、良いことばかり頭に浮かぶ。住んでみて感じるのは、空気が柔らかく、温度変化が少ない事。木に触っても温度を取られる事も無く、同化する感じ。木工が好きな人はこの感じに、はまるのだろう。体温が高い事は、病気等に予防効果があると聞いた。体温が奪われる事が少ない木造は、健康住宅であるとも言える。こんな事言う私はやはりログハウス馬鹿だが、馬鹿が世界を変えると思っている。これからも馬鹿でいよう。

 


ものつくり展を終えて。

2014年11月25日 09時10分11秒 | Weblog

ものつくり展無事終了しました。大勢の方に来ていただきました。

木と人出会い館の塩田館長も、わざわざ来ていただきました。カフェアイビーを始めてからは、中々出会い館に行けていないので、話が盛り上がりました。板倉工法についても、、これからの木造建築だと言って、頑張りなさいと言っていただけました。近くTV取材があるかも。Oさんか、Wさんにお願いするつもり。回り階段のモデルは、非常に高評で、須崎のマスコット、しんじょう君も座りに来ました。板倉工法のモデルも説明しやすく、多くの方に見て頂きました。

しんじょう君の人気は凄く、アイドルのコンサート会場の様相に。改めて、ゆるきゃら人気の凄さを感じました。塩田館長や、しんじょう君の応援もあり、作ったチラシや、カタログは全て配り終わりました。ものつくり展を終えて感想は、けっこう高知にもハイテクの職場があるんだなーと、しかし一番多いのは食品関連。高知の素材の良さもあり、これからどんどん発信して行きそう。ログハウスや、木の建築も素材産業です。中央からは遠くても、素材は近い地の利を生かし、新しい発想をしながら、これからも高知から発信して行きます。


自己責任が基本。法律を守ると、良い家にならない?

2014年11月15日 10時45分52秒 | Weblog

カヌーイストの野田知佑さんがコラムで嘆いている。日本の環境問題について、ちょっとでも関わりを持った人は、思い知らされる。日本の海や山、川を一番破壊しているのは政府、官庁である。自然環境を守る為には、我々は、国に弓を引く反逆者にならなければならない。これが日本の自然保護運動の悲劇である。たとえばきれいな川の淵にいってみると、危険、遊泳禁止と言った看板がいたるところに立っている。以前は「遊泳禁止・建設省」と言った看板が多かったが最近は自治会などと言う、土地の人の団体による禁止が多い。この前川をカヌーで下っていたら、自治会と書いた腕章を着けたお巡りが来て、気をつけろ、と言った。まったく要らんお世話であって、人が道を歩いている時に、横から、危ないから気をつけろ、と言うのと同じである。そのお巡りを見ると本人は、良いことをやっているという確信に満ちた顔をしている。こういう馬鹿が一番困る。日本には自己責任という概念がない。道を歩くのも呼吸するのも、全て誰かの許可を得てやる物だと考えている。・・・・・・・・・

建築も同じような状態だと感じている。四万十市に建てている板倉工法の家。新建材は使わず、地元の木材と漆喰だけで立てるのだが、24時間換気が要るし10年保証をしなさい等の費用は必要となる。むく材で一階の外壁は覆われるが気密住宅ではない。今の風潮は、高気密住宅で、高断熱の家でなければ、良い住宅ではないと感じるコピーが溢れている。しかしそれは、大きなエネルギーを使い、常時電気を使わなければ生活出来ない家と言っている事と同じだ。エネルギーを大量に使って建てる家は、壊す時も大量のエネルギーが要る。自分が住んでいる時に電気をあまり使わずに生活できる事を、アピールしているに過ぎない。もっと賢くなろう。政府やハウスメーカーのCMを疑う事も必要ではないだろうか?むくの木は割れるし動く。しかし見方を変えれば、自然で、自分で対処すれば良いことだ。家を建てる時に10年保証がついているから安心と思うのはあさはかだ。家は10年過ぎる頃からメンテナンスが必要になる。しかもメーカーの特殊な建築は、大工では直す事が出来ない事が多い。地元の素材で作っていれば、地元の職人で簡単に直せる。やはり、家も環境も自己責任が基本だと言うことだと私は考えている。私の考える良い家は、法律に適さないようだ。

しかし今回の家は、写真で取ると、地味だなー。実際は凄く渋くて良いんだけどね。

 


シンプルな道具は美しい。

2014年11月14日 09時01分39秒 | Weblog

寒くなって来ました。アックスの出番。薪割りをして楽しみましょう。日本製、土佐山田メイドの斧と、グレンスフォシュ斧のカービングが入荷しました。木彫り用の斧です。

片手で軽く持て湾曲した刃先で木材を掘っていく物です。前から気になっていたアックスで、手にした実感は、思っていたより小さいなと感じました。きっとこれから、新しい表現を開拓していけるのではと思っています。アックスマニアで、田淵義男さんマニアの私は、愛車ドカッティを売って、自宅の薪ストーブはアンコールにしたくらい。寒山の暮らしにあこがれ、自給自足の田舎暮らしに憧れたのは、もう30年程前のことになる。

何故アックスに惹かれるのか、きっと自分の力だけで作れる暮らしに憧れていて、アックス一つで木を切り、ログハウスを建て、薪を割り料理をする。生活道具も作り暮らす。道具は素敵だ。その先に可能性を感じるから。

ホームセンター等で売っている、こんな道具も色々な使い方を考えられるので楽しい。シンプルで使う人によって可能性が広がる道具が,特に好きだ。チェーンソーもその一つ。ログハウスを作ることは、シンプルに楽しい。


もの作り展準備中。黒が流行り?

2014年11月11日 08時37分16秒 | Weblog

愛媛県、愛南町のK邸の、屋根部材加工中。今回も何とオリーブ色の塗装となり、驚いています。四万十市平野のH邸を見た施主さんが、うちもこの色にして欲しいと、急遽変更。ログハウスオブザイヤーで受賞も、I LOVE BLACK.今年は黒っぽい色が流行なのかも。何はともあれ、、丸太は重い。

並行して、11//20.21.22.開催の、ものづくり総合技術展の準備もやっています。今回は、持続可能な家つくりとして、エコロジーゾーンで出展します。建材を極力使わないで、j地場の素材だけで家を建てられる板倉工法の壁のモデルと、回り階段を作って展示します。木の良さを感じてもらえるような、展示にしたいと考えています。土に還る素材で創る家は、未来に負債を作りません。くさる家を建て、豊か1に暮らす。がテーマです。