忙しくて、ずーと開催してなかった、焚き火倶楽部。最近問い合わせが多く、近く開催する予定です。改めて焚き火倶楽部とは何か、説明します。ログハウスは、大震災でも倒れない木造最強の建築。そこで3坪で何処にでも建てられる、車一台分で買える、シェルターにもなる別荘はいかがですか?と言うコンセプトで作ったモデルハウス兼ログカフェ。そこで楽しみながら、焚き火料理を一緒に楽しみませんか?と言うものです。いざという時の備えを、楽しみながら、人間力をつけましょう。暑くなってきて、少し大変なのですがキャンプ気分でやりたいと思います。改めて参加者募集します。それともう一つ募集の話。10代、20代の若いビルダーを募集しています。ビルダーの高齢化が進んでいます。汗をかいてやるような仕事は好まれないのか、20代のビルダーがほとんどいません。しかしログハウスの建築程、エキサイティングな仕事を、私は他に知りません。全力で丸太に取り組み、癖を読み刻む。それが形になった時の感動は、他に見当たらない程魅力的です。私はビルダーになって、身体がしんどいと思った事はありますが、仕事がつらいと思った事はありません。ただ、私も世代交代の時期が近いと感じています。だから次の世代を育て、この素晴らしい仕事を、次世代に残して行きたい。言われてする仕事より、自分が作りたい形を、努力し創る仕事は、やりがいがあると感じています。しかも日本は木を使い建てる事が、奨励されている時代。世界中見ても、木を贅沢に使える国は少なく、木を使う事で、山の環境が保全されるのです。国産のログハウスを建てる事は、未来を作る事になります。
四国中央市のS邸の手摺りを付けて来ました。耐抗性を考え、色は濃いブラウン。18mの直線の塀。角材は、真っすぐと思っていたが、意外と曲がっている。微調整を控えでしながら設置。
遠くから見るとこんな感じ。ポスト&ビームに馴染んでいるのは、素材が同じ杉だから?自然の素材は新しくても、風景の邪魔をしないと感じました。暑い中、いの町の刻みも始まっています。常に良い家を、と言う思いを胸に、これからも頑張ります。工房設立して20年。そろそろリホームをと言う話が増えて来ています。世代が変わりながらも受け継がれるには、建築にポリシイがなければならないと、感じています。本当に良い家とは、と考えながら新しい家にチャレンジしていきます。
嶺北の森、四国の森、を守ろうと情熱を傾け続けた人。森の伝道師、田岡秀昭さんの生涯を綴った「森の叫び」を読んだ。土佐派の家監修した中谷先生が記したものだ。彼の思いと同時に、もがき苦しんだ生涯を思うと、切なく無力感も感じる。しかし彼の想いは引き継ごうと考えている。私なりのやり方で。中谷さんの問、今後に希望はあるか?に、私は希望を作っていくと答えたい。ログハウスを創っている私にできる事は、木の事、山の事、水の循環。持続可能な生活。田岡さんのやっていた事を、自分なりの方法で伝えて行こうと決めました。
東京の建築コンテスト授賞式の時、昔からの知人との話題で、ログハウスも、日本で建てられ初めて30年前後。世代交代の時期になって、中古物件が人気なのだそうだ。リノベーションして、新しい住人が住み始めだした。25年も経つと、既製品を使って建てた家は価値がないのだが、設計が良いログの物件は、本物の木を使っているので、素材が程よく錆び、経年変化したログハウスは、それなりの価値を持って取引されているらしい。これはある意味当たり前のことだと思う。太い梁の古民家に今人気があるように、素材が本物で、構造がしっかりしているログハウスは、安心感もある。間取りを変えても、強度は問題ないし、リノベーションには最適だ。私は、家を建てる時、30年先を考えて素材を選んで欲しいと言っています。世代交代の時、壊してもゴミにならない素材を選ぶ事。壊したくない素材を選ぶ事で、家の寿命は変わって来る。3世代が手入れしながら住める家で、地元の素材を使って建てられた家は、公害も最低限で済むし、持続可能性が高い。これからは、安いで選ばず、持続可能性が高い物を選ぶ事が、当たり前にならないと、未来を作れない。そんな家へ住むことが、おしゃれでカッコ良いのだ。そう考えると、今ハウスメーカーや工務店が建てている、新建材を多く使って建てている家には未来は無いと感じている。私はこれからも未来を創って行く建築を建てて行く。それが地方を元気にもするだろう。