2日目 午後5時半。
充実した2日目もようやく終わりを迎えつつあります。本日の宿泊予定地である京都駅方面へ向かうことに。
恐怖の夜が待ち受けているとも知らずに・・・。
・・・どうも僕は電車の写真を撮るのが苦手だ。
JRに乗りわずか2駅。
京都駅に到着です!
ちょうど帰宅ラッシュで、かなり混んでおります。
・・・ちなみにエスカレーターの乗り方、ココでは右空け(東日本方式)でした。この辺の境界線はどうなっているんでしょう?観光客ばっかりだから?
京都府民の方、情報提供求む。
おぉ~!京都タワーだ!
もう今日はお腹いっぱいなので、散策は明日に・・・。本日はスルー。
夕日に照らされた京都駅、デカイな~。
のんきな旅行者気分のまま、あの忌々しい宿に向かいます。・・・あぁ、名前を思い出すのも嫌だ。
今晩泊まる予定にしていた宿は、・・・まぁ名前は挙げませんが、ホテルと言うよりは予約不要なゲストハウス的な感じです(利用できるのは男性のみ、らしい)。
旅行の出発前に「京都駅周辺 安いホテル」で検索していてその存在を知りました。
当初は、館内の写真を見て何とな~く嫌な雰囲気を感じ、別の所にしようと思っていたんですが・・・。こうしていざ京都へ来てみると考えが変わりました。
疲れたので他の旅館まで行く気力も無いし、明日の予定を考えるとこの場所が最も妥当。
そして何と言っても値段が激安というのが一番の魅力でした。学割も利くらしいし、ホームページにも「学生歓迎!」と書いていたのですっかり油断してしまいました。
いざ、建物に辿り着いてみると予想以上にボロくてちょっと不安になりましたが。
・・・まぁ、昨日の大阪のホテルも見た目は最悪(古いマンションみたいな感じ)だけど設備は最高だったよな・・・ということでそのまま入口へGo!
外観と同じく古くて薄暗いフロントで学生証を提示すると、なんと料金は2000円!!
「フォー!ありがたいね~♪」と若干テンション上がりながらロッカーへ荷物を預け、館内を散策。
やっぱり値段相応というか、館内全体が暗いしボロイし陰気臭い。
古臭い歌謡曲が流れる狭い階段を降り、本日の寝床を見てみることに。
安いので個室ではありません。「就寝室」と名付けられた階には2段ベットがズラ~ッと並んでいます。仕切りは申し訳程度にしかありません。(連絡船の安い客室みたいな雰囲気です。)
自分で好きなベッド選んで、あとは勝手に寝てください!という感じ。
真っ暗な部屋内には、すでに数人のお客さんがグッスリ寝ていました。
なるほど、真っ暗なのは早く寝るお客さんへの配慮か・・・と違和感は感じませんでした。
大浴場のボイラー?の音が若干気になるものの、ベッドはしっかりしてるし別にいいや~と思いました。
まだ夕食には早いので大浴場へ行き、のんびりしました。こちらも古臭いけど、利用中のお客さんは2~3人しかいなかったのでほぼ貸切状態。快適でした。この時もまだ違和感は感じず。
さて、これからどんな展開になっていくのか。
恐らく、前回の予告とかこれまでの流れを読んで「はは~ん、もしかして心霊スポットか?ついにホルマリンもお化けに遭遇??」なんて期待しているオカルト好きの方もいらっしゃるでしょう。
すいません。ちょっと違います(笑)。
ようやく違和感を感じ始めたのは午後7時頃。館内の休憩スペースでの事でした。
「就寝室」と同じくらいの大きさの休憩室(別階にあります)で夕食を頼みました。値段が600円の割にはご飯が大盛り、おかずも多く味もそれなりで大満足・・・だったんですが、店員が最悪でした。
詳しくはあまり書きたくないので割愛しますが、とにかく超~ダルそうな感じで、お客様に対応しているとは思えないその態度。若くてチャラい店員です。
「くそぅ、こっちが年下だからってバカにしやがって・・・。」と気分が悪くなりました。
で、ご飯を食べ終わってやる事が無くなり、「・・・この旅館の評判ってどうなってるんだ?いくらなんでもアイツの態度はいかんでしょ?」と腹が立って、ちょっとスマホ君で「クチコミ」を検索してみたんですね。
そして・・・この時に、店員の態度とは全く無関係なまさかの事実が判明する訳です。
検索していくと出るわ出るわ・・・・・・。
「就寝中にホモの人に襲われた」という書き込み!
しかもクチコミの9割9分がこのネタですよ!
調べていくと分かったんですが、この宿、そちらの人には超有名なスポットで、一般の人にとっては全国有数の危険な宿だったらしいです(汗)。
クチコミ(→被害届)を読んでみると「股間を触られた」というライトな物から壮絶すぎるモノまで!
しかもスバラシイ事に、検索結果にホモの方々専用の掲示板までヒットしちゃいました(ぎゃ~!)。
『出会い求めています!●●●の部屋で寝ているんで、好きにしちゃってください!(はあと)』
だってよ・・・・・・。
・・・・・・。(^_^;)
とんでもない場所に迷い込んでしまった……(汗)。
一気に真っ青になりました(笑)。目に入るお客さん全員が、急に恐怖の存在と化したのは言うまでもありません。
利用客がオッサン多数のこの宿で、ただ一人小柄で細くて若い大学生(←僕です)が寝てたら、そりゃ~目立って格好の獲物になってしまうに違いない。
「やべぇ!早く出たいよ!」と思いましたが、時間はまだ夜8時半です・・・。
長い夜になりそうだ・・・。
なんとかこの危険な宿で一夜を明かさなければ。手がかりになりそうな情報を探してクチコミを読みあさります(←別に変な目的はありませんよ!ソッチ系の趣味は全くないので誤解しないように!!)
すると有力な情報が。どうやらこの宿、一応暗黙のルールにより利用客の住み分けがなされているようで、出会いが目当てでいつでもWelcome!なアチラの方は先ほどの真っ暗な「就寝室」で、そして「俺はそんな奴らはゴメンだ!」という一般の利用客はココの「休憩室」で寝泊まりしているらしいです。
どうやら、いま僕がいる「休憩室」はとりあえず安全な場所、らしい。(ホッ)
クチコミの中にも、「真夜中に股間触られて、怖くなったので休憩室のイスで一夜を明かしました…。」という内容もチラホラ。
よし!今日はココで寝る!!
さっきの真っ暗な部屋はもう行かん!!
寝るのに全く適していないイスしかありませんが、大事なモノをアレされるよりは断然マシです(笑)。
午後10時―。
置いてあった雑誌を読み、時間をつぶす。
休憩室には、この宿の事情を知ってか知らずか、ココで一夜を明かそうとしているお客さんも結構います。既に爆睡中のおじさんも。
午後11時―。
座りながらちょっとウトウトする。カウンターでは先ほどのチャラい店員と、仕事上がりの茶髪店員がくっちゃべっている。うるさい。
そして僕の顔を何回もガン見する、明らかに怪しいオジサンが。目が血走っていますよ!!
案の定、階下の真っ暗な「就寝室」へ消えて行きました…。
僕が来るのを待ってたりするのかな?残念ながら行かないよ~ん。
午前1時―。
たった1時間ですが、イスに横になって爆睡してました。起きてみると店員は帰ったようで静か。
すぐ近くにおじさんが座っていて一瞬ドキッとしましたが、雑誌読んでいるだけだったので安心。
どうやら座る場所がココしかなかったみたい。ゴメンねおじさん。
午前3時―。
結局眠れず、週刊誌のエロいコーナーを読みあさって時間をつぶす(←結構面白い)。半分くらい消灯されたのであまり明るくない。
休憩室のイスは就寝中のお客さんでほぼ埋まっています。ものすごいイビキかいて床で爆睡中の人も。
午前4時―。
眠れないのでこれからの予定を立てる。ほぼプランが決定しました。よかった。
ちょっと「就寝室」の様子も見てみたいような・・・なんて思ったりして、余裕が出てきました。
(結局、見てはいけないパンドラの箱を開けてしまうような気がして、行きませんでしたが。)
午前5時―。
また眠くなったので、ちょっと寝る。6時頃に起きてみると朝のカウンタースタッフがいつの間にか居て準備していました。少しは熟睡できたようです。
朝7時、逃げるようにしてこの忌々しい宿を後にしました。
チェックアウト時、「いかにも」というようなギョッとするような見た目の人がいて恐怖でした。
昨日の夜、僕みたいにうっかり迷い込んでしまったような若い学生っぽい人や、長期一人旅っぽいお兄さんが就寝室に消えていくのを見たけど、彼らは無事に生還できたのか。気になります。
早朝の京都駅がなんとも爽やかで気持ちいい。無事に一夜を明かす事ができたわけです。
考えてみれば、あのろくでもない店員がいなければ、僕は何も知らずに「就寝室」へ直行してたわけで、こうやって無事に過ごす事は出来なかったかもしれませんね。彼には一応感謝しておく。
今となっては、あんな体験はそう出来るものではない・・・。危険を冒して「就寝室」で寝てみてもよかったかな?なんてバカな事を考えていますが(笑)。
とにかく、これからはきちんと下調べして、まともなホテルを利用しようという教訓になりました。
皆さん・・・。京都で破格の宿を利用する場合は、どうかお気を付けください・・・。
次回!
チャリで春の京都を爆走します。
気を取り直してどんどん観光するぞ!
続く。
充実した2日目もようやく終わりを迎えつつあります。本日の宿泊予定地である京都駅方面へ向かうことに。
恐怖の夜が待ち受けているとも知らずに・・・。
・・・どうも僕は電車の写真を撮るのが苦手だ。
JRに乗りわずか2駅。
京都駅に到着です!
ちょうど帰宅ラッシュで、かなり混んでおります。
・・・ちなみにエスカレーターの乗り方、ココでは右空け(東日本方式)でした。この辺の境界線はどうなっているんでしょう?観光客ばっかりだから?
京都府民の方、情報提供求む。
おぉ~!京都タワーだ!
もう今日はお腹いっぱいなので、散策は明日に・・・。本日はスルー。
夕日に照らされた京都駅、デカイな~。
のんきな旅行者気分のまま、あの忌々しい宿に向かいます。・・・あぁ、名前を思い出すのも嫌だ。
今晩泊まる予定にしていた宿は、・・・まぁ名前は挙げませんが、ホテルと言うよりは予約不要なゲストハウス的な感じです(利用できるのは男性のみ、らしい)。
旅行の出発前に「京都駅周辺 安いホテル」で検索していてその存在を知りました。
当初は、館内の写真を見て何とな~く嫌な雰囲気を感じ、別の所にしようと思っていたんですが・・・。こうしていざ京都へ来てみると考えが変わりました。
疲れたので他の旅館まで行く気力も無いし、明日の予定を考えるとこの場所が最も妥当。
そして何と言っても値段が激安というのが一番の魅力でした。学割も利くらしいし、ホームページにも「学生歓迎!」と書いていたのですっかり油断してしまいました。
いざ、建物に辿り着いてみると予想以上にボロくてちょっと不安になりましたが。
・・・まぁ、昨日の大阪のホテルも見た目は最悪(古いマンションみたいな感じ)だけど設備は最高だったよな・・・ということでそのまま入口へGo!
外観と同じく古くて薄暗いフロントで学生証を提示すると、なんと料金は2000円!!
「フォー!ありがたいね~♪」と若干テンション上がりながらロッカーへ荷物を預け、館内を散策。
やっぱり値段相応というか、館内全体が暗いしボロイし陰気臭い。
古臭い歌謡曲が流れる狭い階段を降り、本日の寝床を見てみることに。
安いので個室ではありません。「就寝室」と名付けられた階には2段ベットがズラ~ッと並んでいます。仕切りは申し訳程度にしかありません。(連絡船の安い客室みたいな雰囲気です。)
自分で好きなベッド選んで、あとは勝手に寝てください!という感じ。
真っ暗な部屋内には、すでに数人のお客さんがグッスリ寝ていました。
なるほど、真っ暗なのは早く寝るお客さんへの配慮か・・・と違和感は感じませんでした。
大浴場のボイラー?の音が若干気になるものの、ベッドはしっかりしてるし別にいいや~と思いました。
まだ夕食には早いので大浴場へ行き、のんびりしました。こちらも古臭いけど、利用中のお客さんは2~3人しかいなかったのでほぼ貸切状態。快適でした。この時もまだ違和感は感じず。
さて、これからどんな展開になっていくのか。
恐らく、前回の予告とかこれまでの流れを読んで「はは~ん、もしかして心霊スポットか?ついにホルマリンもお化けに遭遇??」なんて期待しているオカルト好きの方もいらっしゃるでしょう。
すいません。ちょっと違います(笑)。
ようやく違和感を感じ始めたのは午後7時頃。館内の休憩スペースでの事でした。
「就寝室」と同じくらいの大きさの休憩室(別階にあります)で夕食を頼みました。値段が600円の割にはご飯が大盛り、おかずも多く味もそれなりで大満足・・・だったんですが、店員が最悪でした。
詳しくはあまり書きたくないので割愛しますが、とにかく超~ダルそうな感じで、お客様に対応しているとは思えないその態度。若くてチャラい店員です。
「くそぅ、こっちが年下だからってバカにしやがって・・・。」と気分が悪くなりました。
で、ご飯を食べ終わってやる事が無くなり、「・・・この旅館の評判ってどうなってるんだ?いくらなんでもアイツの態度はいかんでしょ?」と腹が立って、ちょっとスマホ君で「クチコミ」を検索してみたんですね。
そして・・・この時に、店員の態度とは全く無関係なまさかの事実が判明する訳です。
検索していくと出るわ出るわ・・・・・・。
「就寝中にホモの人に襲われた」という書き込み!
しかもクチコミの9割9分がこのネタですよ!
調べていくと分かったんですが、この宿、そちらの人には超有名なスポットで、一般の人にとっては全国有数の危険な宿だったらしいです(汗)。
クチコミ(→被害届)を読んでみると「股間を触られた」というライトな物から壮絶すぎるモノまで!
しかもスバラシイ事に、検索結果にホモの方々専用の掲示板までヒットしちゃいました(ぎゃ~!)。
『出会い求めています!●●●の部屋で寝ているんで、好きにしちゃってください!(はあと)』
だってよ・・・・・・。
・・・・・・。(^_^;)
とんでもない場所に迷い込んでしまった……(汗)。
一気に真っ青になりました(笑)。目に入るお客さん全員が、急に恐怖の存在と化したのは言うまでもありません。
利用客がオッサン多数のこの宿で、ただ一人小柄で細くて若い大学生(←僕です)が寝てたら、そりゃ~目立って格好の獲物になってしまうに違いない。
「やべぇ!早く出たいよ!」と思いましたが、時間はまだ夜8時半です・・・。
長い夜になりそうだ・・・。
なんとかこの危険な宿で一夜を明かさなければ。手がかりになりそうな情報を探してクチコミを読みあさります(←別に変な目的はありませんよ!ソッチ系の趣味は全くないので誤解しないように!!)
すると有力な情報が。どうやらこの宿、一応暗黙のルールにより利用客の住み分けがなされているようで、出会いが目当てでいつでもWelcome!なアチラの方は先ほどの真っ暗な「就寝室」で、そして「俺はそんな奴らはゴメンだ!」という一般の利用客はココの「休憩室」で寝泊まりしているらしいです。
どうやら、いま僕がいる「休憩室」はとりあえず安全な場所、らしい。(ホッ)
クチコミの中にも、「真夜中に股間触られて、怖くなったので休憩室のイスで一夜を明かしました…。」という内容もチラホラ。
よし!今日はココで寝る!!
さっきの真っ暗な部屋はもう行かん!!
寝るのに全く適していないイスしかありませんが、大事なモノをアレされるよりは断然マシです(笑)。
午後10時―。
置いてあった雑誌を読み、時間をつぶす。
休憩室には、この宿の事情を知ってか知らずか、ココで一夜を明かそうとしているお客さんも結構います。既に爆睡中のおじさんも。
午後11時―。
座りながらちょっとウトウトする。カウンターでは先ほどのチャラい店員と、仕事上がりの茶髪店員がくっちゃべっている。うるさい。
そして僕の顔を何回もガン見する、明らかに怪しいオジサンが。目が血走っていますよ!!
案の定、階下の真っ暗な「就寝室」へ消えて行きました…。
僕が来るのを待ってたりするのかな?残念ながら行かないよ~ん。
午前1時―。
たった1時間ですが、イスに横になって爆睡してました。起きてみると店員は帰ったようで静か。
すぐ近くにおじさんが座っていて一瞬ドキッとしましたが、雑誌読んでいるだけだったので安心。
どうやら座る場所がココしかなかったみたい。ゴメンねおじさん。
午前3時―。
結局眠れず、週刊誌のエロいコーナーを読みあさって時間をつぶす(←結構面白い)。半分くらい消灯されたのであまり明るくない。
休憩室のイスは就寝中のお客さんでほぼ埋まっています。ものすごいイビキかいて床で爆睡中の人も。
午前4時―。
眠れないのでこれからの予定を立てる。ほぼプランが決定しました。よかった。
ちょっと「就寝室」の様子も見てみたいような・・・なんて思ったりして、余裕が出てきました。
(結局、見てはいけないパンドラの箱を開けてしまうような気がして、行きませんでしたが。)
午前5時―。
また眠くなったので、ちょっと寝る。6時頃に起きてみると朝のカウンタースタッフがいつの間にか居て準備していました。少しは熟睡できたようです。
朝7時、逃げるようにしてこの忌々しい宿を後にしました。
チェックアウト時、「いかにも」というようなギョッとするような見た目の人がいて恐怖でした。
昨日の夜、僕みたいにうっかり迷い込んでしまったような若い学生っぽい人や、長期一人旅っぽいお兄さんが就寝室に消えていくのを見たけど、彼らは無事に生還できたのか。気になります。
早朝の京都駅がなんとも爽やかで気持ちいい。無事に一夜を明かす事ができたわけです。
考えてみれば、あのろくでもない店員がいなければ、僕は何も知らずに「就寝室」へ直行してたわけで、こうやって無事に過ごす事は出来なかったかもしれませんね。彼には一応感謝しておく。
今となっては、あんな体験はそう出来るものではない・・・。危険を冒して「就寝室」で寝てみてもよかったかな?なんてバカな事を考えていますが(笑)。
とにかく、これからはきちんと下調べして、まともなホテルを利用しようという教訓になりました。
皆さん・・・。京都で破格の宿を利用する場合は、どうかお気を付けください・・・。
次回!
チャリで春の京都を爆走します。
気を取り直してどんどん観光するぞ!
続く。