【緊急企画】
四国旅シリーズの途中ですが、久々に札幌市内ネタをお楽しみください……。
~惜別!!「たぬき湯」澄川温泉!~
(札幌市南区澄川3条3丁目3-12)
「大きいタヌキのある銭湯」と伝えれば、札幌市民の方はピンと来てくれるだろうか……。
札幌市南区澄川の繁華街で長らく営業していた「ニュー銭湯 澄川温泉」。入り口の前には高さ5.5メートルのタヌキの置物がドドンと鎮座しており、もはや澄川地区のランドマークとしてすっかり定着している。
地元の方には「たぬき湯」の愛称で呼ばれ親しまれてきたが、残念な事に今月(2018年)6月17日(日)をもって閉店する事が決定してしまった。
実は、私は生まれた頃からこの銭湯のすぐ近くに住んでおり、よって巨大たぬきは数え切れないほど目にしているので居て当たり前の存在。無くなるなんて非常にショックである。
…と言いつつ、あまりにも近すぎる施設のため、その中に入って利用した事は一度もない。
地元民失格である。
「何を今さら……」と怒られてしまいそうですが、閉店してしまう前にせめて一度……という事で入ってきました。
自宅からチャリで10分もかかりません(笑)。
「ニュー銭湯 澄川温泉」外観です。集合住宅の1階部分が銭湯になっています。
広場に立つ巨大たぬきは他の建物に埋もれがちですが、やはり道路からはそれなりに目立ちます。
今日も澄川のメイン通りを黙って見守っています。
「さんすけ」という名前が付いているそうですが、実はそれを知ったのはつい最近の事(←地元民失格)。
1986年の夏に建てられ、高さ5.5メートル、重さ5トンだという事です。
ずっとコンクリ製だと思っていたら、信楽焼で作られた焼き物らしい!!
冬はうっすらと雪が積もるのでパンダっぽくなる。
玄関口では、オシャレなミニさんすけ君がお出迎え。
ズボンはいているのにお稲荷さんは相変わらずなんですね…(^_^;)
昔ながらの番台(※許可を得て撮影)
番台のおばちゃんは「映りたくないから…」との事で隠れてしまいましたが(笑)。突然失礼しました。
後ろの壁には浴場の操作スイッチがズラリと並んでいて、少しコックピットのような雰囲気でもある。
おばちゃんカッコいいよ!
元々、先代が昭和36年に「澄川湯」として開業したのがここの施設の始まり。
何度か建て替えも行われ、現在のマンション1階部分に落ち着いたのは1986年の事なのだとか。
それから32年ほど経っている事になりますが、施設内は非常に綺麗です。
オープンは午後3時から。この写真は開いてすぐの時間だったため人が居ないですが、のんびりしているうちに地元(近所)の方々で次第に混んでいく印象でした。
…さすがに大浴場では撮影出来ないので写真はありません(^_^;)。
いざ大浴場へ入ると、ちょっと薬の臭いが濃いめなのが気になったかな。(シャワー、カランのお湯も同様でした)。
壁はやけにカラフルなタイル張りで、そこから飛び出る洗髪用シャワーはホース無しの固定形。スイッチの形も古くて味わい深い。風呂桶が昔ながらの「ケロリン」であるのも泣かせる。
ちょっとだけ昭和にタイムスリップですね(*^_^*)。
表の看板に「おふろのデパート」(←言い回しがちょっと古い?)と書かれているだけあって、色も香りも様々な浴槽が並んでいました。
ずいぶんと深い主浴槽を中心として、独特な香りのする「赤外線寝ぶろ」、「超音波座りぶろ」「デンキ風呂」「香り湯」「バイブラバス」「スチームサウナ」「乾式サウナ」とかなり充実。
また、浴槽ごとに人工花や陶製の置物で装飾されていて中々に凝っています。サウナの窓も熱帯魚や蝶があしらわれたステンドグラス調でカワイイ。
「香り湯」は訪問時、赤く色が付いていて「ローズの香り」とありましたが、「ゆず風呂」「レモン」「菖蒲湯」など入れ替えもよく行っているそうです。
そして、他の銭湯ではあまり見ない(?)面白い設備がいくつかあったのが面白かったです。
「あしきれい」と書かれた一画、ボタンを押すと足元の細長い排水口からお湯がチョロチョロ出てきます(*^_^*)。
「あしげんき」の一画では、何と足の形をしたツボ押し器が床のタイルにそのまま埋め込まれている!!
そして風呂上がりは「エアーバス」なるものの中へ。
小さな室内に入ると、壁の穴から強い風が出てきて身体の水滴を吹き飛ばしてくれる仕組みです。
いわばトイレのジェットタオルの全身版ですね(^-^)。
脱衣所にあった年代物のマッサージチェア
利用者は、2階にある「健康コーナー」も自由に使えます。マンガを読めるくつろぎスペースやテレビも完備。常連さん用の荷物預かりロッカーもありました。
こんなに充実した銭湯だとは知らなかった……。
6月17日まで営業しているので札幌市民はとにかく全員行くこと!
それにしても、私が行った時は常連っぽい年配の利用者ばかりで、番台さんも皆さんと仲良くおしゃべりしていて非常に楽しそうでした。
ここの風呂に入る事を日課としているお年寄り方もたくさんいるようですし、閉店はさぞ惜しまれている事でしょう……。
「またきてね」の看板の文字も寂しく映ります…。
閉店後、この巨大たぬきはどうなるのでしょうか?
何となくマンション自体のトレードマークとして残ってくれそうな気もしますが…。
ありがとう、たぬき湯。
(2018年6月訪問)
四国旅シリーズの途中ですが、久々に札幌市内ネタをお楽しみください……。
~惜別!!「たぬき湯」澄川温泉!~
(札幌市南区澄川3条3丁目3-12)
「大きいタヌキのある銭湯」と伝えれば、札幌市民の方はピンと来てくれるだろうか……。
札幌市南区澄川の繁華街で長らく営業していた「ニュー銭湯 澄川温泉」。入り口の前には高さ5.5メートルのタヌキの置物がドドンと鎮座しており、もはや澄川地区のランドマークとしてすっかり定着している。
地元の方には「たぬき湯」の愛称で呼ばれ親しまれてきたが、残念な事に今月(2018年)6月17日(日)をもって閉店する事が決定してしまった。
実は、私は生まれた頃からこの銭湯のすぐ近くに住んでおり、よって巨大たぬきは数え切れないほど目にしているので居て当たり前の存在。無くなるなんて非常にショックである。
…と言いつつ、あまりにも近すぎる施設のため、その中に入って利用した事は一度もない。
地元民失格である。
「何を今さら……」と怒られてしまいそうですが、閉店してしまう前にせめて一度……という事で入ってきました。
自宅からチャリで10分もかかりません(笑)。
「ニュー銭湯 澄川温泉」外観です。集合住宅の1階部分が銭湯になっています。
広場に立つ巨大たぬきは他の建物に埋もれがちですが、やはり道路からはそれなりに目立ちます。
今日も澄川のメイン通りを黙って見守っています。
「さんすけ」という名前が付いているそうですが、実はそれを知ったのはつい最近の事(←地元民失格)。
1986年の夏に建てられ、高さ5.5メートル、重さ5トンだという事です。
ずっとコンクリ製だと思っていたら、信楽焼で作られた焼き物らしい!!
冬はうっすらと雪が積もるのでパンダっぽくなる。
玄関口では、オシャレなミニさんすけ君がお出迎え。
ズボンはいているのにお稲荷さんは相変わらずなんですね…(^_^;)
昔ながらの番台(※許可を得て撮影)
番台のおばちゃんは「映りたくないから…」との事で隠れてしまいましたが(笑)。突然失礼しました。
後ろの壁には浴場の操作スイッチがズラリと並んでいて、少しコックピットのような雰囲気でもある。
おばちゃんカッコいいよ!
元々、先代が昭和36年に「澄川湯」として開業したのがここの施設の始まり。
何度か建て替えも行われ、現在のマンション1階部分に落ち着いたのは1986年の事なのだとか。
それから32年ほど経っている事になりますが、施設内は非常に綺麗です。
オープンは午後3時から。この写真は開いてすぐの時間だったため人が居ないですが、のんびりしているうちに地元(近所)の方々で次第に混んでいく印象でした。
…さすがに大浴場では撮影出来ないので写真はありません(^_^;)。
いざ大浴場へ入ると、ちょっと薬の臭いが濃いめなのが気になったかな。(シャワー、カランのお湯も同様でした)。
壁はやけにカラフルなタイル張りで、そこから飛び出る洗髪用シャワーはホース無しの固定形。スイッチの形も古くて味わい深い。風呂桶が昔ながらの「ケロリン」であるのも泣かせる。
ちょっとだけ昭和にタイムスリップですね(*^_^*)。
表の看板に「おふろのデパート」(←言い回しがちょっと古い?)と書かれているだけあって、色も香りも様々な浴槽が並んでいました。
ずいぶんと深い主浴槽を中心として、独特な香りのする「赤外線寝ぶろ」、「超音波座りぶろ」「デンキ風呂」「香り湯」「バイブラバス」「スチームサウナ」「乾式サウナ」とかなり充実。
また、浴槽ごとに人工花や陶製の置物で装飾されていて中々に凝っています。サウナの窓も熱帯魚や蝶があしらわれたステンドグラス調でカワイイ。
「香り湯」は訪問時、赤く色が付いていて「ローズの香り」とありましたが、「ゆず風呂」「レモン」「菖蒲湯」など入れ替えもよく行っているそうです。
そして、他の銭湯ではあまり見ない(?)面白い設備がいくつかあったのが面白かったです。
「あしきれい」と書かれた一画、ボタンを押すと足元の細長い排水口からお湯がチョロチョロ出てきます(*^_^*)。
「あしげんき」の一画では、何と足の形をしたツボ押し器が床のタイルにそのまま埋め込まれている!!
そして風呂上がりは「エアーバス」なるものの中へ。
小さな室内に入ると、壁の穴から強い風が出てきて身体の水滴を吹き飛ばしてくれる仕組みです。
いわばトイレのジェットタオルの全身版ですね(^-^)。
脱衣所にあった年代物のマッサージチェア
利用者は、2階にある「健康コーナー」も自由に使えます。マンガを読めるくつろぎスペースやテレビも完備。常連さん用の荷物預かりロッカーもありました。
こんなに充実した銭湯だとは知らなかった……。
6月17日まで営業しているので札幌市民はとにかく全員行くこと!
それにしても、私が行った時は常連っぽい年配の利用者ばかりで、番台さんも皆さんと仲良くおしゃべりしていて非常に楽しそうでした。
ここの風呂に入る事を日課としているお年寄り方もたくさんいるようですし、閉店はさぞ惜しまれている事でしょう……。
「またきてね」の看板の文字も寂しく映ります…。
閉店後、この巨大たぬきはどうなるのでしょうか?
何となくマンション自体のトレードマークとして残ってくれそうな気もしますが…。
ありがとう、たぬき湯。
(2018年6月訪問)