ホルマリンのマンネリ感

北海道在住、ホルマリンです。旅行、怪しい珍スポット訪問、廃墟潜入、道内ミステリー情報、昭和レトロなどなど…。

レンタカーで四国一周7日間 その8

2018-06-08 12:13:18 | 旅行(道外)2018~2019
5月11日(金) 午前7時 (3日目!)


おはようございます。3日目です。
道の駅となりのコンビニへ朝食を買いに行ったところ、北海道では見慣れない「らくれん牛乳」なるパック牛乳が売られていたので購入しました。
昨日、この牛乳メーカーの名前が書かれたトラックの廃車も見かけたので、どうやら四国では有名な商品のようですね。

さぁ、今日は朝から張りきって行きますよ!!
今回の四国一周旅行で一番のお目当てと言ってもいいくらいの場所へこれから向かいますからね。
ここ数年、この場所へ行きたすぎて夢に出てくること数回
きょう1日はこの施設の見学に何時間割いても問題の無いようにスケジュールを組んでいます(笑)。
朝8時の開館を待ち、朝イチバンで突入です!


宇和島駅から徒歩10~15分程の閑静な住宅街。
例によって随分と細い道に「凸凹神堂」なる不可解な案内板が現れます。
「本当にこっち??」と不安になりつつ路地を曲がると、突如雰囲気の異なる一画が……。

・多賀神社凸凹神堂(愛媛県宇和島市藤江1340)

多賀神社」という神社の境内に建つ、国内最大級ともいわれる性文化財資料館です。
ここの神社の初代・久保盛丸(モリマル)神主は「性は宗教なり、哲学なり、性は道徳なり、科学なり、性は生命なり、人生なり」の思想のもと「大生殖宗」を開基。息子である久保凸凹丸(←アイマル。なんと本名とのこと)宮司がその教えのもと、性宗教、民族、風俗資料などなど、とにかく「性」にまつわる森羅万象の品々を世界中から収集。現在の資料館開設に至っている訳です。
見学には丸1日を要する…」と誇らしげに謳われているだけあって、その展示物の量はハンパではありません。約20万点とも言われる量の展示物が、専用のビルの1階~3階までビッチリ展示されているというのだから凄い。
故に、今回の訪問では半日滞在を覚悟で見学スケジュールを組んできた次第です。

さっそく境内へ……。

…いきなり国籍不明の石像に迎えられ、異世界へトリップ。
また、見た事のないような南国の植物があちこちに生えていて、境内は薄暗く鬱蒼とした雰囲気です。




本殿……もとい、資料館へ向かう通路の両脇にはこれまた怪しげな像たちが…。
石臼が一面に敷き詰められた「石臼の庭」の一画には「お前とわたしは石臼夫婦 重ねて廻して子を作る」と何ともニクい一文が。

狸の表情もステキですが、右端に注目


古代遺跡風の巨大な石像群

後に資料館で購入したカタログには「韓国石人並列像」と説明がありました。

多賀神社拝殿

年季の入ってそうな石板には、下記ご利益が記載。
陰陽和合夫婦円満 性交三昧法悦神仙 恍惚無我歓喜極楽 肉親成仏人生大悟 性愛至上
…ふふっ。「恍惚無我歓喜極楽」がイイねw

拝殿脇には…巨大なイチモツが(笑)。

…筋がスゴい。(フルパワー状態)
血管まで再現されたものは貴重なのでは。「大陽根依代」とありましたが、ここの神社の祭事などで使われるのでしょうか?大人一人が跨がれる大きさです。



いよいよ資料館へ!

この受付で入場料800円を払って入ります。まさか朝イチから見学者が来るとは思っていなかったのでしょう、境内の掃除をしていた神社の関係者が慌てて走って来てカギを開けてくれました(^_^;)。

さぁ!という事で念願の「凸凹神堂」へ!そのパワフルな内部の様子を皆さんにもお届け!
…といきたいところなのですが。

すみません!
館内撮影禁止!!


不用意に写真を取ってしまうと撮影料2万円取られてしまうというかなり厳しい規定があるようです。しかもスケッチやメモも禁止なのがもどかしい…(^_^;)。
皆さん、申し訳ありませんが下記の簡単な説明のみで勘弁してちょ!

・1階:国内関連
入った瞬間からもう凄い。ズラリと並ぶガラスケース内にはもちろんの事、壁、天井すべてにスキマなく展示がなされておりどこから見ていいのか分からない
ケース内には大小さまざまな陰陽石(チン&マンの形の石)の実物、石像、木像、祭事品、自然奇石、日本全国の民芸品などなど。天井には全国の陰陽石の忠実なスケッチがズラリ。
そのひとつひとつに手書きの丁寧な解説が付いているので、見学には相当な時間を要する。
展示物の9割は息子の凸凹丸宮司が収集された物のようで、壁には凸凹丸宮司ご本人の成り立ちと共に、世界の希少民族と一緒に撮られた写真もズラリと飾られ、本人自ら世界各地に赴いて調査されていた事がうかがえる。

・2階:海外関連
こちらも展示方法は1階と同様。地域ごとの性神像、仏像、工芸品、祭事の品、性に関する民族の風習(割礼など。ちなみに写真つき)が展示。
また、SM関連の品々(鞭や責め具など)や革製ダッチワイフ、更には数千人にも及ぶ陰毛標本等の珍品が目を引く。「なぜこんな所に…」と思わずにはいられない、ビンに入った小指の展示には驚かずにはいられない。
そして、その解説も真面目なだけではなく、思わず「ンフフッ…」と笑ってしまうような、宮司のユーモアというか主観的な要素も入っていたりして、読んでいて飽きる事がない。
宮司は暇さえあれば、その展示品ひとつひとつの解説書の作成に努めていたといい、展示しきれなくなってしまった解説パネルは展示ケース下段に押し込められ山のように…。

・3階:浮世絵・その他
俗に言う「春画」が作者ごとに分けられ、フロア全域にズラリ。原画もあれば拡大コピーした複製もある。また、木版木など貴重なものも。
その他、両性具有(ふたなり)、獣姦(獣とセックス)、現代の「大人のおもちゃ」の展示など興味深いものが多数。
圧巻なのが、小部屋の大部分を占領する「木彫五百性像」!五百羅漢像をもじったもので、なんと全員が結合中!!!とある彫刻家の遺作なのだとか。

お土産がかなり充実

全3冊で揃うという、オールカラーの収蔵品カタログは購入不可避ですな(第1巻、第2巻400円、第3巻500円)。
私はカタログ3冊と、昨年11月の熱海秘宝館で購入できなかった「むかで守」(ヒモを引くと勃起するというナイスな根付)を購入しました。
機会があったら後日改めて紹介しますね(*^_^*)。



館内の写真をお見せできなかった代わりに……。敷地内にあった陰陽石などをどうぞ(笑)




…という事で、結局3時間以上も滞在してしまいました(^_^;)。
滞在中、バイクのライダーがひと組入ってきましたがすぐに出て行ってしまい、ほとんど私ひとりの状態でした。
と言っても、近年ではツアーなどに組み込まれる事もあるようで、決して避けられているようなスポットでは無いようです。道の駅の案内板にも堂々と名前が載ってましたしね。
閑静な住宅街にあるため、開いた窓からは南国の鳥の声だけが静かに響き、なんとも心地の良い空間でしたよ。

次回!宇和島観光ラスト&めざせ四国最南端!
闘牛VR!?

続く。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする