残しておきたい今日の1枚

函館近郊で撮影した写真、その中のお気に入りや思い出となるもの1枚を残しておきたい

郷土史家 館 和夫さん “出版記念講演” で道南の歴史を語る...

2023年11月29日 | 個展・展覧会・講演会

( 11/25 撮影 )

函館市在住の館 和夫さん、北海道林務部に勤務し樹木医として活躍していたが、その傍ら江
差追分や川田竜吉男爵の資料を集め、その著作もある..。平成2年には、その著作が評価さ
れ、函館文化会が郷土史研究家を顕彰する「神山茂賞」を受賞、その受賞式での謝辞で「高齢
だが、出来ればこれまでの調べたものを、その成果として纏めてみたい」と語っていた...

 

館さんは約束したことだからと、この度、道南地域で活躍した人物や民謡、里唄などの伝承
をもとに道南地方住民に共通する精神風土を纏めた「道南の人・唄・風土 語りつぎたい在
郷魂」を自費出版..。その “出版記念講演” が市内の書店で行われ、足を運んできた。館さ
んは86歳、調べてきたことを整理しただけのものとは言うが、1時間余りの講演も原稿を
見るわけでもなく、淀みなく語る口調はとても86歳とは思えず感心しきり。館さんが著し
たこの1冊、「道南の過去、現在、未来を語る際の貴重な資料」として活用されるはず..

( ※ 小さな写真2枚は左クリックで拡大する。)

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無料入場観覧券で “函館市北方民族資料館” を見学...

2023年11月27日 | 個展・展覧会・講演会

( 11/23 撮影 )

先月、函館市中央図書館で行われた講演会「アイヌ文化と函館」を聴講の際、聴講者に演題に
関わりのある“函館市北方民族資料館”の入場観覧券が渡された...。有効期限は11月30
日、存在を知りながら見学したこともなかったので、折角の機会だからと足を運んだ。“函館
市北方民族資料館”は、大正15年(1926)に建設された旧日本銀行函館支店の建物で、支店長
室や応接室を活用した展示室は高い天井や壁側のタイルなど当時の雰囲気が残っている...

  

“函館市北方民族資料館” は、展示ホールと7つの展示室に分かれており、展示ホールには幕末
から明治初めにかけてのアイヌの生活を描いた「アイヌ風俗12ヶ月屏風」がずらりと紹介さ
れている...。また、展示室にはアイヌ民族をはじめとする北方民族資料や、函館の地から
輩出した人類学・考古学・民族学の権威である馬場脩氏・児玉作左衛門氏の収集した資料を収
蔵・展示されていた。駆け足だったが、多分じっくり見学したら一日かかるかも知れない..

 
(豪華な刺繍が施された「蝦夷錦」 )                    

( ※ 小さな写真5枚は左クリックで拡大する。)

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“一瞬” を捉えた力作並ぶ...

2023年11月26日 | 個展・展覧会・講演会

( 11/25 撮影 )

「写真道展・函館巡回展」が函館市芸術ホールギャラリーで開催されている...。写真道
展は今年で節目の70回を数える歴史あるコンテストで、応募作品約3千8百点の中から選
ばれた入賞・入選作品306点が展示されている。多彩な題材の中から“一瞬”の場面をカメ
ラに収めた作品が多く、それは偶然できる技ではなくその陰の努力を垣間見ることができる。
じっくりと眺めさせてもらったが、さすがにどの作品もも素晴らしい。また、同会場で「道
写協函館支部会員作品展」が開催されていたが、支部会員皆さんの写真も負けていない..

   

( ※ 小さな写真3枚は左クリックで拡大する。)

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高龍寺本堂に並べられる“大屏風展”...

2023年11月17日 | 個展・展覧会・講演会

( 11/16 撮影 )

江戸時代初期に創建され、函館に現存する寺院で最も古いお寺、高龍寺...。その高龍寺の境
内にある大イチョウが秋色に染まるのだが、遅れたかなと思いつつ車を走らせた。案の定、大イ
チョウはほぼ葉が落ちていたが、山門脇にあるイチョウはまだまだ魅せてくれている。カメラを
向けていると、玄関から出てきた方が「本堂で、“大屏風展”やってるよ」と教えてくれる...

   

“大屏風展”は、高龍寺の長い歴史の中で檀家さんから寄贈を受けた文字や水墨画などが描かれた
15,6帖の屏風が本堂いっぱいに並べられている...。高龍寺では、“大屏風展”のポスター
で「ただの虫干しで、ただ立ててるだけ」と説明しているが、並べられた屏風には圧倒される。
また、残念ながら文字や絵も素人には難しく理解のできない物が多いが、この掛け軸を通して思
いを馳せ、楽しませてもらった。高龍寺の“大屏風展”は、今月末までで自由に見学できる...

   

( ※ 小さな写真4枚は左クリックで拡大する。)

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“芸術の秋”、2つの作品展を梯子で鑑賞...

2023年11月06日 | 個展・展覧会・講演会

( 11/04  撮影 )



“芸術の秋”を満喫しよう!! と、道立函館美術館の特別展「写真展・岩合光昭の日本ねこ歩き」と
函館市芸術ホールの「清秋・函館市文団協芸術展」を梯子で鑑賞に足を運ぶ..。2つの会場は
五稜郭公園前のときわ通り沿いで、この通りにある街路樹イチョウの葉が見ごろを迎え、訪れた
観光客も「綺麗!!」と感嘆の声を上げスマホを向けている。これも“芸術の秋”のひとつ?...

   


( 特別展に合わせ市民が持ち寄ったねこの写真、どの作品も「ホッコリ」させてくれる  )

ところで、2つの作品展...。美術館の「写真展・日本ねこ歩き」は、動物写真家岩合光昭
さんが全国各地のねこたちの自然な表情を収めた写真約150点が並び、函館の高龍寺に住ま
いするねこたちも登場、それぞれの風土を背景にねことひとの暮らしぶりが紹介されている。
ロビーには、松前高校書道部の「書道パフォーマンス」で書かれた作品も展示されていた。一
方、「清秋・函館市文団協芸術展」は芸術ホールギャラリーに、8団体の活動成果としての絵
画や書、俳句、短歌、組紐、華道などの作品が並べられ、どれも見応えのあるものばかり..

   

( ※ 小さな写真4枚は左クリックで拡大する。)

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美術館で松前高校書道部が“書道パフォーマンス”...

2023年11月04日 | 個展・展覧会・講演会

( 11/03 撮影 )

北海道立函館美術館では1日から1週間、「芸術週間」としての様々な取り組みを行っている
が、その一つ常設展「金子鷗亭Ⅱ期 故郷への思い」展の関連イベントで金子鷗亭ゆかりの松
前町から松前高校書道部による“書道パフォーマンス”が行われた..。松前高校では、全国で
も数少ない高度な書道教育を持ち、「書の町 松前」らしい魅力ある授業を展開しており、今年
の夏、鹿児島で行われた全国高校総合文化祭の書道部門で3年生の坂本真香さんが最高賞の文
部科学大臣賞を受賞したそうだ。今回は、書道部の生徒6名による“書道パフォーマンス”..

   

顧問の中村先生から「人前でパフォーマンスの機会が少なく、緊張している」と紹介された生徒た
ち...。しかし、ラジカセから音楽が流れ、集まった観客の手拍子をもらいながら大きな書道用
紙に筆を走らせると、高校生らしい力強い文字が走り出す。今回“書道パフォーマンス”で選ばれた
作品は、石川啄木の歌集「一握の砂」の一首を力強さの中にも華麗な筆遣いで書き上げた....

( ※ 小さな写真2枚は左クリックで拡大する。)

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国華山・高龍寺 宝物展 “波響とその時代”...

2023年10月05日 | 個展・展覧会・講演会

函館で最も古いといわれている寺院「曹洞宗 国華山・高龍寺」...。その「高龍寺」で
は、毎年この時期「金毘羅尊天例大祭」が行われており、それに併せてお寺に収蔵する美術
品などを公開する宝物展が行われている。「高龍寺」には、寺宝として蠣崎波響筆の釈迦が
入滅する場面を描いた「釈迦涅槃図」を収蔵、昭和43年には北海道指定有形文化財にも指
定されており、毎年春には釈迦を法要する「涅槃会」に併せて一般公開されている....

   

この「釈迦涅槃図」は、文化8年(1811)に奉納され、明治35年(1902)に一度修復され
たが、この度、経年劣化でカビやロウの除去や剥がれなどを120年ぶりの修復を行うことに
なった..。そこで、今年の宝物展のテーマを “波響とその時代” として、「高龍寺」の所
蔵する蠣崎波響の作品全てを公開している。修復前の「釈迦涅槃図」は最後の公開、庫裏
2階の大広間に「釈迦涅槃図」を始め30数点の美術品が並べられ見応えがあり、函館の
宝として残して欲しいと願いながら堪能させてもらった。この宝物展は10日まで...


(修復には約1年3ヶ月を要し、費用約1,500万円はクラウドファンティングに挑戦している)

( ※ 小さな写真3枚は左クリックで拡大する。)

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道立函館美術館 特別展 “ことばと絵 くりかえしのアート”...

2023年09月17日 | 個展・展覧会・講演会

「くりかえし」をキーワードにした作品を集めた特別展 “ことばと絵 くりかえしのアート”が
道立函館美術館で開催されている..。「そのうちに!!」と思っていたのだが、特別展は24
日までとあって「そのうち」がなくなりそうと慌てて美術館に足を運んできた。特定のモチー
フや同じ言葉を繰り返し描いたり、書いたりする様々な作品が110点並べられ、繰り返しに
よる表現の楽しさ、面白さに注目し会場を5章に分けられ様々な視点から作品の魅力を楽しみ
味わうことが出来る。「芸術の秋」にはちょっと早かったも知れないが、楽しんできた...

 
  ( 次回特別展は、日本ねこ歩き )               ( 美術館上空は、秋の空 )

( ※ 小さな写真2枚は左クリックで拡大する。)

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古写真で見るパネル展“函館タイムスリップ”...

2023年08月15日 | 個展・展覧会・講演会

「NPO箱館写真の会」会員 山田雄一さんのパネル展“函館タイムスリップ”が、地域交流まち
づくりセンターで開催されている...。山田さんには別件でお願いものをしていることもあ
り、打ち合わせを兼ねながらお邪魔してきた。山田さんは5月の企画展に続く第2弾、昔の建
物や町並みを現在と比較しながら、その歴史経過などの解説も付され全部で25点を展示..

   

山田さんは、当時の箱館の写真術は江戸や長崎を経由したものでなく、直接外国から入ってきた
もので、残されている写真には味のあるものが多いという..。そんな写真を発掘しながら今の
函館と比較する【函館今昔】を3年前SNS(Facebook)で始め、既に300回を超えている。
同会場では同会会員 藤枝和政さんの鉛筆細密画展「明治 大正 昭和 洋風建築画」も開催。函館の
洋館など16点の作品はどれも鉛筆で仕上げたとは思えないものばかり、一見の価値あり...

     
   ( 藤枝さんの鉛筆細密画展 )       ( 会場の地域交流まちづくりセンター )

( ※ 小さな写真4枚は左クリックで拡大する。)

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道立函館美術館 特別展 “新・山本二三展”...

2023年06月15日 | 個展・展覧会・講演会

日本のアニメーション界を代表する美術監督・背景画家のひとり山本二三(やまもと にぞう)
の作品を集めた特別展 “新・山本二三展”が道立函館美術館で開催されている..。昨日の夕刊
に制作秘話などが掲載されていたこともあり、忘れないうちに行かなくちゃと美術館に足を運
んできた。展示されているのは「もののけ姫」や「時をかける少女」等の作品に使われた背景
画のほか、制作の過程で生み出されたイメージボードや故郷を描いたスケッチなど約220点
が並び、どれも豊かな色彩感覚とリアルな表現、特に空に浮かぶ雲の迫力さには驚かされる。
作品に添えられた山本二三氏のコメントを読みながら堪能してきた。特別展は25日まで..

 

  (次回特別展は、くりかえしのアート)           ( 玄関前にあるブールデル作「自由」の女性像)

( ※ 小さな写真2枚は左クリックで拡大する。)

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定時総会の後、榎本武揚の生きざまを語る講演 “開国の先駆者・榎本武揚の点描に寄せて”...

2023年06月05日 | 個展・展覧会・講演会

先日、加入する団体の年に1度の 「定時総会」が市内のホテルで開催された..。 議題は、事
業報告、決算報告などで、提案通り承認されて総会はシャンシャンと終了。その後の「卓話」
と銘打った小講演会は、会員で函館ゾンタクラブ創立メンバーの根津静江さんが「“開国の先駆
者・榎本武揚の点描”に寄せて」と題し、根津さんが歴史は動き続けている事実を若い人たちに
も知って欲しいと自身が出版した同名の著書から、90歳を超える高齢にもかかわらずはっき
りとした口調で榎本武揚の生きざまを語り、参加した会員は根津さんの話に耳を傾けた...

 

講演では、榎本武揚の人生に思いをはせて詠んだ俳句5句を紹介...。榎本の生い立ちやオラ
ンダ留学、幕末の混乱、箱館戦争、明治政府への出仕などそれぞれのエピソードにふれながら、
義に生きた榎本武揚がいたから明治があったことを実感したと語っていた。また、俳句は世界一
短い詩、日本から俳句で世界平和に繋がるメッセージを発信していきたいと訴えていた....

( ※ 小さな写真2枚は左クリックで拡大する。)

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市民公開講座の後 “消防施設” を見学....

2023年03月18日 | 個展・展覧会・講演会

( 03/17 撮影 )

函館市消防本部にある防災多目的ホールで開催された、市民公開講座「大火に学ぶ函館の街
づくり」を拝聴...。2人の講師から昭和9年3月に発生した函館大火を始め、繰り返し
起きた大火で多くの命や財産を失ったが、繰り返された大火で得た教訓を生かし、先人達が
創り上げてきた消防体制や防火に強い街づくりについて学んだ。講座の後、普段見ることの
出来ない通信指令室や最新装備を備えた消防車両等を消防職員の案内で見学させて貰う..

   

通信指令室では、消防車、救急車の走行位置を示す市内の地図を前に、職員が119番を受信
し対応する状況を見学..。動転して依頼する市民への対応に職員は気遣いされるようだが、
本来目的以外の電話も多いという。1階にはポンプ車、タンク車、水難救助車、レスキュー車
などが並びそれぞれ役割を説明。また、ロビーには大正8年に函館区民の寄附金2万8千円で
購入した消防ポンプ自動車「アーレンスフォックス」号が、5階には大正初期に購入した「馬
引き蒸気ポンプ車」が展示され、当時新時代の機械として脚光を浴びたものだったとか...

   
( 消防ポンプ自動車「アーレンスフォックス」号 )         (  馬引き蒸気ポンプ車 )   

( ※ 小さな写真5枚は左クリックで拡大する。)

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市民美術展 第23回“はこだて・冬・アート展”...

2023年03月01日 | 個展・展覧会・講演会

市民から公募した作品を紹介する市民美術展 “はこだて・冬・アート展”が函館市芸術ホールで開催
されている ...。この美術展は毎年この時期に開催されており、今年は23回目を数えるとい
う。函館や近郊の在住者でプロ・アマを問わず絵画や書、写真、工芸、彫刻など様々なジャンルの
作品172点が一堂に並べられている。函館の風景を描いた絵画や迫力満点の書、独創的なオブジ
ェなどどれも個性豊かなものばかりで、時折足を止めてはじっくりと楽しませてもらった....

 

( ※ 小さな写真2枚は左クリックで拡大する。)

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“報道写真展”で、この1年を振り返る、...

2023年02月07日 | 個展・展覧会・講演会

五稜郭公園1周ウォーキングの途中、五稜郭タワーアトリウムに立ち寄り北海道の1年の出来
事を写真で振り返る「北海道“報道写真展”」を見学...。新聞社などで組織する北海道写真
記者協会の加盟記者が、この1年に取材し新聞紙面に掲載された写真70点が展示されてい
た。昨年4月に知床半島沖で沈没した観光船や大雨など自然災害を捉え紙面で見た写真が多く
並んでいたが、きつねダンスや愛らしい動物などの写真には笑顔を誘うものもあった。来年の
“報道写真展”には、笑顔が弾けるような写真が沢山並んで欲しいと願いながら眺めてきた..

 

( ※ 小さな写真2枚は左クリックで拡大する。)

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 春を感じさせる “ぶんだんジョイントギャラリー展”...

2023年02月03日 | 個展・展覧会・講演会

函館市文化団体協議会の“ぶんだんジョイントギャラリー展”が、五稜郭町の函館市芸術ホールで
始った...。毎年この時期に開催されており、今年も加盟する団体から彩り豊かな生け花や絵
画、木目込み人形などの作品が並べられ、春を感じさせる風流なものもあって楽しませてくれ
る。 特に、函館を始め道南11高校の88人の生徒たちが出品しての「高校生の書展」はどれ
も若さ溢れる力強い作品ばかりで圧倒される。このギャラリー展は、入場無料で6日まで...

   

( ※ 小さな写真2枚は左クリックで拡大する。)

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