所用で西部方面へ車を走らせていると、函館山に雲が覆い被さってくる...。雲の流れは速そう
だが“雲海”になるかも、と淡い期待を抱きながら函館山山頂にハンドルを切る。到着すると、何と
山頂は雲の中で市街地どころか港も見あたらない。それでも雲の流れは速く、気がつくと雲が切れ
一気に晴れわたり市街地には広がる白い“雲海”が見られるといった気まぐれな状況が続く...
この雲は、函館山の東側にある立待岬から湧き上がり、海霧となって大森浜から市街地に流れ、
函館港内まで行く間に消滅してしまう...。海霧は、暖かい湿った空気が、冷たい海面の上を発
生し、陸上に達すると暖められて消滅するという。発生のメカニズムは別として“雲海”の幻想的な
流れを眺めていると時間も忘れるが、今日のように函館山山頂まで覆い隠すのは戴けない...
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