10月も残すところ、明日1日...。昨夜の天気予報を見ながら「朝日は汐首岬を交わしたかな
あ。早起きして確認してこよう」と準備を整えた。少し早起きといっても、今朝の日の出は午前6
時5分とそれほど苦になる時間ではないが、それでも布団から起きあがるときは気合いが必要
だ。いつもは大森浜だが、確実に水平線から昇るのを期待し、“住吉漁港”を目指すことにした..
日の出の場所は、汐首岬からかなり南に移っている...。しかし、いつものように上空には雲
がないのだが、水平線には雲がかかり日の出を邪魔している。それでも空をオレンジ色に染め、
雲の切れ目から津軽海峡を照らしながら昇る朝日に向かってカメラのシャッターを押し続ける
も、期待していたのは水平線から顔を出す太陽だったので不満が残る。次を待つよりない...
( ※ 小さな写真3枚は左クリックで拡大する。)
先月の長期予報では「今年の秋は長い」といわれていたが、予報に反し今年の函館の紅葉は
例年より早いような気がする...。昨日、赤川水源地の紅葉は既に見頃とブロクにアップす
ると「“ダム公園”も見頃だよ」とメールで情報をもらい、早速車を走らせる。“ダム公園”のモミ
ジやカエデは既に秋色に染まり、確かに今が見頃。生憎の曇り空だったが、時折雲間から覗
く陽を浴びる紅葉はまさに錦秋の輝き、その鮮やかさに魅せられながらシャッターを押す...
新中野ダムの下にある“ダム公園”...。園内には北海道の代表的な4つのダム(大雪ダ
ム・豊平峡ダム・笹流ダム・新中野ダム)のミニチュアが設けられ、春のサクラ、秋は紅葉が
楽しめ市民の憩いの場でもある。今日も多くの方がスマホやカメラを手に、赤や黄色に染ま
る紅葉と向きあっていた。“ダム公園”の紅葉、一部落葉もあるが、もう少し大丈夫そう...
( ※ 小さな写真2枚は左クリックで拡大する。)
ここ暫く平年を上回る気温で暖かい日が続いている...。予報ではこの先も寒気が下りて
くる気配はなさそうだが、気になるのは紅葉前線。函館の紅葉スポット“笹流ダム”は見頃か
な?、そんな期待を抱きながら車を走らせる。期待通り、今がピークの感じで“笹流ダム”前
庭広場のイタヤカエデが赤やオレンジに染まり、紅葉のトンネルを作り出してくれている...
“笹流ダム” は、古くから赤川水源地と呼ばれ春のサクラ、秋の紅葉の名所として多くの市民
親しまれている...。このダムは函館市民の水道水源として大正12年(1923)に完成した日本
初のバレットレスダム。平成13年(2001)には土木学会推奨の「土木遺産2001」に選定されて
いる。今週末は行楽日和の天気に恵まれそうなので、紅葉狩りを楽しむ市民で賑わいそう...
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( 10/24 撮影 )
白神岬で「ヒヨドリの渡り」を感動しながら楽しませてもらった後、ハンドルを松前町の市街地
に向け走る...。特に目的もなかったが、せめて松前城でも、いや、道の駅で磯ラーメンでも
とあれこれ考えながら松前藩屋敷奧にある石碑公園“北鴎碑林”に辿り着く。この公園、平成
20年に松前町出身の書道家金子歐亭氏の生誕100年を記念して、鴎亭氏の石碑13基と
鴎亭氏の仲間や門人である著名な書家の石碑71基、計84基が並ぶ国内最大の碑林...
“北鴎碑林”は、北海道の「北」と鴎亭氏の「鴎」をとり、それに数多くの石碑を碑林と称すること
から名付けられ、平成25年には新たに著名な書家の石碑36基を増設され、現在は120基に
もなる...。残念ながら書はよく判らないが、これだけの石碑が並んでいるのを見るだけでも
圧倒される。書を目指す人にとっては多分感動もの、一見の価値ありと見た。サクラの葉が色
づいていたが、これが、春サクラの花の下をこの石碑を眺めながら散策、いいですね....
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渡り鳥の通過ルートとして知られている北海道最南端の地、松前町・白神岬...。先月、松
前町での探鳥会で、「白神岬で“ヒヨドリの海峡渡り”が見られる」との話があり、何とか一度
は見てみたいと白神岬へ。早朝にもかかわらず、既に30人ほどの野鳥愛好家が双眼鏡や
カメラを手に待機しているが、話を聞くと「今日は、風が強いので動きが鈍い」とのこと...
午前7時半過ぎ、朝日に輝く白神岬付近の山肌から「ピー、ピー」という鳴き声と共に、ヒヨドリ
の群れが動き出した...。山肌の草むらに沿うよう飛ぶ数百羽、いや数千羽にもなるヒヨドリ
の大群が上空に舞い上がり、その後一気に海面近くまで急降下、西風に乗って白波を蹴散ら
すかのように約20km先の青森県津軽半島・竜飛崎めがけ“ヒヨドリの海峡渡り”が始まる...
次から次に現れるヒヨドリの大群...。ヒヨドリが海面に降下する地点へ一緒に走り右往左往
しながらカメラのシャッターを押し続けた。ハヤブサなどの猛禽類に襲われる危険を避けるた
め海面スレスレで飛ぶようだが、見ていると波に飲み込まれる危険もありそうだ。まさに命がけ
の“ヒヨドリの海峡渡り”だが、彼らに感動と勇気をもらったような気がする。天候や風など渡
る条件があり、毎日必ず見られるものではないそうだが、もう一度落ち着いて見てみたい...
( ※ 小さな写真4枚は左クリックで拡大する。)
先月、松前町での探鳥会で「ヒヨドリの海峡渡り」の話を聞き、一度は見てみたいと思っていたが、
じゃ、ついでに“白神岬”で日の出を拝もうと、日の出の時間に合わせ松前町“白神岬”に向けて
車を走らせた...。日の出の時間は午前6時、生憎東の空は黒い雲が横たわり、白波が立つほ
どの冷たい風に悩まされたが、予定から15分ほど遅れて雲の上に朝日が現れる。何処で見る朝
日も同じものなんだけど、北海道最南端の地で見る日の出となるとまた格別なものを感じる...
ところで、函館からの途中、「道の駅しりうち」付近の国道を走行中、車の明かりに反射し動物の
目が光っている...。キツネかな?と思った瞬間、車の横から大きな角を持った大柄のエゾシカが
助手席のフロントガラスの前に現れた。急ブレーキを踏み事なきを得たが、その驚きは半端ない。
ところが、“白神岬”で日の出を見て振り返り崖の上を見上げると、大きな角を持ったエゾシカが「大
丈夫だったか?」と言わんげに見下ろしている。あのエゾシカではないと思うけど、二度ビックリ...
( ※ 小さな写真2枚は左クリックで拡大する。)
毎年この時期、大沼公園で開催されている「大沼ハロウィンナイト&紅葉ライトアッ
プクルーズ」...。金曜日から3日間、大沼公園広場に地域の子ども達が町内で育
てられたカボチャを使って作った大小280個の「ランタン」が並べられ、ひとつひとつに
明かりを灯し幻想的な光で会場の雰囲気を盛り上げ、また、色付き始めた園内の木々
や大沼に浮かぶ島々をライトアップ、遊覧船で湖上からの紅葉を楽しむイベント...
仄かに灯るカボチャの「ランタン」とライトアップされた紅葉をバックに“花火”が打ち上
げられる...。ヒンヤリとした秋空に、次から次と打ち上げられる“花火”に見物客か
ら寒さを吹っ飛ばすような歓声も上がる。その後、幻想的な光の中でYOSAKOIソー
ランのパフォーマンスが繰り広げられ、ツアーで訪れた観光客と夜の大沼を満喫...
( ※ 小さな写真3枚は左クリックで拡大する。)
今朝、函館港に珍船がやってきた...。 商船三井フェリー“さんふらわあ さっぽろ”で、普段
は苫小牧~大洗間を運航しており、津軽海峡に顔を見せることもないフェリー。“さんふらわあ
さっぽろ”は機関調整が必要となったため、急遽函館どつくに入渠。大きな太陽が描かれた白い
船体が、朝日を浴びて函館港内をゆっくりと走る様に暫し見とれながらシャッターを押す...
“さんふらわあ さっぽろ”は、「さっぽろ」の名の付く船としては3代目の首都圏と北海道を結ぶフェ
リーとして2017年に就航...。総トン数 13,816㌧、全長約200mで、旅客定員620名、乗組
員46名。函館~青森を結ぶ津軽海峡フェリーより二回りほど大きいようだ。ちなみに苫小牧~
大洗間の所要時間は、約18時間、快適な船旅を楽しめる豪華な個室も用意されているとか...
( ※ 小さな写真2枚は左クリックで拡大する。)
( 10/19 撮影 )
あまり芳しくなかったはずの天気予報が外れ、青空が大きく広がる行楽日和...。この
天気に活かして「“函館山”に登ろう!!」と、7合目にある「つつじ山駐車場」に向けて車を
走らせる。ここまで車で来ると“函館山”登るとはいわないかも知れない。今回は、ここ
から約2.3km先の「千畳敷」まで秋を探しながらノンビリと歩こうというのが目的。この
コースは10ある函館山登山(ハイキング)コースのひとつで「千畳敷コース」という...
途中、「入江山コース」に入ると、野鳥撮影を楽しんでいる方に遭遇...。「野鳥撮影は追いか
けるのではなく、目の前に来るのを待つ」んだそうだ。確かにこれまでは野鳥の声を聞いて追い
かけていた、しかし、待つのは苦手なので野鳥撮影は向いていないのかも知れない。それでも、
道路脇に咲く秋の花や木の実と共に目の前に現れた野鳥「ハシブトガラ?」の撮影に成功...
秋色に衣更え中の“函館山”を楽しんでいると、後ろから子ども達の声が聞こえる...。大川町
にある保育園の園児たちで、山麓までバスできて弁当持参で千畳敷まで登るという。途中で
追いつかれ、あっという間に追い越していってしまい、その元気さに驚かされる。彼らには負け
たが、辿り着いた千畳敷で持参のおにぎりとコーヒーを手にしながら、ちょっと違った角度から
函館の街を眺める。ノンビリ歩いて往復2時間半ほど、紅葉の時期もう一度挑戦しようかな...
( ※ 小さな写真5枚は左クリックで拡大する。)
この秋一番の冷え込みで、函館近郊の紅葉スポットの木々は色づき始めている...。標高の高い
ところからだろうと、赤川町の“新中野ダム”に車を走らせる。ダム下にある公園の木々は色づいて
いるが紅葉率は30%程度?。紅葉が進む条件は、最低気温が8℃以下が続くと色付き始め、こ
れが5℃を下回ると一気に進むそうなので、恐らく今週末には見ごろを迎えるかも知れない...
ダム下の公園からダムの水を蓄えるダム湖へ...。ここの紅葉率は80%?。湖面に映る紅葉
を眺めていると「ダムカードをもらいに来た」というご夫婦に会い、「じゃ一緒に」と管理事務所に
お邪魔した。普段入ることが出来ない堤体の上からも見学させてもらい、標高200mにダムの
高さが約80m、遠く函館市街地から津軽海峡を臨むことも出来る。紅葉見物が、ダム見学も兼
ねることが出来大満足。ところで「ダムカード」も面白そう、近くだけでも集めてみようかな...
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