( 11/25 撮影 )
函館市在住の館 和夫さん、北海道林務部に勤務し樹木医として活躍していたが、その傍ら江
差追分や川田竜吉男爵の資料を集め、その著作もある..。平成2年には、その著作が評価さ
れ、函館文化会が郷土史研究家を顕彰する「神山茂賞」を受賞、その受賞式での謝辞で「高齢
だが、出来ればこれまでの調べたものを、その成果として纏めてみたい」と語っていた...
館さんは約束したことだからと、この度、道南地域で活躍した人物や民謡、里唄などの伝承
をもとに道南地方住民に共通する精神風土を纏めた「道南の人・唄・風土 語りつぎたい在
郷魂」を自費出版..。その “出版記念講演” が市内の書店で行われ、足を運んできた。館さ
んは86歳、調べてきたことを整理しただけのものとは言うが、1時間余りの講演も原稿を
見るわけでもなく、淀みなく語る口調はとても86歳とは思えず感心しきり。館さんが著し
たこの1冊、「道南の過去、現在、未来を語る際の貴重な資料」として活用されるはず..
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函館の冬のイベント 「はこだてクリスマスファンタジー」が始まる...。そのシンボルとな
る“巨大クリスマス・ツリー”が、北埠頭でイルミネーションの飾り付けを終え、今朝、大型クレ
ーン船に曳かれて函館港内を30分ほどかけて会場となるベイエリア金森赤れんが倉庫群前に
到着。台船に乗せられたツリーは、30人ほどの作業員が安全を確認しながら設置され、高さ
約20mものジャンボなツリーに通りかかった観光客が「でっかいなあ~」と見上げている.
金森赤れんが倉庫群前で繰り広げられる、クリスマスファンタジー..。倉庫前の歩道に地元で
人気の9つのスープバーが並び、毎日午後6時の再点灯時には海上に浮かぶ“巨大クリスマス・
ツリー”をバックに花火を打ち上げ盛り上げてくれるという。今年もツリーは、道内産トドマツ
だが、立派にその役目を果たしてくれそうだ。いよいよ今週末の1日から15万球のイルミネー
ションで彩られた高さ20mの“巨大クリスマス・ツリー”が函館の夜を華やかな光で包む...
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( 11/23 撮影 )
先月、函館市中央図書館で行われた講演会「アイヌ文化と函館」を聴講の際、聴講者に演題に
関わりのある“函館市北方民族資料館”の入場観覧券が渡された...。有効期限は11月30
日、存在を知りながら見学したこともなかったので、折角の機会だからと足を運んだ。“函館
市北方民族資料館”は、大正15年(1926)に建設された旧日本銀行函館支店の建物で、支店長
室や応接室を活用した展示室は高い天井や壁側のタイルなど当時の雰囲気が残っている...
“函館市北方民族資料館” は、展示ホールと7つの展示室に分かれており、展示ホールには幕末
から明治初めにかけてのアイヌの生活を描いた「アイヌ風俗12ヶ月屏風」がずらりと紹介さ
れている...。また、展示室にはアイヌ民族をはじめとする北方民族資料や、函館の地から
輩出した人類学・考古学・民族学の権威である馬場脩氏・児玉作左衛門氏の収集した資料を収
蔵・展示されていた。駆け足だったが、多分じっくり見学したら一日かかるかも知れない..
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昨夜からの強い北風が連れてきたのか、今朝窓を開けると一面の“雪景色”..。我が家の前に
は10cmを超える雪が降り積もり、今シーズン初の雪かき出動。雪かきもほどほどに、吹雪
模様の中を五稜郭公園に足を運んでみると、昨日までの晩秋の佇まいから一気に“雪景色”に変
わり、寒さに震えている箱館奉行所の前でも小さな除雪機が右へ左にと走り回っている...
今朝の最低気温は氷点下5℃まで下がり、時折吹雪き模様の天気にもかかわらず公園に訪れ
た外国人観光客は防寒服に身を包みながらもこの“雪景色”を楽しんでいる..。二の橋の袂
や箱館奉行所横に残ったモミジの紅葉と雪のコラボをファインダー越しに楽しませてもらっ
た。いよいよ冬本番、葉が落ち裸になった五稜郭公園のサクラの木は春への準備に入る..
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今朝、「試運転車両が走るぞ!! まだ間にあう走れ!!」とメールをもらう...。毎度のことな
がら、どんな車両なのかも分からず取り敢えずと五稜郭駅近くに車を走らせる。やっぱり、い
た!!撮り鉄さん2人、失礼とは思いながら撮り鉄さんに「何が来るの?」と訪ねると、「札幌
近郊を走っていた“キハ150形気動車”が函館に転属されたので、その試運転」とのこと..
ほどなくして、グレーに薄紫のストライブが入った車両が1両「試運転」の表示を付けて通り過
ぎていく...。現在函館近郊を走っている「キハ40形気動車」の老朽化に伴い、その代替車
両としてとして“キハ150形気動車”が転属されたようだが、転属された“キハ150形”も平成
5年(1993)製造で既に30年選手、ここでもう一踏ん張りの活躍を期待されての転属かな。“キ
ハ150形”は当分試運転走行を続け、来年春のダイヤ改正で営業運転に組み込まれるようだ..
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( 11/21 撮影 )
本格的な冬の到来を前に、路面電車の線路に積もった雪を竹製のブラシで取り除く“ササラ電車”
の試運転が行われた...。黒と黄色のゼブラ模様の“ササラ電車”は明治30年代に製造された
客車を改造したもので、長さ20cmほどの孟宗竹を細く割ったものを束ねた「ササラ」と呼ば
れるブラシを車体の前後に装着し、回転させながら軌道に積もった雪を豪快にはね飛ばす...
整備担当者が「ササラ」が車体にしっかり取り付けられているか、また、正常に回転するか
などを点検した後、2台の“ササラ電車”が駒場町にある車庫を出発..。五稜郭公園前電停
までの往復約5キロの区間で試運転を行い、いずれも異常のないことを確認した。整備を担
当する職員の方も「今年は暖冬との話も聞くが、準備は整ったので何時大雪になっても大丈
夫」と胸を張る。しかし、出来れば“ササラ電車”にはあまり活躍して欲しくないなあ...
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昨日の昼過ぎ「午後、“MSCベリッシマ”(171,598㌧)が入港するよ、知ってる?」とメール
をもらう...。入港は明日の朝のはずだがどうしたんだろうと思いながら、今年最後の函館港
に入港するクルーズ客船だしと、手に掛けていた仕事を投げて港に車を走らせる。しかし、港外
に“MSCベリッシマ”が見えるのだが、強い雨に霞みよく見えず、また、雨は横殴りで車から降
りられない始末。何とか、港ふ頭に着岸するまで車の中からカメラに収めることは出来た...
“MSCベリッシマ”は、横浜港発着で「秋の日本一周クルーズ」で神戸、鹿児島、釜山に寄港し、
博多、金沢経由で函館に寄港の予定...。ところが、西日本に雪を降らせた低気圧の影響で博
多、金沢を抜港し、釜山から約50時間かけて函館に入港。乗客の皆さん、疲れたのではと心配
したが、何と函館一泊を良いことに夜の街に繰り出し楽しまれたようだ。今日も午前中は天候に
も恵まれ、用意された貸切バスなどで晩秋の函館を楽しみ、午後4時次港石巻に向け出港した。
今年最後のクルーズ客船となった“MSCベリッシマ”、今年13回の寄港、さて、来年は?..
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( 11/19 撮影 )
年に一度、管内のアマチュア無線家(ハム)が集う日本アマチュア無線連盟(JARL)渡島
檜山大会...。今年は節目の50回大会なのだが、「この機会に、ハム仲間が気軽に参加出
来るイベントに」という支部長、幹事の計らいもあって、“ハムの集い”に名称を代えて行われ
た。例年支部大会は公民館など公共施設で行われているが、同じ公共施設でも競輪場とは驚き
ながら出かけたが、会場の入口には競輪のマスコット「りんりん」が出迎えてくれる...
( JARL会長 JA5SUD 森田耕司氏のビデオメッセージ )
“ハムの集い”の会場は、函館競輪場内にあるテレシアター...。既に、渡島檜山管内はもちろ
ん、遠く札幌や帯広の他東京、大阪、青森などから50人ほどが集まっている。“ハムの集い”で
は、2人のハムが趣味としてのアマチュア無線への思いを語り、その後支部コンテストの表彰や
抽選会などが行われる。休憩時間には、1年ぶりに顔を合わせる仲間と昔話を織り交ぜながら
「無線談義」に花を咲かせ、忘れていたアマチュア無線の楽しさを思い出させてもらった...
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( 11/18 撮影 )
毎年この時期に行われる“校友会(同窓会)函館支部”忘年会が、市内の老舗レストランを会場に
召集がかかった...。まだ一月以上もあるのに忘年会もないよな、と思いつつも幹事からの案
内には「このレストランは今年の年末で宴会営業を終了するので、ここでの忘年会は今回が最後
だぞ」と添えられ、公私ともお世話になったレストランとあって、何はともあれと参加....
忘年会は毎年参加者は少ないのだが、幹事の案内が利いたのか20人ほど集まる..。宴会場
は国登録有形文化財に指定されているレストラン旧館の趣のある部屋。新入会員とゲストで参
加の函館にゆかりのある札幌支部会員のスピーチの後、恒例での参加者全員からの近況報告。
皆さん良く喋り、後のレストラン提供の景品が当たる抽選会が押され気味となったが、元応援
団のエールで校歌を歌い、全員での記念撮影と、遅くまで楽しい酒を飲ませてもらう....
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「HACの朝一便、特別塗装機だぞ」とメールをもらう..。時計は午前8時、どう急いでも到
着便には間に合わずと諦めたが、いや、出発便の8時45分なら余裕でと函館空港高松展望台に
車を走らせる。既に展望台にはカメラを手なした飛行機フアンがおり、訪ねると「日本エアコミ
ューター(JAC)の機材が、北海道エアシステム(HAC)の路線を飛んでいる」とのこと.
駐機場には、JAC特別塗装機“ハイビスカス”が出発を待っている...。JACは、鹿児島空
港をベースに離島路線を中心にATR-42-600型を主体とする11機の機材で西日本各地を結ぶ路
線を運航しており、5機が特別塗装機。今回の特別塗装機に、塗装が施されているハイビスカス
は、JACが就航する離島や地域の象徴で、大きなハイビスカスは鹿児島、その下には鹿児島県
の7つの離島を、また5本のラインは地域や人を結び、過去から現在と未来をつなぐことを表現
しているとのこと。JAC,HACともJALグループで、機材繰りでの応援飛行かな?...
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( 11/16 撮影 )
江戸時代初期に創建され、函館に現存する寺院で最も古いお寺、高龍寺...。その高龍寺の境
内にある大イチョウが秋色に染まるのだが、遅れたかなと思いつつ車を走らせた。案の定、大イ
チョウはほぼ葉が落ちていたが、山門脇にあるイチョウはまだまだ魅せてくれている。カメラを
向けていると、玄関から出てきた方が「本堂で、“大屏風展”やってるよ」と教えてくれる...
“大屏風展”は、高龍寺の長い歴史の中で檀家さんから寄贈を受けた文字や水墨画などが描かれた
15,6帖の屏風が本堂いっぱいに並べられている...。高龍寺では、“大屏風展”のポスター
で「ただの虫干しで、ただ立ててるだけ」と説明しているが、並べられた屏風には圧倒される。
また、残念ながら文字や絵も素人には難しく理解のできない物が多いが、この掛け軸を通して思
いを馳せ、楽しませてもらった。高龍寺の“大屏風展”は、今月末までで自由に見学できる...
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水平線から昇る朝日の感動を忘れず、その瞬間を狙っている..。この時期になると、朝日は
汐首岬を交わし津軽海峡から顔を出し、日の出の時間も6時を過ぎてそれほどの苦労はない。
昨夜の天気予報は「晴れ」マーク、日の出の時間も午前6度17分と早起きの必要もなく,窓
から覗くと雲も見えず朝日見物日和だな、と車で10分ほどの大森浜“啄木小公園”に向かう.
“啄木小公園”に車を止め津軽の海を眺めると、何故か上空には雲一つ見当たらないのに朝日の
昇る水平線には黒い雲が横たわる..。雲間から顔を出したのは日の出の時間から遅れること
15分、燦々と輝く太陽は函館の街を照らしているが、期待は水平線から昇る「朝日」。水平
線から昇る朝日、今シーズン最初のトライは失敗、恵山まで遠征しないと難しいのかなあ..
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