皆さん、こんにちは。
(有)人事・労務の白川です。
2/1(土)に、一般社団法人 参加型社会学会主催の蜃気楼大学が開催されました。
弊社顧問をお務めくださり、先月のラジオにもご出演いただいた田原真人さんとのご縁で、弊社の金野が登壇。「コミュニティ経営の視点で考える 個も職場も健やかな組織づくりとは」というテーマで、お話させていただきました。
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今年で3年目を迎えるこの蜃気楼大学は、「時代の先見性を体現している人」「地域やテーマにこだわって未来を探っている人」を講師として学ぶ参加型の講義フェス・講義フリマ。
一人の人間と一人の人間がつながり、交流しながら、全体を形造るーそんな参加型社会が出現する未来のイメージを、参加者一人ひとりの活動によって蜃気楼のように浮かび上がらせることを目指し、開催されているそうです。
一人の人間と一人の人間がつながり、交流しながら、全体を形造るーそんな参加型社会が出現する未来のイメージを、参加者一人ひとりの活動によって蜃気楼のように浮かび上がらせることを目指し、開催されているそうです。
多種多様な講義フェスが複数の教室で同時開催され、会場参加者・オンライン参加者共に、興味のある講義を選択し、参加することができます。
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今回私も、金野の講義の他、複数の講義をオンラインで視聴させていただきました。
一つは、「「シェア型書店」から考える、本・ひと・まち・ビジネスの未来」の講義。
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近年急速な増加の一途をたどる、複数人が「棚主」としてお店の書棚を借りて本を販売する、共同運営型の書店「シェア型書店」。
既存の書店が減少する一方で、シェア型書店はどんな可能性を持っているのか?最新の調査と事例を基に、シェア型書店について紐解くというものでした。
既存の書店が減少する一方で、シェア型書店はどんな可能性を持っているのか?最新の調査と事例を基に、シェア型書店について紐解くというものでした。
現在では、全国に100店舗以上あるシェア型書店ですが、運営形態は多岐にわたると言います。
「棚主になることで、「売上」以外にどのような価値を見出せるか?」
「自分の生活、仕事全体の中で、どのように位置づけるか?」
講師の鈴木悠平さんの言葉が印象的でした。
もちろん持続的な運営のため、売上は大切ですが、それ以外の何に価値を置くかという可能性の振れ幅がとても大きいのが、既存の書店との違いなのではないかと思いました。
また、シェア型書店の提供価値として、「偶発的な出会いや気づきがあること、そこには棚主の個性や偏愛が平準化されずに存在する」とおっしゃっていました。
統一化されず個別性があることで、訪れた人・見る側にとってより惹かれるものになりうるということ、個々の出会いという点で、まさに“一人の人間と一人の人間がつながる”という参加型社会が目指すものとの重なりを感じました。
書籍を媒介として多様な人々が入り混じり、書店を基点としたコミュニティが創造されていく、可能性に満ちたものであると思います。
書籍を媒介として多様な人々が入り混じり、書店を基点としたコミュニティが創造されていく、可能性に満ちたものであると思います。
もう一つは、「学校教育イノベーション!星の杜中学校・高等学校の挑戦」の講義。
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栃木県宇都宮市の郊外に位置する星の杜中学校・高等学校。元々はカトリック系の女学院でしたが、人口減少・入学者の減少による経営危機を迎え、大きな学校改革を打ち出します。現在の学校教育を再定義すべく、先駆的なチャレンジを行なってきた実践の様子が紹介されました。
現代社会において幸せや豊かさといった価値観が変化する中、学校教育の常識を再定義することを目指す星の杜では、「チェンジメーカー」の育成をスクールミッションとしています。
「チェンジメーカー」とは、身近な気づきや違和感を、見て見ぬふりをせず、仲間を集めて解決するために行動できる人のことだそうです。
特徴的なのは、校則・定期テスト・制服がないこと。
基本(生徒全員が前を向いて受ける一斉授業ではなく)グループで授業を受けること。
規則や“こうあるべき”という固定概念がまだ多く見受けられる教育現場において、真の教育とは何か、を考えさせられます。
ここまでの過程の中で、「子どもたちの「やりたい」に、「やってみる?」と言えるようになってきた先生方のマインド改革があり、先生自身が学びながらやっている」というお話も印象的でした。
改革を目前に、先生方にこそ戸惑いや不安があったであろうと予想できますが、生徒たちのために、自らも学び、変化していく大人の姿勢はとても大切だと感じます。また、生徒たちへも、良き影響をもたらすのではないかと思いました。
教育は社会のリアルを示し、両者は密接に繋がっているからこそ、日本の教育のあり方を真剣に考えなければならない。そんなメッセージを受け止めながら、この流れが、他の学校や教育現場へ伝播していくことで、希望ある未来が切り拓かれたらと感じます。
今回、一部ではありながら講義を聴き、バラエティに富んだ分野で、日々探究している方々がいることを改めて実感しました。
大人になると減ってしまうことが多い中、貴重な学びの機会となりました。
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