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ジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

エントランス

2011-01-06 18:27:47 | 日記
 年末から年始にかけて、一日のうちに何社もご挨拶に回る、と言う機会が多かった。大手あり中堅あり、いわゆる中小企業ありと様々なところを回った。で、思ったのは会社の入口の様子と言うのは、そこで働く人の気持ちを如実に表しているのではなかろうか、と言う事である。以前「カレンダー営業」と題してこのブログにも書いた。

 ガラス張りの大きなエントランスで、出入りする人たちが活き活きと明るく、いかにもビジネスマンと言った感じで輝いて見える会社もあれば、同じような規模でありながら疲れた社員がコンビニの袋を持ってうろうろしているだけ、と言うところもある。小さな会社でも、ほんの小さなしゃれたインテリアを置いてセンスがいいな、と思わせるところもあれば、質実剛健、ここはものづくりの現場なのだと言っているかのような、しゃれっ気も何も無い工場入口のようなエントランスで出迎えてくれるところもある。
 
 会社も組織である以上、いろいろな人が居ていろいろなことを感じ考えているはずだろうと思う。全社員が一丸となって自社の商売だけに専念している、という会社もあるだろうが、そういう会社はちょっと不気味だ。商売とは関係ないかもしれないけれど、「入口に花を一輪飾りませんか」、と言い出す社員がいて、しかも「それはいいね」と応援してくれる上司がいる、というほうがずっと健全な気がする。社員にとっては一日の大半を過ごす場所だ。自分の仕事場に来て頂くお客様にも気持ちよく来社して欲しいと思って何も問題は無い。そんな誰かの思いが、入口のちょっとした飾り付けになって表現される。ちょっとした変化が、次のちょっとした変化を生み、連鎖が続き、少しの間に、そんなちょっとした変化が全く起きなかった会社とは大きく異なる会社になっているかもしれない。

 おそらくこれは会社の入口だけの話しではない。本当は入口だけでその会社の全てがわかるわけではないのだが、人はそんな気がするものなのだ。人がその会社や家や国や人そのものを「見て感じる印象」について甘く見てはいけない、と言うことなのだろう。
 見栄を張る、と言う言葉があるが、自分以上の自分を大袈裟に装う必要は無い。だが自分らしさをさりげなく見せる、という見栄はどんどん張っていい。優しい社員が多い会社は優しい社員が多そうな入口になり、元気に頑張っている社員が多い会社は元気に頑張っているような入口になる。せっかく優しい社員が多い会社なのに入口がぎすぎすしているだけで嫌な社員が多い会社だと思われてしまうのはもったいない。元気に頑張っている社員ばかりの会社なのに、適当な奴らばかりの会社なのかと思わせるような入口ではもったいない。

 そこで暮らす人たちのほんのちょっとした気遣いで会社も国家も家もそして人そのものも、きっと大きく変わって行くのだと思う。だからこそ会社の入口を見た時、その会社にほんのちょっとした気遣いをしてくれる社員がいるのかどうか、そのちょっとした気遣いを大事にしてくれる会社なのかどうか、見えてしまうのだろう。


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株式会社ジェイエスピー
  横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
  製品開発(monipet)、それに農業も手がけるIT企業
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