コンピュータ・リテラシーという言葉がある。コンピュータを使う能力というぐらいの意味だ。これが高いとか低いとか言って採用する人材を評価したりする。システム開発の階層構造の中にいると、「人の」というより「企業の」コンピュータ・リテラシーが気になることがある。
例えば紙の文化だ。ちょっとした打合せにも見栄えの良い様式(万人が見栄えが良いと思うかどうかはまた別の話しだが)を準備し、印刷したりコピーしたりして出席者全員に配布する。手元に紙が無いと議事内容がしっかりと把握できない、という理由だ。ところがよく見るとその企業ではほぼ全員が持ち運び可能なノートPCを使っている。会議室にもしっかりネットワークや投影設備が整っている。工夫次第で紙の印刷やコピーはぐっと減らすことが出来る。もちろん、あらゆる場面で紙不要とまでは言わない。が、ほとんどの打合せに印刷した紙は不要だろう。印刷に適した様式を作り、印刷し、配布し、廃棄する手間など無駄はかなり多い。
同じプロジェクトルームに缶詰めにされて外部と遮断されながらシステムを作ることを強いられる場合も多々ある。セキュリティ対策のためだと説明されるが、実際は発注企業のコンピュータ・リテラシーの低さを表しているように感じることが多い。すぐに声をかけて話しが出来る近さに開発者集団を置くことで発注者と開発チームとの意思疎通を密にしたい、という思いがあるのはわかる。以前は私もそう感じていた1人だった。だがモバイル技術は格段に進化した。近くにいなくても濃密なコミュニケーションが可能な技術が次々に生まれている。ネット上で生活しているような若い人たちにとっては毎日目の前にいて顔を合わせている人よりスマホの向こうでつぶやいている人の方に親近感を感じる人がいるのではないか。
また、すでに近似の問題に苦しんだ先達の遺産または成果物を活用させて頂きながらその先に進んだ方がずっと早く良いものが出来る可能性が高い。ネットワークの利用に制限をかけ密閉空間の中で自力開発するよりネットワークをうまく活用した方がずっと生産性が高いように思う。
にもかかわらず、多くの企業では高い経費を払って昔ながらのシステム開発方式を採り続けている。
これはつまるところ、新しいタイプのリテラシーを駆使する力量を持ったコーディネーターやマネージャがいない、少ない、ということの証左ではないのか。しかし、そのおかげでシステム開発要員紹介または供給企業集団でもあるわが業界の企業の多くは長く暮らしを立てることが出来たのだと言えなくもない。多くのユーザー企業やシステム開発商流の元請的企業の(マネージャ達の)コンピュータ・リテラシーが飛躍的に高まり、どこにいても仕事をすることが出来るリテラシーの高い少数精鋭で開発を完了させようという流れが始まれば、多くの技術者が職を失いかねない。高い予算を使って集合開発を進めてくれている今ぐらいでちょうどいいのだろう。(三)
monipet
動物病院の犬猫の見守りをサポート
病院を離れる夜間でも安心
ASSE/CORPA
センサー、IoT、ビッグデータを活用して新たな価値を創造
「できたらいいな」を「できる」に
OSGi対応 ECHONET Lite ミドルウェア
短納期HEMS開発をサポート!
GuruPlug
カードサイズ スマートサーバ
株式会社ジェイエスピー
横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
製品開発(monipet)、それに農業も手がけるIT企業
例えば紙の文化だ。ちょっとした打合せにも見栄えの良い様式(万人が見栄えが良いと思うかどうかはまた別の話しだが)を準備し、印刷したりコピーしたりして出席者全員に配布する。手元に紙が無いと議事内容がしっかりと把握できない、という理由だ。ところがよく見るとその企業ではほぼ全員が持ち運び可能なノートPCを使っている。会議室にもしっかりネットワークや投影設備が整っている。工夫次第で紙の印刷やコピーはぐっと減らすことが出来る。もちろん、あらゆる場面で紙不要とまでは言わない。が、ほとんどの打合せに印刷した紙は不要だろう。印刷に適した様式を作り、印刷し、配布し、廃棄する手間など無駄はかなり多い。
同じプロジェクトルームに缶詰めにされて外部と遮断されながらシステムを作ることを強いられる場合も多々ある。セキュリティ対策のためだと説明されるが、実際は発注企業のコンピュータ・リテラシーの低さを表しているように感じることが多い。すぐに声をかけて話しが出来る近さに開発者集団を置くことで発注者と開発チームとの意思疎通を密にしたい、という思いがあるのはわかる。以前は私もそう感じていた1人だった。だがモバイル技術は格段に進化した。近くにいなくても濃密なコミュニケーションが可能な技術が次々に生まれている。ネット上で生活しているような若い人たちにとっては毎日目の前にいて顔を合わせている人よりスマホの向こうでつぶやいている人の方に親近感を感じる人がいるのではないか。
また、すでに近似の問題に苦しんだ先達の遺産または成果物を活用させて頂きながらその先に進んだ方がずっと早く良いものが出来る可能性が高い。ネットワークの利用に制限をかけ密閉空間の中で自力開発するよりネットワークをうまく活用した方がずっと生産性が高いように思う。
にもかかわらず、多くの企業では高い経費を払って昔ながらのシステム開発方式を採り続けている。
これはつまるところ、新しいタイプのリテラシーを駆使する力量を持ったコーディネーターやマネージャがいない、少ない、ということの証左ではないのか。しかし、そのおかげでシステム開発要員紹介または供給企業集団でもあるわが業界の企業の多くは長く暮らしを立てることが出来たのだと言えなくもない。多くのユーザー企業やシステム開発商流の元請的企業の(マネージャ達の)コンピュータ・リテラシーが飛躍的に高まり、どこにいても仕事をすることが出来るリテラシーの高い少数精鋭で開発を完了させようという流れが始まれば、多くの技術者が職を失いかねない。高い予算を使って集合開発を進めてくれている今ぐらいでちょうどいいのだろう。(三)
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製品開発(monipet)、それに農業も手がけるIT企業
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