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通算200勝

 藤井聡太二冠が王将リーグ最終戦で木村一基九段に101手で勝ったものの、広瀬章人八段が永瀬王位に勝利したため、順位差で王位リーグからの陥落が決まった。それは残念なことだが、この勝利で藤井二冠は通算200勝を達成したことになり、節目としてかなり喜ばしいことであった。
 毎日新聞のツイッターに、王将戦リーグ最終局が終わった後、報道各社の取材に応じた藤井二冠の言葉が載っていたので、以下に転載してみる。

Q 8割を超える勝率で達成しました。
A (40敗と合わせた)240局でいろいろな経験ができたかなと思っているので、それを生かしていけるようにしたい。

Q 最年少記録を更新したことについて。
A スピード記録は全く意識していないです。これからどんどん対戦相手も強くなってくると思うので、対応できるようにしたいと思います。

Q 8大タイトル戦の今後の目標は。
A 棋聖と王位を獲得できたのはいい結果を出せたと思うが、今期の王将戦リーグを見ても、実力が足りないところはかなりあると思うので、より実力を高めてコンスタントに各棋戦で上位に行けるようにすることが来期の目標になるかなと思います。

Q 200勝の中で思い出の一局は。
A 棋聖戦の第1局は初めてのタイトル戦の対局だったが、自分なりに精いっぱいできたのかなと思っているので印象に残っています。

 いつものように淡々とした物言いで、藤井二冠らしくていい。
 ただ、私としてはこの200勝がTV未放映の対局結果を反映したものであることが気にかかって仕方がない。未放映の対局というのは、銀河戦とNHK杯である。銀河戦は準決勝で木村九段と対戦した(12月10日放映)ことは分かっているし、NHK杯も準決勝で木村九段との対戦だ(11月22日放映)。銀河戦は準決勝と決勝を同じ日に収録したと言われているので、明らかになっている未放映分を抜いた戦績198勝39敗と未放映分を含めた戦績200勝40敗を比べてみると、この2つのTV棋戦で2勝1敗の成績を収めたことになる。これをどう見るかはなかなか難しい気もするが、少し調べたところ、NHK杯では木村九段に敗れたものの銀河戦は2戦勝って優勝したのじゃないか、という見方が有力であるようだ。(NHK杯と銀河戦、両方とも木村九段に勝ち、銀河戦は決勝で敗れ、NHK杯はまだ未収録、ということもありうるが・・)
 
 まあ、それはいずれ分かることだから、要らぬ憶測などせず放送を楽しみに待つ方がファンとして正しい姿勢なのかな・・。 
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