職場には、仕事をバリバリとできる人がいる。
そういう人は自分にも自信を持ち、前向きに働いているので、そのようにしていない人を許さないところがある。
他人にシビアであることが多い。
男性でも、女性でもだ。
だが、人はさまざまなことの力について、高い人もいれば、低い人もいる。
今、できていても、その人の気力体力が落ちたときに、できなくなっているような場合も生じる。
退職してからも、親しくしている人に、話の流れから、あえて
「〇〇さんは、仕事をなんでもこなして、最大限努力してやる人だから、それができない人を許さないところがあるでしょう?」
というようなことを〇〇さんに聞くと、たいてい頷く。
「でもね、できない人は、怠けているわけでもなく、サボっているわけでもなく、その部分の能力が足りないんだよ。
〇〇さんみたいに、優秀な人ばかりじゃないんだよ。
一生懸命にやっているけれど、その人の能力では、そこまでしかできないのよ。」
と、失礼ながら申し上げると、意外な表情はするが、一応聞いてくれる。
私は、もう何度も前に書いたかもしれないが、人間関係のコミュニケーション能力に劣っていて、仕事が面白いと思ってはいても、一方で人間関係に支障が出てくると、もう、仕事も気持ちが入らなくなり、下降線の一途をたどり、結局その職場を去ることになる。
働くことに向いている人と、向かない人がいるのだなと思う。
だが、それは、仕事ばかりでなく、家庭内のものごとでも、たとえば、片付け・掃除だとか、料理だとか、金銭管理だとか、外部との交渉、パソコンとか、することはたくさんあるが、ひとつずつ、人によって得手不得手があり、能力は様々なのだと、思うことがある。
できない人を、許さないのは、心が狭いとも言えないだろうか。