暮らしの差し色

慢性腎臓病の夫と二人、静かな生活です

お見舞いに行ったら、眠っているとき

2018-03-03 21:12:34 | 日記

父の十三回忌の法要を命日に執り行って、亡くなってからもうそんなにたったかと思った。

父が入院していた病院は、不便な所にあった。


仕事の休日に交通機関を乗り継いで、お見舞いに行くと、父は眠っていることがよくあった。

眠っている間は、辛さから解放されて気持ちいいのだろうと思って、気づくまで声を掛けないようにしていた。

病院の中をあちらこちらに行って時間をつぶして、またベッドに見に行くなどして、そのうち父が目覚めて話しかけることもあった。

父は、家族に頻繁にお見舞いに来てほしかった。

「この部屋の人には、家族がま・い・ん・ち、来るんだよ!」


私がお見舞いに行ったときは、そうであるなら、眠っていたとしても、声を掛けて、起こしたほうが良かったのではないかと思ったことがあった。


夫に聞いたことがある。

「もし、入院しているときに、私がお見舞いに来て、〇〇ちゃんが、眠っていたら、起こしたほうがいい? それとも、眠っているのをそのままにしておいてほしい?」

夫は、

「起こしてほしい」

と言った。

私も、来てくれたら、起こしてほしいかもしれない。

もう父は亡くなってしまったから、取り返しはつかないが、どうだったのか聞いてあげたらよかったとも思うのだ。

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