実は本日、義父の葬儀でした。享年89歳でした。
5、6年前に「大動脈解離」を発症。
下行大動脈に解離が発生するタイプでした。
「大動脈解離」は大動脈内に内膜、中膜、外膜と3層にわかれているのですが、
このうちの中膜がなんらかの原因で裂けてしまい、もともとは大動脈の壁だった部分に
血液が流れ込むことで、大動脈内に2つの血液の通り道ができる状態が「動脈解離」です。
本来なら、内膜の内側を血液が通るのですが、大動脈の壁が薄くなって脆くなってしまいます。
上行大動脈に解離がある場合は緊急開胸手術がほとんどですが、下行大動脈の解離の場合、
血圧を下げたり、痛みをコントロールする治療が基本ですが、破裂の危険がある場合、
ステントグラフト内挿術をする事があり、義父も発症から数ヶ月後にこのステントグラフト内挿術を行ないました。
そこから2年程は順調でしたが、3年ほど前に再度背中の痛みを訴え、再入院。
その時は、すでにもういつ血管が破裂してもおかしくない状態でした。
大動脈内でイベントが起こった場合、病院にいても救命は難しい状態でしたので、
精神的にも安定する自宅で療養する事を選択。
通院治療しながらの日々を約3年。すぐに破裂するかもしれないと言われてから3年も頑張りました。
先週の土曜日頃から体調が悪くなり、26日の早朝に亡くなったのですが、
大動脈からの血液が一気に噴き出さず、徐々に漏れる感じになってしまったので、
3日間ほど最後少し苦しい思いをさせてしまいました。
一気に破裂するとほぼ即死に近い状態になるのですが。
でも、最後の3年は2人の娘達に介護され、好きな物をたくさん食べて、しあわせだったと思います。
お義母さんとマリンと仲良くやってください。
合掌。
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