1分で読める小さなお寺の法話集

子育て、人材育成に関する法話を実話と歴史から紐解いて書いております。

【2183話目】第一子誕生と同時に、新たな親もまた、誕生を。子育ては親の主観を押し付けず、子供は親の所有物ではない、を自覚する事。短所もその子の持ち味。無理に抑えたら、長所もしぼむ。

2021-06-09 14:43:55 | 法話

檀家50代女性が「息子のわがままで、息子夫婦が離婚危機に。注意、説得したいのですが、私も嘗て自身のわがままで離婚を。どの面下げて、と」と拙僧に。「人間は皆、自分の過去を振り返ったら、誰しも物が言えん。それを言わにゃならんも試練、やってきた事への罪の償い。親の子育ては代々、この順送りかな」と。

【追伸】両親の離婚で、拙僧が幼稚園の頃から育ててくれた祖母が「わが子の諸行を見て、叱り付ける親は数多におるが、わが子の諸行を見て、わが身を振り返る事の出来る親の、何と少ない事か。自分の事を棚の上に上げて物を言うからには、自分の反省がその根底になきゃならん。この事を頭の中に入れておきなさいよ」と拙僧が12歳の頃に祖母が。




【2182話目】関ヶ原で、家康公がなかなか裏切りに腰を上げない小早川秀秋公の陣に、大筒を打ち込んだと。それを止めようとする重臣に「博打をせずに、天下を取れた者がおるか」と。あるよね、この様な判断。

2021-06-09 10:58:39 | 法話

知人歴女が「武田勝頼公、豊臣秀頼公等、愚将扱いされてる後継武将は数多。違うでしょ。父親亡き後、周囲を見渡せば皆、父親の喧嘩相手。経験浅き若者が、戦経験豊富な狸達を相手に。生まれ合わせの運も。生き残る為に、将棋でいうところの王将、飛車角、桂馬、歩兵等、自分がどの駒かを見極める事も大事かな」と。

【追伸】この知人歴女に「小早川秀秋公だが、関ヶ原の裏切り者と後世では。でも、秀吉公正室ねねさんの甥という立場、様々事情錯乱の中、裏切りも相当に悩んだんじゃないかな。裏切りの決定を下したも、重臣だったとの話も。その罪の意識からか、秀秋公は関ヶ原の2年後に精神をやられて他界を。ほんと天は時に、それに相応しくない人物に、歴史の鍵を委ねる事があるよね。明智光秀公も、関ヶ原当日まで生きていた、との資料が発見されたとの事。その資料の信憑性は兎も角、歴史はあらゆる意味で、ロマンだね」と。