読者が「住職自身の話は、悪ガキだった話しか。何か良か話はないの」と。「唯一、拙僧を『博ちゃん(幼名)』と呼ぶ全身癌余命幾ばく90歳爺様が同じ質問を。で、拙僧「そうね、なら1つだけ。小6の時、母子家庭極貧の男の子が転校してきた。その子が一部の生徒の虐めの対象に。その虐めをやめさせた事かな」と。
【追伸】
爺様に「小学6年の時に転校してきた男の子は小さな子で、アパート(家)に風呂がなく、1週間に1度くらいしか、入れない状況。それで『臭い。あっち行け』とか。筆箱や上靴を捨てられたり、服を破られたり、とか。『お前の親は何してるんや』とか。特に裕福家庭の子供達が、貧乏をいじって虐めを。子供の世界は残酷だもんね。痛み、苦しみをあまり知らない年齢だからね。見兼ねて拙僧『貧乏はこいつの責任じゃなかろうが。裕福はお前達が裕福にした訳じゃなかろうもん。虎の威を借る狐が、偉そうな事を言うな』と裕福家庭君達に。後日、この男の子の母親が汗を流し、力仕事をして働く土方現場に、裕福達を連れて行き『見ろ、あのおばちゃんだ』と遠くから。それが心に響いたかどうかは知らんが、以来、虐めやその子の持ち物に手を出す事は、なくなったね。まあ、そんな事ぐらいかな、拙僧が良い事と言われる事をしたは」と。