【住職の法話。考え方を少し変えただけで、苦しい人生が、楽しい人生に。2331話目】 20年前、拙僧父他界の時、父友人高僧が「おめでとうございます。父君、無事、人間界での仕事を終えて、卒業されたね」と。
読者が「住職の法話で、住職が葬式の導師入堂後、棺桶の中を覗き込んで『ほら、見れば見るほど、よう死んどる。こんな安らかな顔して死なれちゃ、笑って送るしかないですな』と遺族、会葬者に語り掛け、その場を和ませた、との話が。900人以上も葬式をしてくると、何か『葬式ならでは』の話ってないですか」と。
【追伸】
この読者に「まあ、色々あるけど、じゃ、遺族が思案した話をしようかね。ある檀家爺様の時には『カツラを付けたまま棺桶に入れるか、カツラを外して棺桶に入れるか』で、結構時間を掛けて議論が為されたそうだよ。何せ、遺族以外は、この故人がカツラだとは、誰1人も気付いてなかったので、棺桶の中を覗いて、禿げ散らかしていたら会葬者は皆、どんな顔していいか困るだろう、と。が、結局、カツラを外して、そのままの姿で送ろう、という結論に。葬儀の焼香の時、拙僧は会葬者全員、前焼香を指示するので、故人の顔が。すると、会葬者の大半が焼香の時『えっ』と目を見開き、二度見を。中には、笑いを堪えてるだろう、と思える人も。実に和やかな葬式でしたね。和やかに送られる人生を歩いて来た人だったもんね、故人さんは」と。
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