1分で読める小さなお寺の法話集

子育て、人材育成に関する法話を実話と歴史から紐解いて書いております。

【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 10年経たんと、20年経たんと、50年経たんと、至る事の出来ない境地というものがある。今月3月は拙僧夫婦、34年目に突入。

2022-03-04 17:42:05 | 法話
里帰り中の拙僧娘が「お父さん、夜中にお母さんが便所に起きた時『大丈夫か』と言ってたでしょ。お母さん、どこか体が悪いの」と。「いや、父さんが夜中、便所に起きた時も、母さんはそう声を掛けるよ」「何で」「この歳になるとな『どうかあるのかな』と、お互いに心配するんだよ。その内、お前にもわかるよ」と。

【追伸】
拙僧、娘に「労る、という言葉だが『労働』の字を使うだろ」と。「ああ、そういう意味か」「だよ。母さんは最近、何をやるにも『ヨイショ』と小さな声だが、零す様になってきた。腰を伸ばす仕事、腰を屈める仕事、家事という仕事は、老えば、老う程に大変になる。夫婦はお互いに助け合わにゃ、な。父さんも今年で還暦、結婚34年目に。結婚当初の母さんは21歳で、考えたら、若かったよな。まあ、当然の事だが。最近、居間で向き合ってお茶を飲んでると、母さんの手はシワだらけ、髪には白いものが数多に。うたた寝も多くなってきた。一般の家庭からお寺に来て35年。苦労の結晶が体のあちこちに。父さんなりに、大事にしてきたつもりだが、それを見ると、随分、苦労を掛けてきたな、と。これからが余りの人生、じゃない。これからが父さんら夫婦にとって、本当の意味での2人の人生」と。





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