【住職の法話。考え方を少し変えただけで、苦しい人生が、楽しい人生に。2332話目】 学生時代にバイト先で縁あった金融業の方が「1度、人を裏切った人間は、何度でも、裏切りよる。人間は恐ろしい生き物」と。
拙僧大学時代、仕事先で縁あった金融業の方が「山本君。プロの銀行が融資するは、返済可能と判断したからだ。それを滞る。その様なお金にルーズな人間がわしらの所へ、そして、借りとる事すら忘れる。借りる時には『神様、仏様』と。返す時には『鬼』と。『踏み倒されりゃせんか』と心配で眠れんはこっちじゃ」と。
【追伸】
これは30年以上前の話。小さな事業をしていた檀家男性がいた。その方と付き合いのあった極道さんが、好意(無利子)で貸してくれた数百万円を踏み倒した。その極道さんから「住職。〇〇はそっちの檀家だろ。隠さずに引き渡せ。人の道を説くが坊主だよな」と怒りの電話が。危ない、と感じた拙僧、泣きついてきた檀家男性に「遠くへ逃げて、自己破産を申請しなさい」と。2年後、その檀家男性から電話があり「自己破産申請が通りました。これで借金も」と。対し拙僧「はっ、何を言っとるんかい。自己破産させたは、法律で守ってもらう為にたい。借りたお金は返す。当たり前の事じゃろうが。何年掛かってでも、必ず返しなさい」と。その数年後、その極道さんから電話が。「住職。わしを覚えてるか。〇〇じゃ。あいつに言って聞かせてくれたんじゃな。毎月コツコツと、額はまちまちだが返済してきて、もう半分返し終わったわい。恐らく、全額返してくるじゃろ。すまんかったな」と。「〇〇さん。もう、北九州に戻してあげても構わんですか。あの人にも老いた親が」「わしはお金さえ返して貰えたらそれでいい。何もせんよ」と。
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