檀家の婆様から「庭木を伐採したいからお祓いを」と。50年前、拙僧が幼い頃、林業の方から「木を切り倒した後には、枝を1本立てておかにゃならん。山神が偵察に来た時、その枝を見て『よし、ある』と確認を。何となくだが、その意味はわかった。庭木のお祓いも、命を奪う事への謝罪と、今日までの御礼報謝にて。
【追伸】
林業の方が「よう、ちっちゃいの(拙僧幼少期)。山神様が、取って付けた様な枝と大木を、見違えるわけがなかろうが。『大木を切り殺した後に、新たな命を育てるか。それなら、よかろう』と見て見ぬ振りして、通り過ぎてくれているだけだ。人間、動けば、誰かが見てる。見られても恥ずかしくない生き方をせにゃ。この伐採の話も同じこと。迷信は、人間の傲慢を抑える為にあるもの。よく覚えとけ。将来、坊主になるんじゃろうが」と。
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