早くも弥生三月。
巷では、入試問題を試験時間中にインターネットの質問サイトにUPし
回答が行われたことが大きな問題になっている。
インターネットでの情報漏洩が大きな問題になったのは何度目だろう。
警視庁のテロリスト(テロリストでもないのに警視庁が勝手に決めた)
情報の漏えいで一般市民が危険や不利益に晒されている問題。
尖閣漁船領海侵犯画像開示。(この件は、私は肯定的!)
Wikileaks での大量の情報開示(これは漏洩では無く意図的開示)
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今回の「aicezuki」(鈴木 愛?)のハンドルネームによる入試問題
「教えて!」事件は、その個人の特定は割りと簡単かも知れない。
* 複数の大学を同時期に受験した者を抽出する。
(これは受験者のデータを警察で共有すれば比較抽出が簡単)
同志社大(8日)、立教大(11日)、
早稲田大(12日)、京大(25、26の両日)
* 試験問題の回答内容を精査する。上記で抽出した回答者(複数)の
各科目の答案をYahoo! 投稿の回答と比べて比較検討する。
(1科目1問だけなら断定し難いが、複数科目で多くの問題への回答であり
特定できる可能性が高い)
* 携帯電話のアドレスから使用者を特定する。
(プリペイド売り切りの携帯電話を使用している場合は、販売店から
調べなければならず、困難もあるかもしれない。)
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しかし、一方でこれが組織的に行われた犯罪であった場合には、
Yahoo! ユーザー「aicezuki」を特定しただけでは、解決にならない。
相当数の受験者が組織的に利用している可能性がある。
回答欄へのアクセス来歴がどの程度フォローできるかは、Yahoo!でないと
解らないだろうが、これを利用したのが「aicezuki」一人として
『一件落着』 と言う話ではないと思う。
甚だしい場合には、試験場に入っていたのは合格を目的としない業者
または雇われた者であり、万が一バレテ不合格になっても痛くも痒くも
無い者である可能性もある。
(過去の「持ち帰り不可」の試験問題が、終了後直ちに予備校によって
回答例が発表されるという現象もそういうものだ。国家資格試験でも…)
また、この解答が事前に“受信会員”を募って組織的に売買されている
可能性もあるし、暴力団の資金源になっているかも知れない。
受験業者や三流予備校が介在している可能性も考えられる。
くれぐれも「一人」を検挙して終わりとしないように願いたいものだ。
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それと、今後の再発防止策の一つとして、携帯取上げ(任意提出)と
いう方法が取り沙汰されているが、そんなものは不正防止にならない。
民放のTVニュースでも紹介されていたが、メガネに内蔵された盗撮カメラ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/fd/8982d5acff4fdafa44e5b22fe048efdd.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/99/0a95bba3cd9bee24e0559a8447c83c14.jpg)
をはじめ試験問題を撮影して画像で伝送する手段は様々ある訳である。
たとえば、【ペン型スキャナー】で検索すると幾つもHITする。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/b1/fe6cd5f6dea8ade432d4ff7a0659e6e2.png)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/d2/4ee8d5da78608835215b9fb86d5223d6.jpg)
また携帯電話も今時の若者は複数台持っているのは当たり前で、
『任意提出』には、ダミーを提出するに決まっている。
コンサートホールのように、携帯電波など通信手段を電磁的に遮断する
他はないのではないか? 電波の「圏外」にしてしまうしかない。
しかし、これには多額の設備投資が必要だし、これを扱っている業者は
大喜びだろう。 また電波監理局の許可が必要かも知れない。
今年、これから行われる試験には到底間に合いそうもない。
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今後も入試に関わらず、さまざまな分野でSNSなどを利用した不正が
行われるであろう。 電脳空間の法整備が必要となってくるだろうが、
これが過度に規制されると、国家権力に利用されかねないので難しい
ところがある。
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近くヤフーに照会=携帯電話の接続情報―入試問題投稿・京都府警など
(時事通信) - 2011年3月1日(火)01:03
入試問題投稿、本格捜査へ=携帯IPアドレスで特定―京都大、業務妨害で被害届提出
(時事通信) - 2011年02月28日(月) 13:03
入試投稿、警視庁も捜査へ 偽計業務妨害などの疑い
(朝日新聞) - 2011年3月1日(火)03:00
京都大学(京都市)など4大学で入試問題の一部が試験中にインターネット上の掲示板に投稿された問題で、警視庁は、今回の行為が入試業務を妨げた偽計業務妨害などにあたる疑いがあるとみて、捜査に乗り出す方針を固めた。早稲田大(東京都)と立教大(東京都)が28日、警視庁に状況を報告した。
(朝日新聞) - 2011年3月1日(火)03:00
(上表も Asahi.com より)
警視庁は、インターネットや携帯電話の業者から通信記録などの提出を求めることを検討。すでに捜査を始めている京都府警とも連携し、投稿者の特定を進める。
捜査関係者によると、警視庁では、捜査1課が捜査を担当する方針。大学側から被害届や告訴を受けた上で、問題が投稿された「ヤフー知恵袋」を運営するヤフージャパンに対し、投稿元の端末のネット上の住所「IPアドレス」や、会員に関する情報などの提供を求めるとみられる。
問題が投稿された京都、同志社、早稲田、立教の4大学は28日、それぞれ京都府警や警視庁に被害を届け出たり状況を説明したりした。
京都大は京都府警と協議し、偽計業務妨害容疑で近く刑事告訴する方針を決めた。当初は被害届を提出する予定だったが、刑事訴訟法上の手続きである告訴によって処罰を求め、確実に捜査してもらうためという。大学としても調査し、資料も提出する。
京大は、入試問題の投稿が発覚後、事実確認作業などに追われており「入試の公平性を侵害し、入試業務に著しく支障をきたした」ことが偽計業務妨害罪にあたるとみている。広報担当者は「重大性を考え、刑事罰に問える確実な方法を探っている」と話す。
同志社、早稲田大などでは、試験を受けた受験生の答案と、掲示板に「解答」として寄せられた内容を照合する独自の作業も進める。
◇
入試問題が投稿されたサイト「ヤフー知恵袋」に昨年12月22日から今年1月5日の約2週間の間に、入試問題の投稿者と同じIDで、大手予備校「河合塾」(名古屋市)の冬期講習の問題が9回投稿されていたことがわかった。受験前に塾の講習を受けていた可能性がある。
河合塾によると、投稿されていたのは昨年12月12日~今年1月6日、全国で開講した「京大英語」(16校で計559人が受講)と「京大文系数学」(15校で計225人が受講)の問題の一部。数学は入試問題と同様「解答だけでなく途中式もよろしくお願いします」と書き込まれていた。
同じIDでの質問はこれまで27件(27日時点で3件削除)で、12件が4大学の入試問題だった。ネット上に残る質問のうち、河合塾の問題が9件あり、ほか3件は病院などを尋ねる質問だった。
冬期講習は外部の受験生も受講できる。答えや解法は講習内で教えるため、答案集は作っていないという。
河合塾は「目的や意図が分からないのでとまどっている」とした上で「警察から依頼があれば協力する」としている。
◇
〈偽計業務妨害罪〉 警察や消防、企業などへの度重なるいたずら電話や、ネットでの犯罪予告などに適用され、3年以下の懲役または50万円以下の罰金を科される。
首都大学東京法科大学院の前田雅英教授(刑事法)によると、同罪の「業務」が指す範囲は広く、判例上も緩やかにとらえられてきたという。入試が業務に当たることは過去に京大の大学院入試を巡る裁判で判断が示されており、今回も「幅広く大学の入試業務を妨害したとの解釈で同罪を適用することに争いはないだろう」と話す。
(朝日新聞) - 2011年3月1日(火)03:00