JUNSKY blog 2015

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掛け算 【Sv × 時間】 ができない!? 東電・原子力保安院・政府・御用学者・マスメディア

2011-03-16 18:08:42 | 政治
2011年3月16日(水)

 福島第1原発は、度重なる爆発で凄まじいかつ悲惨な状況に陥っています。

もはや、廃墟のごとき壊れ方です。

 「原子炉格納容器は壊れていない」という言葉がウツロです。
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   3号機付近から白煙=福島第1原発
        時事通信 3月16日(水)13時2分配信

    福島第1原発3号機と4号機。3号機(左手前)は水素爆発で
    原子炉建屋が吹き飛び、4号機(中央奥)は建屋の壁に
    大きな穴が開いている。3号機と4号機の間からは白い煙が
    立ち上っている=15日(東京電力提供)

   *********************

 民放もNHKも東京大学系の“学者”を 『 安全宣言 』 させるために使っています。

NHKも東京大学・大学院の
何も真相を語らず、少しツッコミ(NHKらしい控えめなツッコミ)が入ると
オタオタする何とか直人と言う“教授”を、ずっと起用しています。


どのアナウンサーも学者もコメンテイターも
【 Sv × 時間 】 の基礎的な計算ができない(?)、小学生以下の人々です。
  (Sv:シーベルト)

これで多くの国民を騙せると思っているのでしょうか?

年間総被曝量の許容値と瞬間的被曝量を敢えて混同して「安心感」を売り込んでいます。

昨日も書きましたが、彼らの言い方は、たとえば

「100μSv(マイクロシーベルト)は、レントゲンより低いレベルですし、ニューヨークまで飛行機で往復するレベルよりもずっと下のレベルですから、安全です。」

 しかし、レントゲンはほんの一瞬(実質1秒以下)だし、海外旅行でも合計24時間以下であることを言いません。

 逆に言うと、【100μSv】は 実は【100μSv/時】のことであって、「数値」だけを見れば低い値ではあっても、時間軸を考えれば全然低くは無く、命に関わる数値だということです。

 基礎的な式で書けば

【 総年間被曝量 = Sv × 24時間 × 365日 】 となり、

【総年間被曝量 = Sv × 8,760時間 】 であり、

 「公表される数値の8,760倍」  が、年間換算の被曝量となるのです。

 一昨日は東京・新宿で 【 0.8μSv 】 とかが観測されましたが、これが学者の言うような「僅かな放射線量」では全く無く、年間約 【 7,000μSv 】 という生殖機能や生命に関わる危険なレベルであることを知る必要があります。

 一時滞在者は別にして、東京はもちろん東北・関東地域に居住する人々は、確実に危険なレベルで被曝するのです。それも何年も・・・

 その上、おととい新宿で測定された時より福島原発のメルトダウン状況は益々ひどくなっています。

     
      上の図の数値は3月17日のもの(事後、画像UP)

 富裕層が東京脱出を始めたと言うのは、勝手ではあっても、そういう裏付けがあるのでしょう。 

 数十年先の被曝症状やガンの発生確率は確実に高くなるでしょう。

 そういう真相を正確に伝えて避難させ国民を守るのが政府の役割でしょう。

「ここで撤退すれば東電は確実につぶれる」

  と昨日菅総理が言った言葉は勇ましいようですが、

 『国民の命よりも東電の存続の方が大事』

  とでも言っているように聴こえました。
  (これは私の受け止め方です。総理の本心は解りません)

Twitterやブログでも真相を書くと「恐怖を煽るな!」みたいな反応が出るようですし・・・
(Twitter には結構そういう反応が出ています)

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多くのブロガーの皆さまが

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総年間被曝量= Sv × 24h × 365d
 = Sv × 8,760 
(Sv:シーベルト)
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  となることを広げてください。

すなわち、
「 1μSv の放射線量ですが全く安全です。」
  という学者・コメンテイターなどのコメントは、
「 1μSv の放射線量の地域で1年滞在すると 8,760μSv / Year の放射線量を浴びることになりますから極めて危険です」
  と読み変えなければなりません。


この計算は小学生でもできます。


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「東電情報隠し」の裏で進行する放射能汚染(03/15)

福島第1原発の放射線量が急増、一時作業員が退避=保安院
 (トムソンロイター) - 2011年3月16日(水)14:15
 

[東京 16日 ロイター]
 経済産業省原子力安全・保安院は16日正午の会見で、東京電力<9501.T>福島第1原発の放射線量が一時急増し、現場の作業員が安全な場所に退避したものの、線量が減少したため、午前11時半に退避を解除したことを明らかにした。

 現在、1―3号機への注水作業は継続されているとする一方、4号機の使用済み核燃料棒が保管されている一時貯蔵プールへの注入は始まっていない。

 第1原発では16日午前、複数にわたって3号機付近から白煙が上がるのを東電社員が目撃。その一方で10時過ぎには、第1原発の正門付近の放射線量を測るモニタリングポストで線量が急増。10時10分には毎時810マイクロシーベルト(マイクロはミクロの1000分の1)だった線量が、10時半には同2399に、40分には近くの別のモニタリングポストで10ミリシーベルトに増えた。このため、現場の作業員に安全な場所に一時避難するように退避命令を出した。その後、11時以降は線量の低下傾向が見られたため、退避を解除した。

 枝野官房長官は、3号機の格納容器が破損した可能性があると指摘したが、保安院はすでに格納容器の一部が破損しているとみられる2号機が原因である可能性が高いと分析している。3号機の格納容器が破損しているかどうかは現時点では不明だとしている。

 一方、使用済み核燃料が一時貯蔵プールに保管されている4号機に関しては、注水のためのポンプ車が隣接できるようにブルドーザーでがれきを取り除く作業に取り掛かっているとした。  



原子炉冷却に全力=白煙、火災相次ぐ―周辺は高い放射線量・福島第1
 (時事通信) - 2011年3月16日(水)17:03



「使命感持って行く」=電力会社社員、福島へ―定年前に自ら志願
 (時事通信) - 2011年3月16日(水)05:03
 

 福島第1原発の事故で、情報提供の遅れなど東京電力の対応に批判が集まる一方、最悪の事態を避けるため、危険を顧みず作業に当たる同社や協力会社の社員もいる。地方の電力会社に勤務する島根県の男性(59)は、定年を半年後に控えながら、志願して応援のため福島へ向かった。

 会社員の娘(27)によると、男性は約40年にわたり原発の運転に従事し、9月に定年退職する予定だった。事故発生を受け、会社が募集した約20人の応援派遣に応じた。

 男性は13日、「今の対応で原発の未来が変わる。使命感を持って行きたい」と家族に告げ、志願したことを明かした。話を聞いた娘は、家ではあまり話さず、頼りなく感じることもある父を誇りに思い、涙が出そうになったという。

 東京電力側の受け入れ体制が整った15日朝、男性は自宅をたった。特別なことにしたくないと考えた娘は見送りはせず、普段通りに出勤した。「最初は行ってほしくなかったが、もし何かあっても、自分で決めたことなら悔いはないと思った」と話し、無事の帰宅を祈る。

 男性の妻(58)は「彼は18歳の時からずっと原発の運転をしてきた。一番安全なものをやっているという自信があったんだと思う」と話す。出発を見送り、「現地の人に安心を与えるために、頑張ってきて」と声を掛けたという。  


 他人事のように説明する東電幹部や、原子力安全・保安院の無責任なお役人がいるかと思えば、正真正銘命懸けで現場に駆け付ける決意をした立派な電力マンも居るのだ。

 敬意を表します。

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【地震】天皇陛下、被災者と国民へビデオメッセージ(11/03/16)

被曝の恐怖  パニックを避けるためかメディアは過小評価!?

2011-03-16 00:47:37 | 政治
2011年3月16日(水)

 原発事故以来、東京電力や原子力安全保安院や政府やマスメディアまで

「放射線量は極僅かなので、人体に大きな影響はない」 という

虚偽とも言える紋切り型の説明を続けている。

 メディアに登場する主として東京大学系の学者さんたちも、御用学者と

いうのであろうか、「安全」ばかりを強調し、危機感を持って説明する者が

いない。 学者の良心はどこに行ったのだろうか?

 典型的な説明は、こんな感じだ。

「放射線量は、人間が1年に浴びる放射線量の百分の1位だから全く影響ない」

 しかし、これには誤魔化しがある。

一般に100mSv(ミリシーベルト)とかいう数値は、時間当たり被爆量である。

 すなわち、ある地域の放射能汚染が、「許容量の百分の1」であったとしても

その地域で100時間(4日ほど)過ごせば1年分の許容量になるし、1ヶ月も

避難していれば、許容量の7倍の放射能に被爆するのである。

 一時が万事であって、東京電力からマスメディアまで、この簡単なカラクリ

を“公開”するあらゆる数値情報で活用して、知らぬふりをしているのである。

 気付いている記者やコメンテイターもいるはずだが、『プレスコード』か

何かで、「言ってはならない」「疑問をもってはならない」のだろう。

 くれぐれもこのような簡単な騙しのテクニックに乗って安心してはいけない。

 数値が発表された時は、必ず時間軸を考え、乗じ(×)なければならない。

    ***************

 さて、文字通り命懸けで原子炉に給水活動を行っている

自衛隊員と警察官のみなさんの奮闘振りを紹介する記事があったので

引用してご紹介する。

 この記事によると東京電力の社員や下請け社員も参加しているようだ。


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被曝の恐怖、余震…真っ暗な建屋で決死の作業
 (読売新聞) - 2011年3月15日(火)20:01
 

  高濃度の放射性物質の放出が続く福島第一原発。

 放射能汚染の恐怖と闘いながら、決死の作業が続く。15日朝に大きな爆発が起きた2号機。東電や協力企業の作業員ら800人が水の注入作業を行っていたが、爆発に伴い、「必要最小限」という50人を残し、750人が一時、現場から離れた。 被曝 ( ひばく ) を避けるため、放射線量が高くなると作業を中断しなければならない。15日午前、隣接する3号機付近で観測された400ミリ・シーベルトの環境下で作業できる時間は15分が限度。津波による被害で、停電も続く。照明がつかないため真っ暗な建屋内で、作業効率はあがらない。余震が続く中、津波警報で作業の中断を余儀なくされることもある。400ミリ・シーベルトを記録したのは、作業員が携帯する放射線監視装置だった。

 12日午後、高圧になった1号機の格納容器内の蒸気を逃がすための弁が開放された。格納容器に亀裂が入る最悪の事態はまぬがれた。その弁を開ける作業にあたった男性は、100ミリ・シーベルト以上の放射線を浴び、吐き気やだるさを訴えて病院へ搬送された。

 もともと、この作業では、大量の放射線を浴びる危険があった。このため、1号機の構造に詳しいベテラン社員である当直長が作業を担当。「タイベック」と呼ばれる特殊な全身つなぎ服とマスクを身につけ、手早く弁を開けたが、10分超で一般人が1年に浴びてもいい放射線量の100倍にあたる放射線を浴びた。

 経済産業省原子力安全・保安院によると、同原発で注水作業に当たる東電職員らは約70人。緊急時対策室でポンプなどを制御しつつ交代しながら格納容器付近の現場で活動している。

 中央制御室で監視できる計器も、被災後、故障し計測不能なものがある。遠隔制御も不能で、原子炉冷却のために弁を開く作業も手作業するしかない。福島第一原発は1971年に1号機が稼働した古い原発で、通路などが狭く作業しにくいことも足を引っ張る。

 注水が進めば原子炉内の圧力が上昇し、炉の崩壊の危険性が高まるため、弁を開いてガスを外部に放出しながら進めなければならない。ガスは放射性物質を含むため、放出自体は最小限に抑えなければならない。東電の担当者は「バランスをみながらぎりぎりの選択の連続だ」とため息をつく。 


放射能 大量検出 識者「パニック避けて」
 (産経新聞) - 2011年3月15日(火)15:24