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福島第1原発第3号機(プルサーマル炉)で配線作業中の『下請け作業員』 3名 超高濃度放射線に被曝!

2011-03-24 23:59:19 | 事件・事故
2011年3月24日(木)

 福島第1原発・第3号機で配線作業中の東京電力の協力業者(下請け)の『作業員』 3名がタービン建屋の床に溜まっていた『水』で 超高濃度放射線に被曝された!

 放射線管理者は、当日の朝は建屋内部の状況を確認していなかったという。

 東京電力の説明によると「放射線管理者」の被曝を避けるためだと言うが、おそらくこの管理者は東京電力の正社員であって、その正社員の『安全』のためには『下請け作業員』の安全は「二の次」にしていたものと思われる。

 この間、命懸けで作業を続けているのは、『下請け作業員』と消防隊員と警察官と自衛隊員とメーカー(日立・東芝など)の社員であって、東京電力の正社員は遠巻きに指示をしているだけのように見える。
 もちろん、幹部連中は現地には行かず、東京で『指揮』をとっており、まさに大本営気分のようである。
 「特攻」や「玉砕」で『命を捨てよ!』と大本営で命令していた時代と、あまり変わらない様に思う。

 第3号機は、【MOX燃料】 を使うプルサーマル原子炉である。
すなわち、半減期が3万年超であり且つ極めて生物に対する“毒性”が強い魔の放射線を発するプルトニウムを一緒に燃やしている超危険な原子炉である。
 テレビでは、ほとんど、第3号機が超危険なプルトニウムを燃やしていることには触れておらず、知らない人が大半だと思うが、その超危険な第3号機で、“高濃度”の放射線に被曝した訳である。プルトニウム被曝の可能性も疑われる。

3月25日(金)追記
【東京電力福島原子力発電所3号機の電源復旧作業中に作業員3人が被曝した問題で、東電は25日未明、タービン建屋地下1階の水に含まれる放射性物質の濃度は通常運転時の原子炉内の水の約1万倍に達したと発表した。

 通常はほとんど検出されない放射性物質 も高い濃度で検出され、同社は3号機の原子炉か使用済み核燃料一時貯蔵プール内の 核燃料が破損 した後、現場周辺に漏れ出した可能性が高いという。
     (2011年3月25日07時38分 読売新聞)】 


  この 『通常はほとんど検出されない放射性物質』 こそ
  プルトニウムのことを示唆しているのではないか?


【3/25追記】

翌朝のNHKニュースでは、
タービン建屋に溜まっていた『水』からは、運転中の原子炉内の冷却水の1万倍を超える放射性物質が検出されたとのこと。

上からどんどん放水している『水』が、崩壊しつつある『使用済み燃料棒』などの放射性物質を取り込んで垂れ流れ、タービン建屋にまで流れ込んだものと思われます。

タービン建屋に流れ込む位ですから、屋外にも当然流れ出しており、排水口を通って海水中すなわち周辺海水中に超高濃度の放射性排水が流れ出しているのは間違いありません。

恐ろしい話です。

最早、炉心溶融は間違いないと思われます。

そしてそれはプルトニウムが環境中に排出されていることを暗示しています。


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3号機で作業員3人が被ばく、病院に2人搬送=東電と安全・保安院
 (トムソンロイター) - 2011年3月24日(木)19:00
 

[東京 24日 ロイター]
 東京電力と経済産業省原子力安全・保安院は24日午後、東電福島第1原子力発電所の3号機の地下で作業をしていた作業員3人が被ばくしたことを明らかにした。2人が病院に搬送された。

 今回被ばくが確認されたのは協力企業の作業員3人で、足の皮膚に汚染が確認された。被ばくした放射線量は170─180ミリシーベルトだという。東電によれば、作業員らは午前10時ごろから午後1時ごろにかけ、3号機のタービン建屋の1階と地下でケーブル施設作業をしていた。地下の水たまりでの作業で、靴の上部から水が入りくるぶしまでつかったが、外傷はなかったという。

 会見した東電の武藤栄副社長は「状況を詳しく調べたい。作業をいったん停止している」と述べた。「心配をかけ申し訳ない。状況をしっかり確認し、安全確保に努めたい」とした。

 厚生労働省は、今回の福島第1原発の作業について、作業員の被ばくの上限値を100ミリシーベルトから250ミリシーベルトまで引き上げていた。 



深さ15センチの汚染水につかり作業
 (読売新聞) - 2011年3月24日(木)23:06
 

 冷却作業などが進められている東京電力福島第一原子力発電所3号機で24日、協力会社の作業員3人が、緊急作業時の限度である年間250ミリ・シーベルトに近い量の放射線に 被曝した。

 真っ暗な3号機タービン建屋の地下1階。

 原子炉を冷やすための電気ケーブル敷設工事を行う3人の作業員は、深さ約15センチの水に踏み込んでしまった。外部電源による冷却システムの復旧は、急がなければならない重要な任務。3人はそこにつかって作業を続けたらしい。前日の点検では、水はほとんどなかった。前日は3号機への放水は行っていない。

 いずれも防護服の上にカッパを着用。ヘルメットと全面マスク、ゴム手袋もつけ、同じ会社の2人は作業用の短靴を、別会社の1人は長靴をはいていた。作業を終えた3人が正午過ぎ、胸に装着していた線量計を調べると、高い放射線量が確認された。

 胸の線量計は、20ミリ・シーベルト以上を超えると、9分間にわたり断続的にアラームが鳴り続ける。この作業中にアラームが鳴ったかどうかは確認されていない。 



作業員3人被ばく、2人搬送=建屋地下で放射線やけど―復旧作業中・福島第1原発
 (時事通信) - 2011年3月25日(金)01:03
 

 東京電力は24日、東日本大震災で被災した福島第1原発の3号機タービン建屋内で、作業員3人が170~180ミリシーベルトの放射線を浴びたと発表した。累積被ばく量は、特例として認められた250ミリシーベルト未満だが、一度に多量の放射線を浴びており、うち2人が放射線によるやけど「ベータ線熱傷」の可能性を否定できないとして福島県立医大病院に搬送された。手当ての後、25日朝にも千葉市の放射線医学総合研究所に移る。

 経済産業省原子力安全・保安院や東電によると、被ばくしたのはいずれも協力会社の男性社員で、30代2人に20代1人。3人は24日午前10時半ごろから仮設電源のケーブル敷設のため、原子炉建屋に隣接するタービン建屋地下1階の現場に入り、放射性物質が含まれるとみられる水たまりに足を踏み入れて作業した。

 作業を終え、午後0時10分ごろに個人線量計の数値を確認するとそれぞれ180.07、179.37、173.00ミリシーベルトを示していたことが判明。3人は体調は良好だが、うち被ばく量の多い30代と20代の計2人が搬送された。

 水たまりは深さ約15センチ。3人はフィルター付マスクを着け、上下つなぎの作業服に上着、ヘルメットにゴム手袋をしていたが、病院に運ばれた2人は長靴を履いておらず、くるぶしまで水に漬かった。3人の線量計は20ミリシーベルトでアラームが鳴るが、実際に鳴ったかは不明という。

 被ばく後に東電が現場を調べたところ、水たまりの表面は毎時約400ミリシーベルト、空間線量は同約200ミリシーベルトだった。実際に水に漬かって作業したのは、40~50分間とみられる。 



被曝現場水たまり、通常の冷却水の1万倍濃度の放射能
 (朝日新聞) - 2011年3月25日(金)05:30

 東京電力は25日、復旧作業が続く福島第一原発3号機で作業員3人が被曝(ひばく)した現場の水たまりから、通常の原子炉内を通る冷却水の約1万倍の濃度の放射能を検出したと発表した。原子炉や使用済み核燃料貯蔵プールにある燃料棒が損傷している可能性が高いとしている。 



「線量計故障と思い作業」=放射能、原子炉水の1万倍―現場未確認「大きな反省点」
 (時事通信) - 2011年3月25日(金)07:03
 

 福島第1原発の3号機タービン建屋地下の水たまりで、東京電力の協力会社の作業員3人が大量の放射線を被ばくした事故について、東電は25日未明に会見し、作業員の一人が「作業中に全員の個人線量計のアラームが鳴ったが、故障したと思い込んでいた」などと話していることを明らかにした。事故前日の現場の放射線量が低かったことが背景にあるという。

 水たまりの水には放射性のヨウ素やセシウム、コバルトなどが含まれ、合計の放射能は1立方センチ当たり約390万ベクレル。運転中の原子炉内の水の約1万倍で、損傷した燃料棒から放出された核分裂生成物の可能性がある。3号機のタービン建屋に隣接する原子炉建屋では14日に水素爆発が起きた。

 3人のうち、放射線によるやけどの疑いで福島県立医大病院に搬送された30代の男性(線量計の被ばく線量180.07ミリシーベルト)と20代の男性(同179.37ミリシーベルト)は東電と直接契約している会社の社員で、放射線業務従事者としての経験は11年と4年。搬送されなかった30代の男性(同173.00ミリシーベルト)はこの会社の契約先の社員で、経験は14年。