在日韓国人の方から少額の「カンパ」をしてもらっていたことを
自民党に追究され、「政治資金規正法」違反の疑いがあると認めて
前原外務大臣は、比較的潔く職を辞した。
自民党のあれこれの大臣が不祥事に際して言を左右にして辞職に
抵抗していた無様な態度と比べれば、むしろ爽快である。
地元・京都ではむしろ「男を上げた」反応のようである。
「外国人からの政治献金」というが、その献金した在日韓国人の女性は、
前原誠司氏を子どもの頃から顔見知りの人で、すなわち、長らく日本に住み
日本語も母国語以上に達者な「在日」の人である。
むしろ、戦前・戦中に強制的に日本に連れて来られた韓国人とその子孫を
「外国人」として扱うことの方が異常なことではないだろうか?
当然、その方の善意のカンパであり、それが「政治資金規正法」違反である
との認識は、一般人には解らないこと。
政治家である前原外相の側が気を付けておくべき点はあっただろうが、
子どもの頃からの知り合いのカンパであり、ありがたく受け取ったのも解る。
献金時の名前は、日本政府が「創氏改名」で日本人化を図った名残りである
日本名の『通り名』だったと言うから、通常の注意義務程度では判断できない。
今回の報道で、朝鮮の人々を強制的に日本に拉致し、日本名を押し付け、
日本人として戦場に送り、売春させ、過酷な労働を強要したと言う歴史認識に
ついては、殆ど触れられていないが、『日本人化』しておいてカンパは外国人
扱いというのは如何なものか?
外国人(在日)と言われながら、税金は払わされていることはどう見るのか?
日本政府に税金を払う事も、「外国の政治支配を許す」ことになるのか?
税金を払って日本で生活する人が日本の政党や政治家や個人やNPOに献金する
ことは、当たり前のこととするように法律を改正するべきである。
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政策論議は棚上げにして、こういう『重箱の隅を突く』ような追究をする
自民党も「人の振り見て」の世界ではないだろうか?
おそらく、週刊誌などが自民党議員の献金もリサーチするだろう。
それと、どうもこの事件には小沢派の陰謀のような雰囲気が感じられる。
反小沢の重要人物である前原誠司氏の将来を潰しておこうという深慮遠望
ではないだろうか?(証拠はないが・・・)
前原誠司氏が足元を掬われるのは、例の「ホリエモン」偽メール事件以来
2回目のことであるが、ここは改めて再起を願いたい。
前原外相が辞任会見「国会停滞させられない」
(読売新聞) - 2011年3月6日(日)22:09
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なお、当ブログは、前原氏のタカ派的考えには反対であり、政策的には
支持できる点は殆ど無いという立場である。
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前原外相が辞任、外国人献金で引責
(読売新聞) - 2011年3月7日(月)03:04
献金の在日女性、涙浮かべ「我が子のようで…」
(読売新聞) 2011年3月7日(月)10:30
前原外相に献金をしていた在日韓国人の女性(71)は6日夕、自身が営む京都市山科区の飲食店で、報道各社の取材に応じた。
女性は「少し前に前原君から電話があり、『迷惑をかけてすみません。事務所のミスです』と言っていた。私からは『そんなことは関係ない。これからも応援するから頑張ってね』と声をかけた。よかれと思ってやったことなのに……」と、涙を浮かべながら語った。
午後9時20分頃、テレビで辞任を伝える速報が流れたことを報道陣から伝えられたが、特に言葉はなく、淡々と仕事を続けた。
女性は、前原外相が子どもの頃からよく知っており、「(政治家になっても)我が子のようで、少しでも応援しよう」と献金を始めた。韓国籍だが、政治献金が外国人に禁止されていることは知らなかったという。
前原外相の辞任表明について、民主党京都府連幹事長の山本正府議は「調査結果を説明してから決断しても良かったと思うが、本人が今後の国会運営を熟慮した末の判断だろうから、理解しないといけない。地元としても期待していたので、大変残念」と述べた。
地元の「まえはら誠司後援会連合会」の小林祥一会長は「前原さんは献金した女性と長年の付き合いで、互いに何らかの意図があったとは思えない」と語った。
一方、自民党京都府連の多賀久雄幹事長は「外国人の献金禁止は、議員なら誰でも知っている。議員も辞めるべきだ」と指摘した。
京都市民の反応は様々。同市東山区の時計店店長、中井和也さん(55)は「少額で非を認めている。辞める必要はない」とし、同市山科区の無職、水野康雄さん(61)は「大臣という職責上、仕方ないかもしれないが、潔い決断だ」と語った。
前原外相が辞任会見「国会停滞させられない」
(読売新聞) - 2011年3月6日(日)22:09
前原外相は6日夜、外務省で記者会見し、政治資金規正法で禁じられている外国人から政治献金を受け取っていた問題の責任を取り、外相を辞任する意向を表明した。
前原氏は
「在日外国人から政治献金を頂いていたなどの私の政治資金を巡る問題について、一両日、熟慮を重ねた結果、職を辞することにした。菅首相にも決意を申し上げ、了解頂いた」
と述べた。
菅首相からは慰留されたが、
「外交に空白を作ってはいけない」
として、辞任を主張したことも明らかにした。
前原氏は
「クリーンな政治を目指していたのに、政治とカネの問題で不信を招いてしまったことを国民におわびしたい」
と陳謝し、
「職にとどまることで、内外の国政課題の推進が滞ることは避けなければいけない。2011年度予算案審議が重要局面で、私の問題で国会審議を停滞させるわけにはいかない」
と述べた。
さらに
「外相の職を辞することで政治家としてのけじめをつけ、足元を見つめ直し、しっかりと再構築に力を注ぎたい」
と話した。