JUNSKY blog 2015

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規制値の10倍になっても100倍を超えても「直ちに健康への影響は無い」と言い張る政府の不見識

2011-03-23 12:52:07 | 政治
2011年3月23日(水)

 Asahi.com など各Webニュースによると、

一昨日のホウレンソウとカキナに続いて、
福島県産のホウレンソウや小松菜、キャベツ、ブロッコリーやカリフラワー、
茨城県産のパセリと原乳などから
暫定規制値を超える放射性物質が検出されたという。

厚労省によると、緊急時モニタリング検査で最も高かったのは、
福島第一原発から約60キロ離れた本宮市の
茎立菜(クキタチナ)という野菜。
規制値の164倍にあたる1キロあたり8万2000ベクレルの
 放射性セシウムが検出された。
このほか、同県で21日に採取された35品のうち、
田村市のホウレンソウが80倍、
川俣町の信夫冬菜(シノブフユナ)が56倍と、
 計25品で放射性セシウムの規制値を超えた。

 放射性ヨウ素についても、35品のうち、
川俣町の信夫冬菜からは規制値の11倍、
田村市のホウレンソウからは9.5倍と、
 計21品で規制値を上回った。

セシウム137の半減期は約30年間と長い。

  Asahi.com 2011年3月23日3時29分 より一部引用 


出荷停止処置が取られたもよう。

前日、ホウレンソウとカキナについての放射能汚染が発表された時、この二つの品目だけに放射性物質が降り注いだ訳ではないだろうとは思っていたが、ハウス栽培のものは規制値以下である可能性もあったので、コメントを差し控えてきた。
しかし、やはりというか残念ながらと言うか、広範な農産物が汚染されていることが明らかになった。

しかし、新聞情報(朝日)によれば、昨日の時点での出荷規制地域のホウレンソウの市場シェアは、全国で2割、東京では6割という高さである。

いわば、その地域の「特産品」とでも言えるもので、
生産地でも消費地でも、打撃は計り知れない。

     ***************

また昨日、首都圏では、一昨日の10倍前後の大量の放射能が測定されたという。

東京新宿区で前日比、
 セシウム137;560 ⇒ 5300Bq/㎡ (左:一昨日 ⇒ 右:昨日),
 ヨウ素131 ;2,900 ⇒ 32,000Bq/㎡ を検出(Bq:ベクレル)、
 いずれも約10倍の濃度に急上昇した、とのこと。
東京以外の首都圏でも軒並み大幅な上昇を観測したという。

それでも、政府は相変わらず
「直ちに健康に影響を与える値ではない」
  と、強弁しているようである。 

 枝野官房長官は23日午前の記者会見で、放射性物質が検出され、摂取制限が指示された野菜について、「万一食用に供されたとしても、人体に影響は及ばないので、安心してほしい。ただ、今後も(放射性物質の検出の)継続が予想されるので、できるだけ摂取しないことが望ましい」と述べた。
(2011年3月23日11時32分 読売新聞) 



放射能汚染の被害は、チェルノブイリでも3年前後で子どもたちに
甲状腺ガンが発現し出した訳で、広島・長崎の被曝者が65年を超えて
原爆症に苦しんでいることにも見られるように
言わば、死ぬまで引きづる障害(染色体が変異している)なのだ。

「直ちに健康に影響を与える値ではない」
  とは、恐ろしい言い逃れではないか?

このまま行けば、規制値の千倍でも万倍でも
「直ちに健康に影響を与える値ではない」
  と、言いかねない勢いである。『直ちに』と条件付きで・・・

これでは、「規制値」の意味は何もないではないか?

この『安全宣言』が、ますます国民を不安に陥れている!

「政府は本当の危険性を隠しているのではないか?!」
  と、既に思われてしまっているようだ。

今は、放射線被曝量を言っているのだが、こういう言い方を続けると
食品添加物でも発がん物質でも毒性のある薬品でも「何でもアリ」
ということになってしまう。

私の業務範囲で言えば、
「耐震設計は震度3程度には耐えられますから
 直ちに建物が倒壊することはありません。」
  と言うのと同じような話である。

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福島、茨城産野菜を出荷制限=政府
 (時事通信) - 2011年3月23日(水)10:03


放射性物質検出された野菜、食べないよう指示 首相
 (朝日新聞) - 2011年3月23日(水)10:00
 

 菅直人首相は23日、福島県産のホウレンソウや小松菜、キャベツ、ブロッコリーやカリフラワーなどから暫定規制値を超える放射性物質が検出されたことから、福島県知事を通じて住民が食べないよう指示した。原子力災害対策特別措置法に基づく措置で、こうした摂取制限は初めて。また、同県知事を通じて出荷停止も指示した。

 このほか、茨城県産のパセリと原乳(搾りたての牛の乳)からも暫定規制値を超える放射性物質が検出されたため、茨城県知事を通じて出荷停止を指示した。 



最大164倍のセシウム検出 厚労省、福島県産野菜から 

 厚生労働省は23日未明、福島県内で採取されたホウレンソウや小松菜などの葉物野菜やブロッコリーなどから、暫定規制値を大きく上回る放射性物質が検出された、と発表した。厚労省は当面、福島県産の葉物野菜やブロッコリーなどを、消費者に食べないよう呼びかけている。

 厚労省によると、緊急時モニタリング検査で最も高かったのは、福島第一原発から約60キロ離れた本宮市の茎立菜(クキタチナ)という野菜。規制値の164倍にあたる1キロあたり8万2000ベクレルの放射性セシウムが検出された。このほか、同県で21日に採取された35品のうち、田村市のホウレンソウが80倍、川俣町の信夫冬菜(シノブフユナ)が56倍と、計25品で放射性セシウムの規制値を超えた。

 放射性ヨウ素についても、35品のうち、川俣町の信夫冬菜からは規制値の11倍、田村市のホウレンソウからは9.5倍と、計21品で規制値を上回った。

 同省は、食べ続けると、一般の人が1年間に被曝(ひばく)しても問題ないとされる放射線量を超える可能性があるとしている。

 放射性物質は洗えば落ちるが、セシウム137の半減期は約30年間と長い。政府は23日にも、原子力災害特別措置法に基づき、同県産の葉物野菜やブロッコリーなどについて、出荷制限に加え、摂取制限の措置をとる方向で検討する。

 ただ、全国農業協同組合連合会を経由した福島県の露地野菜は21日以降、出荷されていないという。 



1都7県、平常値超え続く=「健康に影響なし」―文科省
 (時事通信) - 2011年3月23日(水)01:03


首都圏、放射性降下物増える 東京で前日比10倍も
 (朝日新聞) - 2011年3月23日(水)00:01
 

 文部科学省は22日、福島第一原発事故の影響を受け、上空からちりなどとともに落ちた放射性物質の測定結果を発表した。首都圏などを中心に増加傾向を示した。東京都新宿区で1平方メートルあたり5300ベクレルのセシウム137、3万2千ベクレルのヨウ素131を検出、前日に比べ、いずれも約10倍の濃度に上がった。健康に影響を与える値ではないが、長期に及ぶ監視が必要になる。

 放射性降下物の測定は、文科省が21日午前9時から22日午前9時にかけて全国で行い、分析した。

 東京都の値は、前日のセシウム560ベクレル、ヨウ素2900ベクレルから急上昇した。22日発表のセシウムの値は、放射線管理区域の基準値4万ベクレルの8分の1、ヨウ素の値は、5分の4にあたる。

 この他の自治体のセシウムの値も、さいたま市が1600ベクレル(前日790ベクレル)、甲府市が400ベクレル(同不検出)、宇都宮市が440ベクレル(同250ベクレル)と、軒並み上昇した。

 前日に、最も高い値を記録した茨城県ひたちなか市では、やや下がったものの、セシウム1万2千ベクレル、ヨウ素8万5千ベクレルと、依然、高い値を記録している。福島や宮城は震災の影響で計測できていない。

 東日本は22日も、雨や雪が降ったところが多く、大気中に漂うちりとともに、放射性物質が落下したとみられる。ヨウ素の半減期は8日間と短いが、セシウムの半減期は30年で、地面に降りた後も長期間放射線を出し続ける。土壌や水、農作物への放射能汚染につながりかねないため、今後も監視を続ける必要がある。 


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68万アクセスを超えました!

2011-03-22 17:40:51 | ブログ保守管理
2011年3月22日(火)


本日、アクセスカウンターが 68 万を超えました。




 ここまでこられましたのは、御訪問頂いている皆さま、またブログランキングをクリックしていただき、コメント・トラバなどで叱咤激励頂いている皆さまのおかげです。

ありがとうございます。


 66万を越したのが、3月6日だったので、17日程度で、2万アクセス

を頂きました。このペースはその前の1万アクセスに比べ2.4倍の速さで

67万アクセスは、いつの間にか通りすぎて見落としていました。

  一日平均 【約 1200 アクセス位】
週間平均 【8,200 アクセス位】 と言うことになります。

 特に、記録が残っている範囲で、この前の1週間(3/13~3/19)では、

閲覧数:41,314 PV 、訪問者数:14,994 IP を数え、順位も

gooのブログ総数:1,554,892ブログ中【121 位】 (上位0.0078%)に

して頂きました。 (順位争いはしておりませんが・・・)


 goo ブログ内ランキング
  2011.03.13 ~ 2011.03.19 の1週間に
   閲覧数:41,314 PV,訪問者数: 14,994 IP
    順位:121 位 / 1,554,892 (goo総ブログ数)

   前回より大幅にランキングアップ

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 もちろん、【東北地方太平洋沖地震】いわゆる「東日本大震災」関連記事

の閲覧が多かったからだと思われます。

 震災の被害者の皆さまにも何かのお役に立てば幸いです。



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2011.03.15(火) 1日の訪問・閲覧数 6,067 PV 2,210 IP 120 位  
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日本ぶろぐ村
【政治・社会問題】ランキング(2011/3/22)
  58 (99) 位 / 886 ブログ中  週間IN:138,週間OUT:264
 ( )内は、前回66万アクセス時
 
【政治】ランキング(2011/3/22) 
 107 (244) 位 / 2,891 ブログ中  週間IN:207,週間OUT:396

 上記は、gooのアクセス数とは、直接関係ありません。

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_3月22日:68万
_3月 6日:66万
_2月14日:65万
_1月25日:64万
12月18日:62万
11月 9日:60万
10月10日:58万
 9月23日:57万
 8月30日:56万
 8月 2日:55万
 7月 5日:54万
 6月 7日:53万
 5月11日:52万
 4月10日:51万
 3月 7日:50万


66万から68万までの2万アクセスに17日、
65万から66万までの1万アクセスに20日、
64万から65万までの1万アクセスに20日、
62万から64万までの2万アクセスに38日、
60万から62万までの2万アクセスに39日、
58万から60万までの2万アクセスに28日、
57万から58万までの1万アクセスに17日、
56万から57万までの1万アクセスに24日、
55万から56万までの1万アクセスに28日、
54万から55万までの1万アクセスに28日、
53万から54万までの1万アクセスに28日、
52万から53万までの1万アクセスに27日、
51万から52万までの1万アクセスに31日、
50万から51万までの1万アクセスに34日、


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九州からも単一・単二乾電池が姿を消した!

2011-03-22 12:55:22 | 政治
2011年3月22日(火)

近所のホームセンターにて



乾電池が置いてあるみたいに見えますが、商品写真を貼り付けたものです。





近くで見ると、こんな感じ。




乾電池だけではなくて、懐中電灯やLED電灯も売切れ!


被災地に送るつもりでしょうか?

それとも、もしかの際に備えて?

あるいは、単なる群衆心理なのでしょうか?

被災地に個人で送っても流通や郵便が滞っていて、中々届かないのが現状です。

個人で送るのは控えましょう。

また、大量の物量を組織的に届けるためにも、「買い溜め」は、よしましょう!

一人ひとりにとっては、いつもの2倍・3倍程度の量だったとしても、

全国の人々が一斉に買いに走れば、こんなことになってしまうのです。

海外からは、「日本では、こんな状況に陥っても略奪がおきない!」と

賞讃されていますが、それは確かにそうだとしても、買い溜めと言う側面も!


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福島第一原子力発電所の放水口近く ヨウ素131は規制値の約126.7倍

2011-03-22 12:35:07 | 政治
2011年3月22日(火)

 今朝のNHKニュースをはじめ各報道機関が、福島第一原子力発電所の放水口近くで、国の規制値を大幅に上回る放射性物質が検出されたと報道された。

【東電は21日午後、同原発4号機近くにある放水口の南約100メートルの海水を調査。
その結果、原子炉等規制法が定める規制値(3カ月の平均濃度)に比べ、
  ヨウ素131が 126.7倍、
  セシウム134が24.8倍、
  セシウム137が16.5倍

      の濃度と判明した。

 同規制法は、対象の水を1年間飲んだ場合に1ミリシーベルトの
放射線を摂取することになる濃度を規制値として設定している。】
    (時事通信) - 2011年3月22日(火)05:03
 
 
 このニュースが公表されるより前に、私は冷却のために放水されている排水が海を汚染しているのではないかとつぶやいていたが、それが現実のデータで裏付けられた。

【Twitter @junsky2010】
 原発に放水しているのは冷却のために致し方ないが、原発から垂れ流れた排水や蒸気となって舞い上がった放射性物質を高濃度に含んだ排出物はどうなったのだろうか? 水蒸気は大気に紛れて各地に振り注ぎ野菜や牛乳や水を汚染し、垂れ流れた水は下水や海に流れて水を汚染するのでは? 漁業にも影響が!
 Twitter @junsky2010: 2011年3月22日 0:30 



 今後は、沿岸各地の海水の汚染が問題となり、沿岸漁業関係者,中でも養殖漁業者や海苔や昆布・ワカメなどを仕事にしている人々の営業と生活にに多大な影響を与えることとなるだろう。
 
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規制100倍超のヨウ素検出=放水口付近、調査拡大へ―福島第1原発・東電(時事通信) - 2011年3月22日(火)05:03

海水から規制値上回る放射性物質…福島第一原発
 (読売新聞) - 2011年3月22日(火)02:17


福島原発近く海水から放射性物質 最大で基準の126倍
 (朝日新聞) - 011年3月22日(火)11:27
 

  東日本大震災で被害を受けた福島第一原発近くの海水から、最大で安全基準の126倍にあたる濃度の放射性物質が検出されたことを、東京電力が22日未明の記者会見で明らかにした。漁業への影響などを評価するため、今後も調査を続けるという。

 東電によると、21日午後2時半に放水口付近で0.5リットルの海水を採取して調べたところ、ヨウ素131が原子炉等規制法が定める基準の126.7倍、検出された。この水を3日間飲むと、一般人の年間限度にあたる放射線を被曝(ひばく)することになる。ヨウ素131は、放射線の量が半分になる「半減期」が8日間。

 このほかセシウム134が基準の24.8倍、セシウム137が16.5倍検出された。

 福島県の環境放射能測定基本計画によると、福島第一原発では年に2回、検査することが定められている。

 海水の放射性物質は、魚などの体内にとりこまれて濃縮され、さらにその魚を食べた人に影響を及ぼす恐れもある。東電は22日にも、21日の1地点を含む4地点から採取した海水を調べる予定。

 海水への流入原因は今のところ、複数考えられる。原発から漏れ出て空中を漂っていた放射性物質が雨とともに海に落ちたり、使用済み核燃料のプールに向けた放水で地下にしみ込んだ水が海に流れたりした可能性があるという。

 東電からは防災計画に基づいて経済産業省原子力安全・保安院に連絡。経産相や福島県大熊町、双葉町の町長のほか、漁協がある同県浪江町、富岡町にも21日午後11時すぎから22日午前0時すぎにかけて連絡したという。

 海産物への影響について、細川律夫厚生労働相は22日、会見で「色々な海域で分析をしっかりさせていただきたい。今、被災地の漁港は機能停止をしている。魚介類の出荷が始まる際には、検査実施について県と協議をしていきたい」と述べた。 


安否確認サイトの一覧(一部)を掲載しました。

2011-03-21 21:01:16 | 地域情報
2011年3月21日(月・春分の日)

 何かのお役に立てばと思いまして、安否確認サイトへの

リンク一覧を御紹介することにしました。(他でもやっていますが)


Google Person Finder (消息情報): 2011 日本地震

NHK【東北関東大震災・避難者名簿検索】

「Google 避難所情報ページ」

宮城県・市町村別避難所・避難者リスト


河北新報【3.11大震災 -避難情報-】

【YouTube】消息情報チャンネル

【goo 安否の確認サイト 一覧】

【goo 東北地方太平洋沖地震 最新情報】 (随時更新)



 
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「民族自決権」 とは何か!? 英仏米などによるカダフィ政権攻撃

2011-03-21 16:34:41 | 政治
2011年3月21日(月・春分の日)

 このところ、あちこちで 「ひとこと言いたい」事件があって大変。

 大地震津波や福島原発の事故だけでも書ききれないのに、昨日はリビア・カダフィ政権に対する有志軍(イギリス・フランス・アメリカなど)による空からの攻撃が行われた。

 チュニジアやエジプトの民衆革命に刺激を受けて立ち上がったリビアの市民が、カダフィ政権の反撃により窮地に立っている。

 このまま推移するとボスニアやソマリアなどのような政府軍による自国民の大虐殺が起こると懸念されていた。

 エジプト国軍がムバラクを見限り反政府派を支持したのに対し、リビアではカダフィを支持する一定範囲の民衆と、私兵集団がカダフィを護り、空軍なども反政府派を攻撃し続けている。

 詳細を書く余裕はないが、こういう力関係が民衆革命を膠着状態に陥れ、革命が挫折しかけない状態になっているようだ。

 今回の有志軍によるカダフィ軍への攻撃は、民衆革命を支持することになり、「民族自決権」に基づく革命と反革命の、一方の側に外国が関与する結果となる。

 ここで、悩ましいのは 「民族自決権」 である。

 カダフィ退陣を求める民衆運動を起こしたのがリビアの国民であるとすれば、カダフィの『革命』をこれまで暗に支持してきたのもリビア人である。
 「民族自決権」の原則では、政権を選ぶのも棄てるのもその国民の意思であり、革命を起こすのも挫折するのもその国民の責任である。

 外国が軍事介入するのは、この「民族自決権」を侵害することになるという考えもある。
(カダフィが外国人傭兵を使っているという問題も考慮する必要がある。
 カダフィ政権自身が「民族自決権」を放棄していると見ることもできる。)

 マルクスもレーニンも「革命は輸出できない」と言ったと思う。

 今回の軍事介入に関しても、英紙ガーディアンは
「革命は外部からの支援を必要とせず、各国で自身の原動力を生み出す」
 と述べて軍事介入の危険性を指摘した(赤旗3/21付け引用)

 この軍事介入は国連安保理決議1973号に基づくものであるが、推進したのは英仏などの諸国であり、米国はこれに追随したようである。

 欧州諸国といってもドイツは「軍事介入は民間人の犠牲を伴う」と反対。
もっとも、ドイツ国民の軍事介入反対の声が高いことから、近々行われる地方選挙をおもんばかった決定であるという報道もある。

 一方で、イタリアでは傾きかけた政権への支持を回復させるために軍事介入を行うという報道もある。

 中南米諸国は、ほとんどが軍事介入と言う手段には反対している。
チャベス・ベネズエラ大統領は、「(欧米諸国は)リビアの石油が欲しいだけで、国民の命など気にしていない」(赤旗3/21付け引用)と軍事介入を冷たく突き放している。

 アフリカ連合も欧米諸国による軍事介入には反対。

 中国・ロシアも反対している。
 
 「民族自決権」を尊重して、カダフィによる自国民虐殺も民衆革命のこのたびの挫折も「民族自決権」のあり方として認めるのか? 
 民衆革命の立場に立ち「民族自決権」を侵害しても軍事介入するべきなのか?
 難しい選択である。

 長い歴史では、ギリシャ時代の暴君ネロも秦の始皇帝も織田信長も自国民によって打倒されて来た訳であり、外国軍によって取り除かれた訳ではない。

 いかなる暴君も、自国民の力によって(その場合に無血クーデターも血の革命も有り得る)打倒されてきたのである。
 
 もっとも第一次世界大戦以来、ハプスブルグ家もヒトラーも外国との戦争が失脚の原因となったし、清朝も大日本帝国も戦争によって滅亡したという歴史もある。
 
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「雨に濡れないように!」  しかし、全く濡れないのは不可能!

2011-03-20 17:20:25 | 政治
2010年3月20日(日)

 地震と津波の被災地、そして福島原発の事故の地元でも雨模様らしい。

私の地元でも小降りであるが雨が降っている。


 所用あって、バイクで出掛けた。 

 この地域はまだ放射線に汚染されていないようだが、できるだけ雨に掛からないようレインコートを着用し、フルフェイス・ヘルメットの下には、風邪用マスクを付けて行動した。

 さすがに、走行中はそれほど肌に雨が触れることはなかったが、問題はレインコートなどを脱ぐ時だ。

 できるだけ注意したが、やはり指先はレインコートやバイク用手袋についた雨粒で濡れた。 放射能汚染地域であれば、これは結構怖いことである。

 直ちに水で洗ったが、放射能汚染地域であれば、少なくとも多少の被曝はしていることになるし、誤って口に入るようなことになれば、「体内被曝」という恐ろしい事態になる。 半減期が比較的短く8日という「放射性ヨウ素」でも体内に入ってしまうとなかなかレベルは下がらないというし、癌などの潜在的危険要素となる。

 セシウムの半減期は30年と言うことだ。

 現在、関東地方でもヨウ素のほかにセシウムも観測されている。


 きょう付けの時事通信によれば、

【19日午前9時までの24時間、地上に落ちたちりや雨に含まれる放射性物質を測定。
最も多かったのは栃木で、放射性ヨウ素が1k㎡当たり1300メガベクレル
 (1㎡当たり1300ベクレル)だった。
ほかの1都4県はそれぞれ 21~230 メガベクレル/k㎡。
セシウムは栃木 62 メガベクレル/k㎡、
群馬 84 メガベクレル/k㎡で、ほかでは検出されなかった。】 

 ということである。

 しないより『まし』程度の予防策(産経新聞より)

    (しかし、着のみ気のまま避難してきた人々に余分な着替えなど無い
     上の説明のような衣類の使い捨ては普通の生活でも不可能なのに
     さらにシャワーの絵を描いてあるが、飲む水にも事欠いているのに
       ・・・結局、できないことを書いてあるだけ。)

     **************

 また、きのうときょうの時事通信他では、水道水に放射性物質が検出され、福島では規制値を越していたと発表されたという。 

【基準値超える放射性ヨウ素検出=福島県川俣町の水道水―厚労省
 時事通信 2011年3月20日(日)02:03
 福島県が7カ所で調査した結果、17日に同原発から40キロ以上離れた川俣町の水道水から、国の飲料水の基準値を上回る1キログラム当たり308ベクレルのヨウ素が検出された。
 国の飲料水の基準値はヨウ素が300ベクレル、セシウムが200ベクレル。】
【水道水から微量の放射性物質=栃木、東京など1都5県―文科省
 時事通信 2011年3月19日(土)16:03
 文部科学省は19日、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、新潟の1都5県の水道水から、放射性物質を検出したと発表した。
栃木(採取地・宇都宮市)では水1キログラム当たり
 ヨウ素131が 77ベクレル、
 セシウム137が 1.6ベクレル検出された。

群馬(同・前橋市)はそれぞれ 2.5ベクレル、0.22ベクレル
ほかの1都3県で検出されたのはヨウ素のみで、
埼玉(同・さいたま市)0.62ベクレル、
千葉(同・市原市)0.79ベクレル、
東京(同・新宿区)1.5 ベクレル、
新潟(同・新潟市)0.27ベクレル】 





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放射線、雨やちりにも 専門家「健康に影響出ない値」 

      朝日新聞 2011年3月20日21時38分
  文部科学省は20日、上空からちりなどとともに落ちた降下物に含まれる放射性物質の量を都道府県ごとに発表した。場所によって一時、放射性セシウムが通常の1千~2千倍あった。専門家は「直ちに健康に影響は出ないが、注意が必要」としている。

  

 群馬県と栃木県では18日から19日にかけて、セシウム137がそれぞれ1日1平方メートルあたり84ベクレル、62ベクレル検出された。この値はこれまでに検出された1日あたりの量の約1200~2100倍に相当する。翌日にかけて値は63ベクレル、45ベクレルに下がった。

 放射能の量が半分になる半減期が8日間のヨウ素131は、栃木県で1300ベクレル、群馬県で230ベクレル検出され、いずれも翌日は下がった。

 福島県は、震災の影響でデータを得られなかった。

 気象研究所の報告によると、チェルノブイリ原発事故が起きた直後の1986年5月には、茨城県内でセシウム約130ベクレルを検出。1日あたりだと4.3ベクレル。米ソなどが核実験を繰り返していた60年代には、東京都で月間500ベクレルほど、1日あたりで約17ベクレルを検出していた。

 セシウム137は放射能が半分になるまでの期間が30年と長く、地表にたまりやすい。今後、雨が降れば、大気中の放射性物質が落下して、降下物に含まれる値が高まることも予想されている。

 学習院大の村松康行教授(放射化学)は、「今回の値ですぐに健康に影響が出るわけではないが、汚染は確実に進んでいる。高い値がこれからも続くのか、注意してみていく必要がある」と話している。



ちりから微量の放射性物質=栃木など1都5県―文科省
 (時事通信) - 2011年3月20日(日)13:03
 

 文部科学省は20日、ちりや雨の中に含まれる放射性物質の全国調査結果を発表した。栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、山梨の1都5県で微量の放射性ヨウ素などが検出された。同省は「健康に影響する恐れはない」としている。

 調査では19日午前9時までの24時間、地上に落ちたちりや雨に含まれる放射性物質を測定。最も多かったのは栃木で、放射性ヨウ素が1平方キロメートル当たり1300メガベクレル(1平方メートル当たり1300ベクレル)だった。ほかの1都4県はそれぞれ21~230メガベクレル。セシウムは栃木62メガベクレル、群馬84メガベクレルで、ほかでは検出されなかった。

 宮城、福島、茨城、奈良4県は、測定機の故障などにより集計できていない。
 


北茨城市のホウレンソウ、ヨウ素検出 規制値の12倍
 (朝日新聞) - 2011年3月20日(日)14:33


水道水から微量の放射性物質=栃木、東京など1都5県―文科省
 (時事通信) - 2011年3月19日(土)16:03


基準値超える放射性ヨウ素検出=福島県川俣町の水道水―厚労省
 (時事通信) - 2011年3月20日(日)02:03

再び 【Sv × 時間】 ! 御用コメンテイターを側面支援する者たち 

2011-03-19 14:38:36 | 政治
2011年3月19日(土)

 3月16日の記事で

 【Sv × 時間】 ができない!?

 と書き、年間換算の被曝量と一時的放射線量を意図的に混同させて

『安全』 と妄語している様子を描きましたが、その後も同じ論調で

マスメディアも巻き込んで、『安全』 を振りまいています。

 しかし、そのような誤魔化しも徐々に国民の知るところとなり、

この数日は、

直ちに 健康に被害が出る値ではない

100日程度では 業務従事者が 年間に許される50ミリシーベルト を超えない。
 体への影響は少ないと考えられる。】

【ずっと浴び続けると、障害が出る可能性がある。】

  など、少しは表現が変化してきた。

 このブログをはじめ、少なからずのブログやツイッターが、

時間軸に注目した、【被曝量】 の指摘を続けてきた効果もあるだろう。


 にも拘わらず、当ブログの強調する

〔 【総年間被曝量 = Sv × 8,760(24×365)時間 】 であり、

  「公表される数値の8,760倍」  が、年間換算の被曝量となるのです。 〕

     を 否定するコメントが寄せられている。

(「年間換算被曝量」は、時々刻々変動する放射線量を累積したものでは

なく当該の測定値を基準に換算したものであることは当然のことである。)


 また、これらのコメントが主張する安全の『根拠が』 原発推進の立場の

「原子力・エネルギー教育支援情報提供サイト」
     【http://www.atomin.go.jp/】

   からの受け売りであることが明確になった。   

 当ブログ管理者としては、これらのコメントに対して、同じコメント欄を

使用して見解を書いてきたが、これを記事として再掲する。

   ***************


   (福島第1原発の現状を示す朝日新聞による3/18付け〔図解〕
    昨日掲載分と似ていますが、下の表の内容が異なります。
      右側が切れるときは「全画面表示」でご覧ください)

   ***************


 元の、『安全』を妄言するコメントは、

【掛け算 【Sv × 時間】 ができない!? 東電・原子力保安院・政府・御用学者・マスメディア】

  のコメント欄を参照願います(この記事に引用する値打ちはありません)

  以下の引用は、私のコメント(見解)のみです。

   ***************

2011.3.17 記入 (JUNSKY)
 コメントで

『数ミリシーベルトなどどうってことない値です。』
『8.76mSv/年ですが、人体に影響はありません。』
などと無責任な事を言う人が居る。
その上、減衰は早いとヨウ素を持ち出す。
放射性物質の半減期は何万年も掛かるものもあり、我々の生存中は殆ど減衰したとは言えないレベル。

その上、原爆のように一過性の被曝では無く、福島原発からは毎日大量の放射性物質が、爆発の粉じんや水蒸気に交じって大気中に放出されており、現場の写真を見ても、益々悪化して行くことは明らかである。

一瞬の原爆でさえ、あれだけの被害と原爆症と言う後遺症を今の時点まで引きづっているのである。

長期に継続する放射性物質の放出・拡散による被曝が、一層広範囲に厳しい後遺症を残すことは明白である。

危険ではないというインフォメーションを流すことが、どれだけ被曝者を拡大するかを考えなければならない。

     ************

2011.3.18 記入 (JUNSKY)
コメントで。

「数ミリシーベルトなどどうってことない」と言い続ける輩がいる。

この記事への最初のコメントで、Mr.Senta さんが書いているように、原爆や医学X線などの過去の被曝事例による経験と調査を元に学術的に定められた
【年間(全身)の最大許容被曝線量の許容値:1〔mSv/年〕】
 を自分勝手に否定して、
「8.76mSv/年ですが、人体に影響はありません」
 というなど、科学的でも何でもありません。

 安全な閾値として定めれれた水準より高ければ、「安全とはいえない」のは当然のことで、それを数倍も数十倍も上回った値は安全ではないと判断するのが当然です。

 どうしても安全だと言いたいのなら、福島原発の応援に行って来られたら良いでしょう。

 また、そうした言い分は、自分のブログで発言されれば良いでしょう。
 わざわざ、他人のブログに出掛けてきて難癖を付けるのをひたすら楽しみにしている人のコメントには今後付き合っていられません。


     ************

2011.3.19 記入 (JUNSKY)
コメントで、
「250mSvまでは臨床的に健康的な被害は確認されていないそうです。」
 と、いまだに無責任な主張をする人がいる。
 そして、『根拠』のリンクを示しているが、そのアドレスが
 【http://www.atomin.go.jp/】
 となっているように、原発を推進するために国民を『教育』する政府系の資料である。
 ウソだと思うなら再確認されたい。
そのサイトのタイトルは
「原子力・エネルギー教育支援情報提供サイト」
 となっている。

 これを『安全』の根拠として持ち出すなど、手前味噌の典型である。

 さらに、その推進機関の資料でさえ、
 250 mSv: 胎児の奇形発生(妊娠14~18日)
  50 mSv: 原子力施設で働く人たちへの規準(年間)
 1.0 mSv: 原子力施設の公衆への規準(年間)
   となっているのである。

「250mSvまでは臨床的に健康的な被害は確認されていないそうです。」
 という言い方は、推進派の受け売り以外の何物でもない。

 ついでに言うと、マスメディアが垂れ流している
「0.2 mSv: 成田・ニューヨーク間の国際線航空機片道飛行で宇宙線からあびる量 」
 も、ここからの出典のようです。

 マスメディアも
「原子力・エネルギー教育支援情報提供サイト」
 なる原子力推進派の国民洗脳機関の情報を頼りにしているようでは、ジャーナリズムの精神を疑われます。

 もっともテレビメディアの大半は、ずっと前からジャーナリズムとは言えませんが。
 

 
   *********************

   3号機付近から白煙=福島第1原発
        時事通信 3月16日(水)13時2分配信

    福島第1原発3号機と4号機。3号機(左手前)は水素爆発で
    原子炉建屋が吹き飛び、4号機(中央奥)は建屋の壁に
    大きな穴が開いている。3号機と4号機の間からは白い煙が
    立ち上っている=15日(東京電力提供)

   *********************

多くのブロガーの皆さまが

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総年間被曝量= Sv × 24h × 365d
 = Sv × 8,760 
(Sv:シーベルト)
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  となることをご理解いただきますよう御願いします。

すなわち、
「 1μSv の放射線量ですが全く安全です。」
  という学者・コメンテイターなどのコメントは、
「 1μSv の放射線量の地域で1年滞在すると 8,760μSv / Year の放射線量を浴びることになりますから極めて危険です」
  と読み変えなければなりません。



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福島第一原発 第1号機から6号機全てに 『使用済み核燃料』 を浸した 【冷却プール】 が存在!

2011-03-18 17:03:36 | 政治
2011年3月18日(金)

 私の、もう一つのブログ 【観劇レビュー&旅行記】 でも 『推測』 を書いたが、

その 『推測』は、「ほぼ間違いない」 と思うようになった。

 昨日の読売新聞や、今日の朝日新聞に掲載されている説明図では、

第1号機から第6号機の全てに、『使用済み核燃料』 を現に浸した

【冷却プール】 が存在することが解った!


   (説明図は 朝日新聞 「図解・東日本大震災」より)
  画像の右側が切れる場合は「全画面表示」で試してください。


 すなわち、最初の1号機、次の3号機の屋根と側壁を吹き飛ばす爆発が

起こった後には、これらの強度の放射線を出す物質が、大気に露出して

しまっている訳である。


 使用中の核燃料が、何重もの容器で『密閉』されているのに対して、

『使用済み核燃料』は、強い放射線を出すにも関わらず、水槽の中で水に

よって隔離されているだけで、建屋の中にオープンな状態で置かれていた

訳である。

 従って、建屋に何らかの理由で損傷が生じると、強い放射線や放射能を

含んだ蒸気や粉じんが漏洩することになる。

 爆発して、無くなってしまったのだから、なおさらのことで、大量の

放射性物質を大気内に放出したのだ。


   (説明図は 朝日新聞 「図解・東日本大震災」より)

 私は、第1号機で起こった最初の爆発そのものが、

(後に第4号機で明らかになった経過と同様)、

『使用済み核燃料棒』を冷やす冷却水が枯渇したことにより核燃料棒が

過熱して酸化し、周辺の水蒸気から酸素を奪って水素を発生し、

それが改めて建屋内の酸素と結合して水素爆発を起こしたものでは

なかったか? と考える。

 第3号機も同様。 もちろん第4号機も同様。

 【冷却水プール】 が原子炉格納容器より上階の部屋に存置してあった

ので、水素爆発の威力により、建屋の上部が完全に吹き飛んだことも

辻褄が合うのではないか。

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   3号機付近から白煙=福島第1原発
        時事通信 3月16日(水)13時2分配信

    福島第1原発3号機と4号機。3号機(左手前)は水素爆発で
    原子炉建屋が吹き飛び、4号機(中央奥)は建屋の壁に
    大きな穴が開いている。3号機と4号機の間からは白い煙が
    立ち上っている=15日(東京電力提供)

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   (説明図は 朝日新聞 「図解・東日本大震災」より)

 それ故、第5号機・6号機でも【冷却水プール】の温度が日に日に上昇

していることが気に掛かる。

 これらも、同様の経過をたどる可能性が極めて高いと考えられる。


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福島第一の周辺自治体、放射線高レベル続く 

      (朝日新聞) 2011年3月18日12時37分

 東京電力福島第一原子力発電所の事故の影響で、福島県や茨城県など周辺の自治体では、18日午前も、通常より高い放射線量の値が続いている。地表に落ちた放射性物質が放射線を出し続けているためとみられるが、直ちに 健康に被害が出る値ではない と、専門家は指摘している。

 福島県内の1時間あたりの観測値は、午前11時現在、
飯舘村で20.5マイクロシーベルト、
福島市で11.00マイクロシーベルトを記録。
福島市はピーク時の半分程度だが、依然、高いレベルが続いている。

 北関東の朝の観測値は、
茨城県北茨城市が1.03マイクロシーベルト、
栃木県那須町で1.02マイクロシーベルト。
北関東での平常時の上限は、毎時0.05マイクロシーベルト前後だ。

 首都圏は平常時の上限を下回った。

■九州大学アイソトープ総合センターの百島則幸教授(環境放射能)の話
 一部で高い値が続いているのは、二つの理由が考えられる。
(1)放射線が広範囲に広がった
(2)地面に落ちた粒子からの放出が続いている。

ただ、毎時20マイクロシーベルトは、100日程度では業務従事者が 年間に許される50ミリシーベルト を超えない。体への影響は少ないと考えられる。


 「100日程度では」との留保つきである。御注意!  


福島第1原発 人為ミスも続く お疲れもピーク・・・?

2011-03-17 18:49:13 | 政治
2011年3月17日(木)

 福島第1原発で、原子炉と使用済み燃料の暴走と言うトラブルに輪を掛けて

人為ミスが続いているようだ。

 昨日は、東京電力本社と現地を結ぶ情報の命綱である専用の光ケーブルを誤って切断していたというお寒い話。
 それも今日の午後に成って発覚したというから何と言う隠蔽体質!

 各種のデータ通信やテレビ会議に使う回線は、つい先程の5時半にようやく回復したという。

 24時間以上重要な回線が途絶していたことになる。

東電、本社と第一原発結ぶ光回線を誤切断 通信に支障
 (朝日新聞) - 2011年3月17日(木)13:12


 一方、自衛隊ヘリコプターからの給水と、警察庁の放水車による給水は、いずれも実行されたようである。

 しかし、これらの作戦は、自衛隊員と警察官が行い、原子力安全保安院や東京電力の職員は参加せず、見守るだけという対応だった。

「祈るような気持ち」高濃度の放射線、機長判断で水投下
 (朝日新聞) - 2011年3月17日(木)15:30


 自衛隊員と警察官は、まさに「決死隊!」として飛び込んでいるのに!

地上放水11人、決死の任務=「リスク承知」「ぶっつけ本番」―警視庁
 (時事通信) - 2011年3月17日(木)19:03
 



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東電、本社と第一原発結ぶ光回線を誤切断 通信に支障
 (朝日新聞) - 2011年3月17日(木)13:12
 

 東京電力が16日夕、福島第一原子力発電所と本社などを結ぶ光回線を誤って切断していたことが分かった。約8時間以上も電話やデータ通信に支障が出る状態になっていた。

 東電によると、16日午後5時20分ごろ、通話やデータ通信に使う回線が切断された。福島県富岡町での送電線の補修工事が原因だった。電話の専用回線が復旧したのは17日午前0時半ごろ、各種のデータ通信やテレビ会議に使う回線は同5時半だった。

 通常の電話回線は地震直後に使用できなくなっており、専用回線が不通になった間、第一原発は本社に対し、放射線量や炉圧の数値など重要なデータを口頭で伝えるしかなかったという。 



地上放水11人、決死の任務=「リスク承知」「ぶっつけ本番」―警視庁
 (時事通信) - 2011年3月17日(木)19:03
 

 警視庁機動隊の隊員ら11人が17日午後、東日本大震災で被災した福島第1原発に到着した。同庁幹部は「リスクは承知の上だ」と語ったが、苦渋の色がにじみ出ていた。

 機動隊員10人、警備2課管理官1人が午後2時57分、第1原発に向かったとの報告を受けた―。同庁警備部幹部は午後3時すぎ、報道陣を前にこう切り出した。

 3号機に向け、放水車を操縦する10人は警部補以下の25~41歳。大半が既婚者だ。緊急招集に応じ、被ばくの危険がある現地に赴いた。

 福島第2原発で東京電力などと綿密な作業手順を確認したが、第1原発に見立てて訓練する時間もないほどの慌ただしい出動だった。

 同幹部は「現地の放射線のレベルは低くはないと聞いている。(隊員の健康に)リスクがあるのは承知の上だ」と語り、放水車が廃棄処分になる可能性にも言及。説明中は目を赤くした。

 警視庁では派遣隊員らと密に連絡を取り合ってきた。別の幹部は「ぶっつけ本番で、隊員の緊張はピークだろう」と明かし、「決死隊だ」と唇をかみしめた。

 警察庁幹部も「厳しい任務と思うが、しっかりやり遂げてほしい」と祈るように語った。  


「祈るような気持ち」高濃度の放射線、機長判断で水投下
 (朝日新聞) - 2011年3月17日(木)15:30
 

 「うまく行ってほしい。祈るような気持ちだ」――。陸上自衛隊ヘリが福島第一原発3号機などに向けて、17日午前に実施した4回の空中放水。テレビで見つめた陸自幹部の一人はうなるように言った。上空は毎時87.7ミリシーベルトという高濃度の放射線量の中での投下作業。最終的には、機長の判断で決行された。

 ヘリコプターが高度を下げながら福島第一原発の3号機付近に近づき、つり下げたバケツから水を投下させては遠ざかる。放水作業は、NHKが30キロ以上離れた地点から生中継した。

 最初の放水は午前9時48分。映像によると、ヘリは3号機のほぼ真上から水を投下。大きな白い固まりとなった水の大半が、爆発で建屋が骨組みだけとなった3号機に命中したように見えた。投下後、炉からは水蒸気のような白い煙が上がった。

 同52分、別の方向から近づいたヘリが、やや高いところから3号機に向けて放水。通過しながらの投下のため水は帯状になり、霧のようになって3号機に降り注がれた。

 3回目の放水は同54分。隣の4号機付近の上空からで、同機に向けられたようにも見えた。霧状の水が4号機の辺りに注がれた。4号機は炉心に核燃料は入っていないが、3号機と同様、使用済み燃料が貯蔵してあるプールが冷却できない状態となって水温が上昇している。4号機は建屋が残っているが、壁に穴があいている。

 午前10時ごろには、再び3号機に向けて投下した。数分間隔でヘリが現れ、放水する作業が4回繰り返された。

 画面の映像では、水は原子炉の周りに散らばったこともあったようにも見えるが、陸自幹部は「テレビ映像だけでは分からないから」と話した。

 ヘリによる放水は本来は山火事の消火などを想定したもの。本来ホバリングしながら作業したいところだが、放射線の被曝(ひばく)を少しでも減らすため、上空の同じ場所にとどまらず、移動しながらの難しい放水だ。 


掛け算 【Sv × 時間】 ができない!? 東電・原子力保安院・政府・御用学者・マスメディア

2011-03-16 18:08:42 | 政治
2011年3月16日(水)

 福島第1原発は、度重なる爆発で凄まじいかつ悲惨な状況に陥っています。

もはや、廃墟のごとき壊れ方です。

 「原子炉格納容器は壊れていない」という言葉がウツロです。
   *********************

   3号機付近から白煙=福島第1原発
        時事通信 3月16日(水)13時2分配信

    福島第1原発3号機と4号機。3号機(左手前)は水素爆発で
    原子炉建屋が吹き飛び、4号機(中央奥)は建屋の壁に
    大きな穴が開いている。3号機と4号機の間からは白い煙が
    立ち上っている=15日(東京電力提供)

   *********************

 民放もNHKも東京大学系の“学者”を 『 安全宣言 』 させるために使っています。

NHKも東京大学・大学院の
何も真相を語らず、少しツッコミ(NHKらしい控えめなツッコミ)が入ると
オタオタする何とか直人と言う“教授”を、ずっと起用しています。


どのアナウンサーも学者もコメンテイターも
【 Sv × 時間 】 の基礎的な計算ができない(?)、小学生以下の人々です。
  (Sv:シーベルト)

これで多くの国民を騙せると思っているのでしょうか?

年間総被曝量の許容値と瞬間的被曝量を敢えて混同して「安心感」を売り込んでいます。

昨日も書きましたが、彼らの言い方は、たとえば

「100μSv(マイクロシーベルト)は、レントゲンより低いレベルですし、ニューヨークまで飛行機で往復するレベルよりもずっと下のレベルですから、安全です。」

 しかし、レントゲンはほんの一瞬(実質1秒以下)だし、海外旅行でも合計24時間以下であることを言いません。

 逆に言うと、【100μSv】は 実は【100μSv/時】のことであって、「数値」だけを見れば低い値ではあっても、時間軸を考えれば全然低くは無く、命に関わる数値だということです。

 基礎的な式で書けば

【 総年間被曝量 = Sv × 24時間 × 365日 】 となり、

【総年間被曝量 = Sv × 8,760時間 】 であり、

 「公表される数値の8,760倍」  が、年間換算の被曝量となるのです。

 一昨日は東京・新宿で 【 0.8μSv 】 とかが観測されましたが、これが学者の言うような「僅かな放射線量」では全く無く、年間約 【 7,000μSv 】 という生殖機能や生命に関わる危険なレベルであることを知る必要があります。

 一時滞在者は別にして、東京はもちろん東北・関東地域に居住する人々は、確実に危険なレベルで被曝するのです。それも何年も・・・

 その上、おととい新宿で測定された時より福島原発のメルトダウン状況は益々ひどくなっています。

     
      上の図の数値は3月17日のもの(事後、画像UP)

 富裕層が東京脱出を始めたと言うのは、勝手ではあっても、そういう裏付けがあるのでしょう。 

 数十年先の被曝症状やガンの発生確率は確実に高くなるでしょう。

 そういう真相を正確に伝えて避難させ国民を守るのが政府の役割でしょう。

「ここで撤退すれば東電は確実につぶれる」

  と昨日菅総理が言った言葉は勇ましいようですが、

 『国民の命よりも東電の存続の方が大事』

  とでも言っているように聴こえました。
  (これは私の受け止め方です。総理の本心は解りません)

Twitterやブログでも真相を書くと「恐怖を煽るな!」みたいな反応が出るようですし・・・
(Twitter には結構そういう反応が出ています)

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多くのブロガーの皆さまが

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総年間被曝量= Sv × 24h × 365d
 = Sv × 8,760 
(Sv:シーベルト)
********************************

  となることを広げてください。

すなわち、
「 1μSv の放射線量ですが全く安全です。」
  という学者・コメンテイターなどのコメントは、
「 1μSv の放射線量の地域で1年滞在すると 8,760μSv / Year の放射線量を浴びることになりますから極めて危険です」
  と読み変えなければなりません。


この計算は小学生でもできます。


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「東電情報隠し」の裏で進行する放射能汚染(03/15)

福島第1原発の放射線量が急増、一時作業員が退避=保安院
 (トムソンロイター) - 2011年3月16日(水)14:15
 

[東京 16日 ロイター]
 経済産業省原子力安全・保安院は16日正午の会見で、東京電力<9501.T>福島第1原発の放射線量が一時急増し、現場の作業員が安全な場所に退避したものの、線量が減少したため、午前11時半に退避を解除したことを明らかにした。

 現在、1―3号機への注水作業は継続されているとする一方、4号機の使用済み核燃料棒が保管されている一時貯蔵プールへの注入は始まっていない。

 第1原発では16日午前、複数にわたって3号機付近から白煙が上がるのを東電社員が目撃。その一方で10時過ぎには、第1原発の正門付近の放射線量を測るモニタリングポストで線量が急増。10時10分には毎時810マイクロシーベルト(マイクロはミクロの1000分の1)だった線量が、10時半には同2399に、40分には近くの別のモニタリングポストで10ミリシーベルトに増えた。このため、現場の作業員に安全な場所に一時避難するように退避命令を出した。その後、11時以降は線量の低下傾向が見られたため、退避を解除した。

 枝野官房長官は、3号機の格納容器が破損した可能性があると指摘したが、保安院はすでに格納容器の一部が破損しているとみられる2号機が原因である可能性が高いと分析している。3号機の格納容器が破損しているかどうかは現時点では不明だとしている。

 一方、使用済み核燃料が一時貯蔵プールに保管されている4号機に関しては、注水のためのポンプ車が隣接できるようにブルドーザーでがれきを取り除く作業に取り掛かっているとした。  



原子炉冷却に全力=白煙、火災相次ぐ―周辺は高い放射線量・福島第1
 (時事通信) - 2011年3月16日(水)17:03



「使命感持って行く」=電力会社社員、福島へ―定年前に自ら志願
 (時事通信) - 2011年3月16日(水)05:03
 

 福島第1原発の事故で、情報提供の遅れなど東京電力の対応に批判が集まる一方、最悪の事態を避けるため、危険を顧みず作業に当たる同社や協力会社の社員もいる。地方の電力会社に勤務する島根県の男性(59)は、定年を半年後に控えながら、志願して応援のため福島へ向かった。

 会社員の娘(27)によると、男性は約40年にわたり原発の運転に従事し、9月に定年退職する予定だった。事故発生を受け、会社が募集した約20人の応援派遣に応じた。

 男性は13日、「今の対応で原発の未来が変わる。使命感を持って行きたい」と家族に告げ、志願したことを明かした。話を聞いた娘は、家ではあまり話さず、頼りなく感じることもある父を誇りに思い、涙が出そうになったという。

 東京電力側の受け入れ体制が整った15日朝、男性は自宅をたった。特別なことにしたくないと考えた娘は見送りはせず、普段通りに出勤した。「最初は行ってほしくなかったが、もし何かあっても、自分で決めたことなら悔いはないと思った」と話し、無事の帰宅を祈る。

 男性の妻(58)は「彼は18歳の時からずっと原発の運転をしてきた。一番安全なものをやっているという自信があったんだと思う」と話す。出発を見送り、「現地の人に安心を与えるために、頑張ってきて」と声を掛けたという。  


 他人事のように説明する東電幹部や、原子力安全・保安院の無責任なお役人がいるかと思えば、正真正銘命懸けで現場に駆け付ける決意をした立派な電力マンも居るのだ。

 敬意を表します。

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【地震】天皇陛下、被災者と国民へビデオメッセージ(11/03/16)

被曝の恐怖  パニックを避けるためかメディアは過小評価!?

2011-03-16 00:47:37 | 政治
2011年3月16日(水)

 原発事故以来、東京電力や原子力安全保安院や政府やマスメディアまで

「放射線量は極僅かなので、人体に大きな影響はない」 という

虚偽とも言える紋切り型の説明を続けている。

 メディアに登場する主として東京大学系の学者さんたちも、御用学者と

いうのであろうか、「安全」ばかりを強調し、危機感を持って説明する者が

いない。 学者の良心はどこに行ったのだろうか?

 典型的な説明は、こんな感じだ。

「放射線量は、人間が1年に浴びる放射線量の百分の1位だから全く影響ない」

 しかし、これには誤魔化しがある。

一般に100mSv(ミリシーベルト)とかいう数値は、時間当たり被爆量である。

 すなわち、ある地域の放射能汚染が、「許容量の百分の1」であったとしても

その地域で100時間(4日ほど)過ごせば1年分の許容量になるし、1ヶ月も

避難していれば、許容量の7倍の放射能に被爆するのである。

 一時が万事であって、東京電力からマスメディアまで、この簡単なカラクリ

を“公開”するあらゆる数値情報で活用して、知らぬふりをしているのである。

 気付いている記者やコメンテイターもいるはずだが、『プレスコード』か

何かで、「言ってはならない」「疑問をもってはならない」のだろう。

 くれぐれもこのような簡単な騙しのテクニックに乗って安心してはいけない。

 数値が発表された時は、必ず時間軸を考え、乗じ(×)なければならない。

    ***************

 さて、文字通り命懸けで原子炉に給水活動を行っている

自衛隊員と警察官のみなさんの奮闘振りを紹介する記事があったので

引用してご紹介する。

 この記事によると東京電力の社員や下請け社員も参加しているようだ。


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被曝の恐怖、余震…真っ暗な建屋で決死の作業
 (読売新聞) - 2011年3月15日(火)20:01
 

  高濃度の放射性物質の放出が続く福島第一原発。

 放射能汚染の恐怖と闘いながら、決死の作業が続く。15日朝に大きな爆発が起きた2号機。東電や協力企業の作業員ら800人が水の注入作業を行っていたが、爆発に伴い、「必要最小限」という50人を残し、750人が一時、現場から離れた。 被曝 ( ひばく ) を避けるため、放射線量が高くなると作業を中断しなければならない。15日午前、隣接する3号機付近で観測された400ミリ・シーベルトの環境下で作業できる時間は15分が限度。津波による被害で、停電も続く。照明がつかないため真っ暗な建屋内で、作業効率はあがらない。余震が続く中、津波警報で作業の中断を余儀なくされることもある。400ミリ・シーベルトを記録したのは、作業員が携帯する放射線監視装置だった。

 12日午後、高圧になった1号機の格納容器内の蒸気を逃がすための弁が開放された。格納容器に亀裂が入る最悪の事態はまぬがれた。その弁を開ける作業にあたった男性は、100ミリ・シーベルト以上の放射線を浴び、吐き気やだるさを訴えて病院へ搬送された。

 もともと、この作業では、大量の放射線を浴びる危険があった。このため、1号機の構造に詳しいベテラン社員である当直長が作業を担当。「タイベック」と呼ばれる特殊な全身つなぎ服とマスクを身につけ、手早く弁を開けたが、10分超で一般人が1年に浴びてもいい放射線量の100倍にあたる放射線を浴びた。

 経済産業省原子力安全・保安院によると、同原発で注水作業に当たる東電職員らは約70人。緊急時対策室でポンプなどを制御しつつ交代しながら格納容器付近の現場で活動している。

 中央制御室で監視できる計器も、被災後、故障し計測不能なものがある。遠隔制御も不能で、原子炉冷却のために弁を開く作業も手作業するしかない。福島第一原発は1971年に1号機が稼働した古い原発で、通路などが狭く作業しにくいことも足を引っ張る。

 注水が進めば原子炉内の圧力が上昇し、炉の崩壊の危険性が高まるため、弁を開いてガスを外部に放出しながら進めなければならない。ガスは放射性物質を含むため、放出自体は最小限に抑えなければならない。東電の担当者は「バランスをみながらぎりぎりの選択の連続だ」とため息をつく。 


放射能 大量検出 識者「パニック避けて」
 (産経新聞) - 2011年3月15日(火)15:24

警察官 も 自衛隊員 も まさに文字通り「命懸け」

2011-03-15 16:49:35 | 日記
2011年3月15日(火)

 震災発生後5日目となる15日までに、地震津波の直撃を受けて

亡くなった方も含めて警察官6名が死亡(殉職)し、

今も27名が行方不明と言う。(昨日までは43人と言っていた)

 昨日のニュースでは、自衛隊員45名も行方不明だと言う。

これほど多くの隊員が行方不明になるとは、極めて困難な救出作業

なのだろうと思う。 まさに命懸けだ!

福島原発の原子炉への給水活動を行っていた自衛隊員は爆発に巻き込まれて

4人が負傷し、1人が体内被爆したという。 警察官もまた同じ。

 原子炉の暴走をくい止めるための最重要作戦は

自衛隊員が行っているようである。

東京電力の職員は何をやっているのだろうか?

 その上、今日の放射線量異常上昇にあたって、

給水活動にあたる者を除いて、東京電力の職員は避難する

と東電は記者会見で表明した。

 自衛隊員や警察官は、見捨てられるのか?!

 こんな扱いでは、自衛隊員や防衛省が怒るのも当然だろう!

 あまりにもひどい東電の対応に菅総理も「イラ菅」ぶりを発揮したらしい。

     *************

 一方で、自衛隊は、昨日現在で、1万6千人の被災者を救出したと言う。

 あの『瓦礫』の山に果敢に挑戦して、見つけ出し救出したのだから、

もっとスポットライトを当てられるべきだが、今一つ活動ぶりを評価した

報道は少ない。

 私は、武力組織としてアメリカに従属している自衛隊には反対だが、

自衛隊員の国民を守りたいと言う「心意気」と災害救助能力は、

高く評価したいと思う。

 人手不足を補うため予備役の招集を打診し、6千5百人が応募したという。

命懸けの危険が伴う困難な活動が解っているのに見上げた心がけだ。

 


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安全のはずが命がけ…怒る自衛隊・防衛省
 (読売新聞) - 2011年3月15日(火)14:47
 

 放射能汚染の懸念が一層高まる事態に、自衛隊側からは怒りや懸念の声が噴出した。関係機関の連携不足もあらわになった。

 3号機の爆発で自衛官4人の負傷者を出した防衛省。「安全だと言われ、それを信じて作業をしたら事故が起きた。これからどうするかは、もはや自衛隊と東電側だけで判断できるレベルを超えている」。同省幹部は重苦しい表情で話す。

 自衛隊はこれまで、中央特殊武器防護隊など約200人が、原発周辺で炉の冷却や住民の除染などの活動を続けてきた。東電や保安院側が「安全だ」として作業を要請したためだ。

 炉への給水活動は、これまで訓練もしたことがない。爆発の恐れがある中で、作業は「まさに命がけ」(同省幹部)。「我々は放射能の防護はできるが、原子炉の構造に特段の知識があるわけではない。安全だと言われれば、危険だと思っていても信じてやるしかなかった」。別の幹部は唇をかんだ。 



東日本大震災 首相主導で防衛省混乱 唐突増派、日米計画に影響
 (産経新聞) - 2011年3月14日(月)08:00


警察官6人が殉職=依然27人が不明―東日本大震災、被ばく例も・警察庁
 (時事通信) - 2011年3月15日(火)01:03


会議室外まで響きわたった東電しかる菅首相の声
 (読売新聞) - 2011年3月15日(火)10:21


爆発で警察官ら3人被ばく、陸自隊員4人けが
 (読売新聞) - 2011年3月15日(火)03:09


被ばく自衛隊員、体内被ばくの可能性…外傷で
 (読売新聞) - 2011年3月15日(火)01:26


14日までに1万5900人救助=福島第2原発の給水続行―自衛隊
 (時事通信) - 2011年3月15日(火)01:03


予備自衛官、災害派遣に初活用=民間人希望6500人
 (時事通信) - 2011年3月14日(月)13:03




世界でも過去最大規模の原発事故! μSv ⇒ mSv へ単位が千倍に

2011-03-15 12:45:12 | 政治
2011年3月15日(火)

 福島第一原子力発電所の相次ぐ原子炉建屋の爆発と放射能漏れ事故は、

世界最大の原発事故に成り始めている。

 放出されている放射線量は、昨日までの

【μSv】(マイクロシーベルト)単位から 【mSv】(ミリシーベルト)に替わった。

 百万分の1単位から千分の1単位に成った訳で、

同じ数値なら 千倍の放射量 となる。

 そういう前提の上で、今朝測定された放射線レベルは「400mSv」ということで、

いよいよ大量の放射性物質が大気中に放出されていることになる。

 政府は半径20km内に避難命令を出し、30km内に自宅待機を要請したが、

私の感覚では、これでは範囲が狭すぎると思う。

 何しろ、昨日の3号機の爆発を受けて、沖合185kmで支援活動を行っていた

米軍空母が、その位置から退避したというほどなのだから。

  米軍の「トモダチ作戦」苦戦 原発事故で一時退避も 

 広島・長崎のデータや核実験による米国兵士の被爆経験から放射能の

恐ろしさを言わば知り尽くしている米軍が退避した訳である。

 少なくとも半径200km以上が避難区域になるのではないだろうか?


     【twit pic】2011/3/15 より


 今朝の記者会見では、これまでの第1号機から第3号機に加えて、

定期点検中の第4号機にまで火災が発生して、放射能が高いレベルで

放出されていることを発表し、枝野官房長官は、「400mSv」は

「人体に影響を及ぼす可能性のある数値であるのは間違いない」

と、ようやく認めた。


  役に立つかどうか解らない『防護服』で対応する職員と自衛隊員

 東京都内でもセシウムなど異常に高い放射性生成物を観測したと言う。

核反応生成物、都内で微量検出=セシウムなど、放射線量20倍
 (時事通信) - 2011年3月15日(火)14:03


 政府や御用学者は「極微量なので全く心配するほどのものでもない」

と冷静な対応を訴えているが、信じられるものではない。

関東各地で高い放射線量、通常の100~3倍
 (読売新聞) - 2011年3月15日(火)13:21


「外出控え、ぬれないように」=放射性物質、雨で地上に-専門家、屋内退避呼び掛け
 (時事通信) - 2011年3月15日(火)14:03
 
 【避難などでやむを得ず外出する際は、傘やレインコート、マスクなどで身を守り、屋内に戻ったらシャワーで体を洗い流すなどして、放射性物質の体内への吸収を避けることが重要という。同情報室は「雨にぬれたコートなどは玄関などの決められた場所に置き、不用意に屋内に持ち込まないことも大切だ」としている。 (時事通信)】


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原発2号機で爆発音=屋内退避、30キロに―圧力抑制室、損傷か―福島第1
 (時事通信) - 2011年3月15日(火)06:03
 

 東日本大震災で被災した東京電力福島第1原発2号機(福島県大熊町)で15日午前6時14分、爆発音があった。東電によると、原子炉格納容器の一部の圧力抑制室(サプレッションプール)が損傷したとみられる。今回の震災で、放射能を封じ込める格納容器の一部損傷が明らかになったのは初めて。

 菅首相は記者会見し「今後さらなる放射性物質漏えいの危険が高まっている」と述べ、既に避難を指示した周辺20キロ範囲の住民に加え、20~30キロの住民に屋内待機を呼び掛けた。

 枝野幸男官房長官は3号機付近で400ミリシーベルトの非常に高い放射線量が確認されたとし、「人体に影響を及ぼす可能性のある数値であるのは間違いない」とした。

 一方、地震時は運転を停止していた4号機で同9時40分ごろ、原子炉建屋4階で火災が確認された。爆発は4階にある再循環ポンプ制御用の電源装置で起きた可能性があるという。火災は午前11時に自然鎮火した。

 原子力安全・保安院によると、2号機は爆発音後、格納容器内の圧力が保たれており、格納容器が大きく壊れたとは考えられないという。

 同原発の正門付近の放射線量は午前8時31分、1時間当たり8217マイクロシーベルトを記録した。自然界で人が1年間に浴びる放射線量は2400マイクロシーベルト。今回の量はその3倍を1時間に浴びる計算になるが、保安院は「健康に直ちに影響を与える量ではない」としている。正門付近の放射線量は約3分後、2400マイクロシーベルトに下がった。爆発音の後、東電は第1原発の職員について、約50人を残し退避させた。

 圧力抑制室は原子炉格納容器の下部にあり、水を張ったドーナツ状のプールになっている。過剰な水蒸気を水に戻す役割などがある。 


福島第1原発で年間限度の400倍の放射性濃度、4号機で火災=官房長官
 (トムソンロイター) - 2011年3月15日(火)12:48


第1原発で「人体に影響ある」放射性濃度、30キロ以内の住民に退避要請
 (トムソンロイター) - 2011年3月15日(火)11:48





福島第一原発 第3号機も水素爆発! 第2号機も冷却機能停止で海水注入

2011-03-14 17:59:39 | 政治
2011年3月14日(月)

 福島第一原発は全滅の危機にますます近づいている。

 第1号機がおととい爆発したのに続いて、きょうは、第3号機が爆発。

 そのうえ、第2号機も水位が下がり始めて、1・3号機と同じような運命をたどっているようだ。 このままでは、炉心溶融に至り、明日にでも爆発しかねない。

 きのう書いた記事と同じになるが、1・3号機の爆発に引き続き、日本では最悪の、また世界レベルで見ても最悪に相当する「原子力事故」だと言えよう。

 とにかく、異常な事態が続いているようである。


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  今日の私のつぶやき 

【朝日新聞】 2011年3月13日23時20分 東京電力14日の輪番停電予定地域と時間帯 http://t.asahi.com/1loz 時間帯と【第一グループ地域一覧】 

【朝日新聞】 2011年3月13日23時20分 東京電力14日の輪番停電予定地域と時間帯 http://t.asahi.com/1lp6 【第2グループ】の地域一覧

【朝日新聞】 2011年3月13日23時20分 東京電力14日の輪番停電予定地域と時間帯 http://t.asahi.com/1lp6 【第3グループ】 地域一覧 by

【朝日新聞】 2011年3月13日23時20分 東京電力14日の輪番停電予定地域と時間帯 http://t.asahi.com/1lpb 【第4グループ】 地域一覧

【朝日新聞】 2011年3月13日23時20分 東京電力14日の輪番停電予定地域と時間帯 http://t.asahi.com/1lp3 【第5グループ】 地域一覧

原発事故、「除染」できるだけ早く…放射線医:(読売新聞) http://t.co/6aWFNYX via @yomiuri_online 放射線の対策が花粉症やインフルエンザと同じ様なもので良いのだろうか? 洗い流せば済むという話では無いと思うが。 何と言っても放射能なんだから!

朝日新聞:東海道新幹線のぞみ、上下とも一部運休 乗務員が不足 http://t.asahi.com/1lvb  在来線の不通で、新幹線「のぞみ」の乗務員が東京駅に来られなかったという『笑い話』にできない深刻な事態に、鉄道以外の広範なあらゆる業務が陥っているようだ!

朝日:東電、計画停電の地域割り見直し http://t.asahi.com/1lul  かつてない事態であるので、まごついているのは致し方無いとは思うが、国民に多大な負担と混乱を及ぼす処置への対応としては余りにもお粗末。 横浜市・川崎市は第4・第5グループに重複していたし!

朝日:計画停電で影響が出る主な鉄道(午前7時現在) http://t.asahi.com/1lrv  鉄道は、3割減どころか大混乱の模様。 JR在来線は一部を除き、関東一円がほぼ運行停止状態だし、相互乗り入れしている地下鉄や私鉄も混乱。 会社に通勤できない難民も膨大な数に昇る!

八戸市沿岸で引き波を観測したとして、沿岸全域に避難勧告を発令した NHK情報です。 ニセ情報ではありません。 至急拡散を すぐに避難してください!

福島原発3号機で、爆発音を観測したとのニュース。 これもNHK情報です。 ニセ情報ではありません。

NHKの画像では、波長の長い白波が海岸に近付いてくる様子を放送しています。

USTREAM でNHK映像を見ることができます。 【http://www.ustream.tv/】  大船渡で5mの潮位の変化を見たとの自衛隊情報。 自衛隊も避難したとのこと。

福島第1原発第3号機で、2011年3月14日11時8分、水素爆発が起こったとのこと。 念のため「水素爆発」と「水素爆弾の爆発」とは、全く原理も規模も違うので御心配なく。 とはいえ、核物質は放出されますので、それなりの対応と避難は必要です。

NHK報道によれば、福島第1原発第3号機で、2011年3月14日11時8分、水素爆発が起こり、建屋を吹き飛ばし骨組みだけになるという、おととい1号機で起こった事態と同じような状況となっているようだ。 【http://www.ustream.tv/】で見ることができます。

気象庁の記者会見では、「現在、東北地方から関東地方の範囲で津波は観測されておりません。 地震活動の面でもない。 先ほどの茨城沖の地震はM6.2であり、数十センチを超える津波になる様子は無い」とのこと。

「原子炉や格納容器が無事かどうかは解らず確認を急いでいるところ」 福島第1原発第3号機爆発に関する東京電力のコメント。  監視体制はどうなっているのだ!? 無事だと宣言できない処が恐ろしい。 原子炉が大気に晒されている可能性も無きにしも非ずというのが現在の状況!

枝野官房長官記者会見「11時01分に爆発した。 現地所長の認識としては格納容器は無事との印象。 従って放射性物質が大量に飛び散っていることはないと認識。 放射能レベルは上昇すると考えられるので20キロ圏内に居る人々は屋内退避を御願いしたい。 鋭意放射線濃度などデータ収集中。」

現地の所長の印象を元に官房長官が報告しているが、正確さはなく、あいまいな情報である。 質疑も殆ど受け付けず、そそくさと立ち去った。 たった今の状況です。 2011/3/14/11:44

「原子力安全保安院の発表では、敷地境界で放射線の異常な上昇を示す値は観測されていない」とのNHK報道。 爆発しているのに上昇していないことなど有り得ない。 発表そのものが虚偽または改竄または創作の可能性が高い。 コメンテイターが「安全」を強調しているのも可笑しすぎる!

お昼のNHKニュースによると、福島第1原発第3号機爆発で作業員(人数不明)が負傷し、救急車を要請中とのこと。  福島県は職員の退避を指示したと伝えた(詳細不明)。  「外の空気に当たらないように」と言うが、放射能は鉄も貫通するのに無意味じゃないのか? 花粉症でもあるまいし・・・

原子力安全保安院によれば、3号機爆発による放射線量は「敷地境界で 20マイクロシーベルト」 との発表だが、おとといの爆発後は、1015と言っていたのであるから、ちょっと有り得ないのでは? 事実を隠している怖れが高い。 また、作業員の中に7名の行方不明者が出たとのこと。危機的だ!

原子炉内の冷却水のレベルは燃料棒頭頂からマイナス1.8mであるという。  メルトダウンしている可能性も相当高い! 相当危機的な事態であることは確かで、避難範囲を大幅に拡大する必要があるのではないだろうか?

NYタイムス記事より:三陸沖の米空母ロナルド・レーガンの乗組員数名が被曝 #r_socialnews http://t.co/iJi3bWm 福島第一原発1号機の爆発事故の時に、立ち上る放射能雲の中を航行した米空母Rレーガンのデッキ上にいた乗組員数名が被曝したと報じています。

福島第一原発 第3号機も水素爆発! 第2号機も冷却機能停止で海水注入 #goo_junsky http://blog.goo.ne.jp/junsky/e/0457b530765cf6115c550e5faafeaa00
 


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福島第一原発3号機の水素爆発、けがは11人
 (読売新聞) - 2011年3月14日(月)13:15
 

  東京電力は、14日午前11時ごろ、福島第一原子力発電所3号機で、2回にわたって爆発音が上がったと発表した。

 赤い炎とともに大量の煙が立ち上っており、東電は施設内の作業員を退避させたが、社員、協力会社の従業員ら計11人が負傷した。 被曝 ( ひばく ) の程度は不明だが、全員歩行が可能な状態という。経済産業省原子力安全・保安院は、同11時1分、水素爆発が起きたことを確認した。原発の損壊の程度は不明だが、東電は「原子炉格納容器と圧力容器は健全」とみている。

 同社幹部は「炉心が溶融した可能性がある」と話した。

 3号機は原子炉建屋内に水素ガスがたまり、水素爆発の危険が指摘されていた。既に避難指示が出ている同原発から半径20キロ・メートル以内に残っていた約600人に対しては、緊急措置として屋内にとどまるよう呼びかけた。東電によると、保安院の指示で同原発南側5キロ・メートルの範囲を立ち入り禁止とした。東電によると、爆発が起きた時、地上は無風で、上空は、西もしくは南西へ風が吹いていた。

 1号機でも12日午後3時すぎ、水素爆発が起き、原子炉建屋が骨組みを残して吹き飛んだ。3号機の爆発は、水素爆発特有の白い煙とともに、1号機の時よりも高い灰褐色の煙と炎を伴っており、水素爆発に加えて他の異変が起きた可能性もある。

 東電によると、14日午前1時10分から3時20分まで、原子炉を冷やすための炉内への海水注入を一時中止していた。このため炉内の燃料棒の露出が進み、水蒸気が燃料棒に長時間触れて、水素が大量に発生し、爆発につながった可能性があると見ている。

 3号機近くにある中央集中制御室には13~15人残り、炉内へ冷却水を注入する作業を継続している。格納容器周辺の放射線量に大きな変動はみられない。午前11時30分現在、残存した原子炉内の燃料棒は、上部約1・8メートルが冷却水から露出し、危険な状態が続いている。発電所正門付近の放射線量は1時間あたり50マイクロ・シーベルトで、同44分には20マイクロ・シーベルトに低下した。 



福島第一3号機爆発、けがの1人は重傷
 (読売新聞) - 2011年3月14日(月)16:27


福島第一原発3号機、負傷の東電社員は被曝
 (読売新聞) - 2011年3月14日(月)17:17


灰褐色の煙300メートル上昇…爆発の3号機
 (読売新聞) - 2011年3月14日(月)14:30
 

 今回の福島第一原発3号機の爆発には、12日の1号機の爆発といくつかの違いがある。

 まず、1号機の時には水素爆発で発生した水蒸気を示す白煙がたちこめたが、今回は、白煙以外に、赤い炎を伴う灰褐色の煙が上空高く上った。また、爆発をとらえたニュース画像では、煙の中に、厚みのある大きな塊がいくつも飛び散っていた。詳細は不明だが、この爆発の後にも、爆発があったという。

 今のところ、炎や灰褐色の煙、塊が何であるかは不明。3号機にたまった水蒸気の量が1号機よりも多かったので爆発の規模が大きくなったとも考えられるが、かなりの高温で燃焼を伴う別の破壊的な異変が起きていた可能性もある。

 また、建屋内の上部にたまった水素が爆発したなら、一度の爆発で済むはずだ。1回目の爆発の影響で、高圧状態の配管などが破損し、爆発音がしたか、建屋上部以外のどこかにたまっていた水素が爆発した可能性がある。最悪の事態を想定すると、1回目の爆発によって、高圧の格納容器が損傷し、新たな爆発を生じたということも考えられる。その場合、原子炉を覆う最後の壁が破れたことになり、放射能を帯びた水、水蒸気などが外部へ放出されることになる。 




福島第1原発2号機も冷却機能停止、1・3号機も海水注入停止
 (トムソンロイター) - 2011年3月14日(月)17:52


福島第一2号機にも海水注入開始
 (読売新聞) - 2011年3月14日(月)17:24
 

 福島県によると、東京電力は14日午後1時38分に福島第一原子力発電所2号機の原子炉の冷却機能が停止したと、国に緊急事態を報告した。

 2号機の水位は安定していたが、減少に転じているという。

 東電は、2号機の炉心を冷却するため、外部の防火水槽などから真水の注入を続けていた。水位が下がりはじめたため、枯渇した真水の注入の代わりに、同日午後、2号機も1、3号機同様、海水の注入を開始した。

 爆発した1、3号機と似たような経過をたどっており、危険な状況が続いている。
 


2号機の冷却機能停止 福島第一原発
 (朝日新聞) - 2011年3月14日(月)15:57
 

 福島県災害対策本部に入った連絡によると、東京電力福島第一原発2号機で午後1時25分ごろ、原子炉の冷却機能が失われたという。このため、原子炉の水位が低下傾向にある。

 東京電力福島事務所の説明によると、炉心の水位は午後0時半から午後1時半ごろにかけて、約300センチから約240センチに低下した。

 このため、東電は午後1時25分に原子炉の冷却機能が喪失していると判断。午後1時38分に事態を福島県に報告した。東電福島事務所の担当者は「1、3号機のようにならないように対処したい。ベントや海水注入、水素爆発を防ぐ対策など、早めに手を打ちたい」と話した。

 2号機はこれまで炉心を冷やす水の循環が機能していたが、何らかの原因で動かなくなったとみられるという。