恐竜だいす記!

恐竜絵本作家の日々雑記帳

「けがをした恐竜」中国語版

2017-05-21 08:00:46 | 書籍紹介
けがをした恐竜」(日本語版こぐま社)の中国語版が発刊されました。題名は「受傷的暴竜」。
ティラノサウルスは暴竜と言うのですね。さて、この絵本はティラノサウルスの化石に残る、
大きなけがの跡を見て、私が想像したことを絵本にしたものです。少しあらすじを紹介します。
6500万年前、北アメリカにティラノサウルスの家族がいました。家族のリーダーは体の大きな
お母さんです。ある日、子どもたちが肩に大きなトゲを持つヨロイ竜エドモントニアを怒らせま
した。追いかけてきたエドモントニアは、おかあさんの足にぶつかり、さあ大変、お母さんは
大けがを負ってしまいます。おかあさんは立ち上がれず、寝たきり状態になりました。
お父さんと子どもたちは一生懸命世話をしますが、うまくエサを捕ってくることができません。
でも少ないエサをみんなで分けあい、お母さんが回復するのを待ちます。そんなときにトリ
ケラトプスの大群がやってきました。お父さんと子どもたちが立ち向かいますが、トリケラト
プスに追い払われてしまいます。はたしてお母さんを守ることができるでしょうか?

今までティラノサウルスは暴君竜、と言われて悪役、敵役のイメージが強かったですが、
最新の研究では、家族のきずなが強かったらしいということがわかっています。
恐竜たちにも温かい血が流れていたということを感じていただければうれしいです。中国の
皆さん、恐竜の世界を楽しんでくださいね!

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