今日のシネマ
2010年 インド
160分を越える上映時間。
号泣っていうんじゃないけれど、ほぼ全編に渡って泣きながら観ました。
観終わった後、目が腫れちゃって・・・
インド映画といえば、歌って踊って が つきものですが、
この映画はそういうシーンは一切ありません。
弟の住むアメリカに移住したイスラム教徒でアスペルガーを持つハーン。
恋に落ち、せっかく暖かい家庭を持てたのに
あの9.11の悲劇を境に、環境が一変。
イスラム教徒、というだけで辛い目に合い、とうとう愛する息子サミールが・・・
妻のマンデラは余りのショックに
「あなたと結婚したのが間違いだった。
皆が私たちのことをテロリストだと思っている。
私たちがそうじゃないってみんなを説得して!大統領にそう言って!」
とハーンを怒鳴ってしまいます。
そしてハーンは彼女に言われた通り、大統領にこの言葉を伝えるために家を出たのです。
「My name is Khan. I'm not a terrorist!」
日本にいると なかなか宗教間の問題には疎くなりますが
ヒンドゥー教徒とイスラム教徒の対立の中で育ったハーンが
子どもの頃に母親に言われた言葉をずっと信じて大人になります。
「世の中には、良いことをする人と 悪いことをする人の2種類しかいない」
つまり、肌の色や宗教が違っていることは問題ではない、
みんな同じ人間、ということなんですよね。
いろんなことがいっぱい起きてドキドキするけれど
ラストは大きな愛に包まれます。
一人でも多くの人に観て欲しい映画です。
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