毎日がHappy気分♪

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そんな私の日常を気ままに綴った日記です。

◆ひとよ◆

2019-11-23 06:00:49 | 映画でハッピー♪

 今日のシネマ 

2019年 日本

 

白石和彌監督の最新作はかなりの高評価。

以前から劇場に行く度に何度もトレイラーを目にし、

絶対に観たいと思っていました。

 

序盤からいきなりこの映画の核心を突く場面で緊張が走ります。

子どもに半端ない暴力を振るう父親を殺害してしまう母(田中裕子)。

でもこの父親を見る限り、母のやってしまった行為を100%否定できない、

と思う人がほとんどではないかと思うのです。

もちろん殺人そのものを肯定することはできないけれど

母親に同情するのが当たり前なくらいの父親のひどい暴力・・


問題はその後、です。

残された3人の子どもたち。

子どもを守るためにやったことが、結果的に彼らを苦しめることになってしまった・・・

”犯罪者の子ども” となった彼らの辛い人生は想像すらできません。

15年経って約束通り帰ってきた母をどう迎えていいか戸惑う彼ら。

ずっと抑えていた感情を、長男(鈴木涼平)、二男(佐藤健)、長女(松岡茉優)それぞれのやりかたで表現する。


男の子は不器用だな、って思いました。

お母さんのこと、すごく思ってるのにね。

でも、辛かった自分をわかってほしいっていうのが強いんだろうな。

救われたのは長女の存在。

彼女がいなかったら全然違う展開になっていたと思う。


とにかく・・・

最初から最後まで全くぶれないお母さん。

なんて心が強い人なんだと思いました。


映画では彼らだけじゃなくて他の家族の事も描かれています。

あなただけじゃない、みんな色々抱えて生きているんだよ、

って言われてるような。

 

役者さん、全てが素晴らしかった。

それぞれの人物を本当に良く生かしていて ”作っている感” が全くなくて。

ワタシ的には松岡茉優ちゃんの存在が光ってたなぁ。

 

最後にもう一つだけ書きたいのは、

認知症の母を看ている弓(筒井真理子)が こはるに向かって

「私もあなたのような度胸があったら・・・」

みたいなことを言うシーンがありました。

その時、私はものすごく不快な気持ちになった。

と、同時にこはるさんが「度胸じゃない!」と答えた。

なんだろう、ほんの数秒なんだけど、こはるさんと共鳴した瞬間でした。

 

家に帰ってからも、一日経った今も

ものすごく余韻を引きずっています。

家族って面倒な時もあるけれど、やっぱり一番大切で安らげる場所。(じゃなくちゃいけないと思う)

 

 


 

 

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