◆スリー・ビルボード◆

今日のシネマ

2017年　イギリス

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米ミズーリ州の片田舎の町で、何者かに娘を殺された主婦のミルドレッドが、犯人を逮捕できない警察に業を煮やし、

解決しない事件への抗議のために町はずれに巨大な3枚の広告看板を設置する。

それを快く思わない警察や住民とミルドレッドの間には埋まらない溝が生まれ、いさかいが絶えなくなる。

そして事態は思わぬ方向へと転がっていく。（映画comより）

 

第74回ベネチア国際映画祭で脚本賞、同年のトロント国際映画祭でも最高賞を受賞。

第90回アカデミー賞では主演女優賞、助演男優賞、ゴールデングローブ賞でも4部門で最優秀賞獲得。

 

最初から最後まで一つもダレる箇所がなく面白かったです。

というのは、先が予想できないので何が起きるか画面から目が離せない。

主演の　フランシス・マクドーマンド　がとにかくいい！

『ファーゴ』を思い出しました。

 

娘が殺され、それに対する警察の捜査が気に入らない母。

すごく暗くて重い話になりがちなのに、それだけで終わらせない。

誰が悪くて誰が良いのか？

そもそも良い悪いって何？

 

この映画の中にはいくつかの　”赦し”　のシーンが出てきます。

赦しの裏にはいろんな形の愛があるのですね。

私は無知なので気にならなかったけど、宗教色が強いと言ってる人がいました。

負、そして怒りの連鎖の終結を意味する何気ないラストシーンが良かった。

 

マクドーマンドに負けず劣らず　ウッディ・ハレルソン　、サム・ロックウェル　もハナマルでした。

 

変な邦題が付かず、"スリー・ビルボード"　でホッ。

全ては3つの看板から始まったのだから。