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有川浩 著。
この作家さんが大好きな妹から借りました。
〝有川さんの本のベスト3に入ると思う" と かなりの褒めっぷり。
期待が膨らまないように冷静に冷静に・・
と、まず本を開くと、野草のカラー写真から始まるのでビックリ。
本当に「植物図鑑」だ。
*
本を読みながらオイオイ派手に泣いたのは久しぶりかも。
完全に主人公の さやか になりきっていた。
だから良いも悪いも 彼女の取る言動にいちいち共感し、ワクワクし、ショックを受け・・
こんなことはありえんだろう、という設定で出会った二人が同居生活を始め、
こんな好青年いるわけないだろう、っていうイツキにどんどん惹かれていく私・・・いや、さやか。
二人が「狩り」と称して野草を取りに行く週末は本当に一緒になって心躍りました。
イツキは植物にものすごく詳しくて、採ってきた野草を次々とシンプルな御馳走に変えていく。
私も一緒になって毎回ご相伴に預かっていました。
美味しかった~!
でも・・・でもね、冒頭のシーンで この幸せな時間が永遠じゃないことを知ってる私は、
楽しければ楽しいほど、心の奥でいつもビクビクしていなくちゃいけないわけ。
そして、その時は突然やってくる。
本当に突然。
私が泣けたのは 彼がいなくなった後のさやかの健気さでした。
でも正直言うと、彼がいなくなった理由を知って
イツキ、それはないだろう、と思った。
もっと違う方法があっただろう、って。
あんなに優しかったイツキなんだから、何か他の手立てがあったはず。
ずっと好きだったイツキだけど、このやり方は私には許せない。
と、私が許せなくてもさやかは許し、二人はちゃんとハッピーエンドになるんですけどね。
だから、まあ、これ以上文句は言いません。
最後にね、イツキの野草料理のレシピが載っていて、それを見てまた何故か泣けた。
それと二つの別のエピソードも本当に素敵だった。
実はこれ読んでからもうけっこう時間が経つのですが 私ったら未だに引きずっています。
さやかとイツキ・・・今でも週末は狩りに行ってるんだろうな・・
新しいメニュー、増えたかな・・・みたいな。
久々に素敵なラブストーリーに出会えました。
Thanks 妹。