out of curiosity #3

ブログを始めて14年目。
カメラを抱えて世界中の山に出没したい~!

ピレネー山小屋縦走 #10 ~スペイン・ゴリッツ小屋へ~

2018-08-22 23:58:38 | 2018 ピレネー山小屋縦走

2018年7月28日(土)
ゴリッツ小屋 Refugio de Goriz


花園のような草地で休憩後、ゴリッツ小屋へ向けて出発です。


photo by TL北島さん
このように岩のうねる中を通り抜けたりもしました。


モンタヌム(バンダイソウ)


エーデルワイス


岩の多いフィールドに隙あらばと力強く小さな花々が根を張っています。


ピレネーユキノシタ








そして、ゴリッツ小屋がだいぶ近づいてきました! あと一息です!


photo by TL北島さん
もう少しで着いてしまうので、しっかりお花を見ておかないと。w


午後4時半ごろの到着だったでしょうか。 ゴリッツ小屋に到着です!!

フランス側からゴリッツ小屋に向かう人はほとんど見ませんでしたが、ゴリッツ小屋にはたくさんの人がいます。
先にも書きましたが、ピレネー山脈で三番目に高いモンテ・ペルディード(3,352m)の麓にあるゴリッツ小屋には、
おそらくスペイン側からたくさんの登山者が来ています。 皆さん翌日にはモンテ・ペルディードに登るのかもしれません。

チェックイン後、外の様子を撮影に出ました。


マーガレットのようなお花がたくさん咲いています。


シシウドのような花もたくさん咲いています。


マンテマも見られました。


こちらのずっと奥が歩いてきた方向です。


テント泊をしている人もいます。
緑色のテントの向こうに断崖絶壁が見えますが、そこは巨大な谷になっており、そここそが翌日に歩くオルデサ渓谷です。
ゴリッツ小屋はまさにオルデサ渓谷の源頭に位置しています。

撮影後は食堂で仲間とコーラを飲みながらお喋りをしました。
無事に国境を越え小屋に着いた喜びを分かち合いながら。


ゴリッツ小屋は新しい宿泊棟が完成したようで、私たちはその一室を使うことができました。
部屋には写真のような2段ベッドで上下12名が寝られます。 更に向かい側に2人が寝られる二段ベッド。
そのわきに、なんと洗面台、トイレ、シャワーが完備された部屋があるのです! 各部屋に、ですよ!
シャワーは無料で借りられるので(ひとり4分)、みんな順番に汗を流しました。 お湯がたっぷり出るので感激でした!


そして夕食。 まずはお豆のスープ。


photo by TL北島さん
というか、鍋に入っている豆の量が尋常じゃない。 スープじゃなく煮豆だったの?w


ソーセージは一人二本ずつありましたが、食べきれないほど大きい!


添え物のマッシュドポテトが美味しかったのですが、これも量がとても多い!


 と、全てに満足してベッドに入りましたが、空には雲が多く夕焼けや星は見られませんでした。 ま、だから早々に寝ることができたのですが。 けれど、夜中にトイレに起きたら、まるで電気が点いているように明るい。 窓の外から光が入ってくるので、「ライトがあるの?」と思いましたが、なんとそれは満月に近い月の明かりでした。
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ピレネー山小屋縦走 #9 ~岩山から花園へ~

2018-08-22 00:27:06 | 2018 ピレネー山小屋縦走

2018年7月28日(土)
スペイン側から見るブレッシュ・ド・ローラン

無事に標高 2,807m の国境も越え、楽しく、気持ちよく、お昼ご飯も頂くことができました。
この後は標高 2,200m にあるゴリッツ小屋まで下って一泊です。
上の写真は国境からだいぶ下ったところから撮った一枚ですが、写真左中央に人が一人います。
更にブレッシュ・ド・ローラン近くの雪渓にも二人の人が歩いているのが見えるでしょうか。


上の写真をトリミングしたものです。
これでなんとなくブレッシュ・ド・ローランや周囲の岩壁の大きさがお判りいただけるでしょうか。


上の写真から時間は戻ります。 お昼ご飯を食べて下山にかかります。
緑が見えない荒涼とした景色、雪渓の中を下ってゆきます。


が、少し下ると岩だらけに見えた斜面にもお花が咲いているのでした。


この辺、雪解け間もない感じなのかもしれません。


以前にも掲載したこのブルーのお花、リンドウ科の花でゲンチアナ・ヴェルナというそうです。
エーデルワイス、アルペンローゼと共にアルプス三大名花のひとつ、と紹介されている物も見ますが、
違うリンドウのお花を紹介している場合もあるので、真相はいかに。 しかもアルプスじゃないし。w


こんなにお花が群生している場所も。


さらに下ります。


進んでいった先には広大なカール底のような平らな平原が見えました。


イワカガミ


ピレネー固有種のフウロ


そしてエーデルワイス!
岩の合間、合間にたくさんのお花が咲いています!


振り返ると既にブレッシュ・ド・ローランは見えなくなりました。
が、このうねったような地層の山々がなんだかすごい迫力です。


先ほど見えた広大なカール底の平原に、シカが何頭か見えました。


進んでゆく先の岩のうねりもすごいです。
ピレネー山脈はフランス~スペイン国境、イベリア半島の付け根付近をほぼ東西に走り、その距離約 430km と言われていますが、
その様な広大な山脈の中で火山はひとつ(一か所)しかないのだそうです。
大陸の衝突による隆起や褶曲、氷河での浸食で出来上がったこの山脈だからこそ、のダイナミックなうねり模様、なのでしょうか。


右手に広大なカール底を見ながら、トラバースするように斜面を写真奥の方へ進んでゆきます。
写真奥左に高い山がありますが、それが(多分)ピレネー山脈で三番目に高いモンテ・ペルディード(3,352m)。
その山の(写真で見える)麓辺りにゴリッツ小屋があります。


photo by TL北島さん
これ、結構長い距離ですよ。


下り始めて2時間15分くらい。 広大なカール底の端まで来た辺りで可愛いお花が咲き乱れる草地に来ました。


小さな黄色やオレンジ色の花はミヤコグサだそうです。


ここで少し長めの休憩をとります。 みなさんシエスタ。 スペインですからね。


フィリップさんは傘の日陰の中で。


photo by TL北島さん
と、人のことを撮っていると自分が撮られる。w


ここからようやくゴリッツ小屋が見えました。
写真では拡大しないと無理ですが。。。写真中央よりちょっと上の小さな白い点です。w


お花を眺めながら、


もう少し頑張って行きましょう。


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