out of curiosity #3

ブログを始めて14年目。
カメラを抱えて世界中の山に出没したい~!

ピレネー山小屋縦走 #8 ~ブレッシュ・ド・ローランに立つ~

2018-08-19 23:31:53 | 2018 ピレネー山小屋縦走

2018年7月28日(土)
ブレッシュ・ド・ローラン(ローランの裂け目)
フランス~スペイン国境


タンテ峠を出発し二時間半ほど。 体調も良く、それ程疲れもないままに、ザラドゥ小屋(2,587m)が見えてきました。
この小屋は現在改装工事中で宿泊、休憩などができません。 が、なんと2~3年工事が続いているそうで、
いつになったら完成するのかまったく未定なのだそうです。 のんびりしていますね。
奥には前日のガバルニー大圏谷で見た滝が見えます! そんな位置関係です。


photo by TL北島さん
ここまで長い斜面のトラバースのような道のり後、やや岩のある登りや、滝のような沢の渡渉、雪渓歩きなどを経て、
「面白くなってきたぞ~!」という感じ。
具合の悪さや疲れは一切感じていませんでした。


ザラドゥ小屋まで来るとあのブレッシュ・ド・ローランは目と鼻の先!
「やったぁ~!!」という気持ちでいっぱいです!!


軽く休憩を入れてから登り始めます。
この斜面を上ったらすぐにブレッシュ・ド・ローランのように見えますが、
実はその上にさらにもう一段の残雪斜面があります。


photo by TL北島さん
少し雪渓を歩き、いったん雪のない斜面を登るのですが。。。


photo by TL北島さん
この斜面がなかなかに急で、しかも靴底がズリズリ滑り落ちるような締まりのない小石の斜面。
登りにくい~!


photo by TL北島さん
ようやくその斜面を登り切り、最後の一段という所に来ました!
あとはこの旅のハイライト、ブレッシュ・ド・ローランを目指してひと登りするのみ!!
ということで、顔が影で暗いので全員記念写真を載せてしまいます!


北島さんと。


photo by TL北島さん
ここからの登りで、必要であれば軽アイゼン着用の予定でしたが、
そのままアイゼンなしで進むことになりました。


パンフレットで見たこの場所を登っている! 感無量!!


 で、ブレッシュ・ド・ローラン「ローランの裂け目」ですが。 これはあるヒーロー伝説からとられた名前です。
 フランスの叙事詩『ローランの歌』で知られるカール大帝の甥ローランが、サラセン人に追い詰められ、聖剣デュランダルが敵の手に渡ることを恐れいっそ破壊してしまえ、と大岩にたたきつけると、粉砕されたのは聖剣ではなく岩の方であった、という伝説から来ているのだそうです。
 このような伝説からも、この風景からも、あそこを通り抜けての国境越えはとてもドラマチックな雰囲気を感じていました!


振り返るとこのような感じ。 一段上がっての雪渓歩きですので、既にザラドゥ小屋は見えません。


雪面が赤く見えますが、岩の埃というわけではなく、微生物が繁殖しているのだそうです。


雪渓を抜け、いよいよ裂け目まで最後の岩にとりつきました!


フランス~スペイン国境の山々。


photo by TL北島さん
私もあと少し!


来ました!! フランス~スペイン国境、と~ちゃ~くっ!!\(^o^)/ (11:52)
ちょうど壁の中央辺りで撮ったつもりですが、
フランス側から見ていた際の岩の裏側、スペイン側が写っています。


そして国境から見るスペイン側の風景。 随分と荒涼としていて、まるでちがう惑星みたい。


スペイン側から強く風が吹きつけていたので、フランス側の壁面に座ってお昼ご飯にします。


マルボーレホテルで作ってくれたサンドウィッチにインスタントコーヒー。
サンドウィッチはチーズ、ハム、そしてレタスがたっぷり入っていて美味しかった!


ここにはこのキバシガラス?が飛んできます。 みんなご飯をもらえること、わかっているのです。
カラスとは言うものの、「カー!」とは鳴きませんでした。 「ピー」みたいな。w

では、ブレッシュ・ド・ローランからのフランス~スペインの風景をどうぞ。

ブレッシュ・ド・ローラン


あとはゴリッツ小屋まで下りなのですが、距離は長そうだ。


コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする