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2020年8月19日(水)
笹平から望む雨飾山山頂
とうとう行くことができた、雨飾山。 栂池のゴンドラに乗るとボスターに「雨飾山」の文字が見られた。 白馬岳、五竜岳、唐松岳などは名前も聞いたことがあるし、既に登った山もある。 が、「雨飾山ってどこにあるのだろう?」と思い調べてみた。
JR大糸線に沿ってはしる148号線を糸魚川に向かった先、後ろ立山連峰とは反対の東側に位置する山だった。 百名山の一座でもある。 花も多く景色も良い。 歴史的にも興味深いその山は、自宅からはさらに遠いのだが、登山の際ゴンドラに乗る必要がない。 それはとても高い標高に着くことは出来ないということだが、復路のタイムリミットを気にすることなく登れる。 他の方のレポを拝見すると春にはサンカヨウ、キヌガサソウ、ミズバショウなどの花も咲き、夏にはたくさんの高山植物が咲き競う。 登山の標高差や距離も無理があるようには思わなかった。 更に、見晴らしの良い日には山頂付近から女神さまに会えるらしい。 これは是非天気の良い日に登らせていただきたい、と思っていたが春~初夏には願い叶わず。 今回ようやく予定も合い出かけてきた。
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登山は全行程6時間くらいで登られる方が多いが、自分はプラス2時間は見ておきたい。 駐車場もそれ程大きくなさそうだし、自宅から長時間運転しての登山は厳しいので前泊を決めた。 8月18日(火)はゆっくり家を出て昼頃に白馬村に到着。 麓からの雄大な山々を眺め撮影したかったが、あいにくの雲。 良い場所を探し歩くだけでも、と大出公園を訪ねてみた。
姫川にかかる大出の吊橋の背景には雄大な白馬の山並みが見えるのだが、ご覧の通り。 けれど場所が分かったのでいずれまた撮影に来てみよう。
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少し歩いた下流には押込吊橋。
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橋からさらに下流方向を眺める。
姫川は雨飾山の麓を流れ、糸魚川まで下って日本海にそそぐ。
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次に登山口を確認しておこうと雨飾高原キャンプ場まで来てみた。
奥に見えるのが翌日登る雨飾山だ。
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登山口の駐車場には4~5台の車が停まっていた。
キャンプの人、登山前泊の人、などだろう。
きれいなトイレもあり助かる。
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登山口を確認してから近くの鎌池を見に行ってみた。 鎌池(かまいけ)のすぐ隣には鉈池(なたいけ)もある。
特に秋にはフォトジェニックな場所になるようだ。
が、私は夕方近く、他に歩く人もいないスリル満点な感じだったので、弁天島まで歩き戻った。
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水、ブナの森、小さな植物など、とてもきれいだった。
登山口、鎌池周辺に至るまで道路は全て舗装道路で、アクセスはとても良く驚いた。 鎌池にも舗装の駐車場が完備されている。
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夕飯を「道の駅 小谷」でいただいた。 山間部の道の駅には珍しくレストランが19:00(平日)まで営業している。
土、日曜日は21:00までだ。(季節により違う可能性あり。要チェック) 温泉も完備しているのでとてもありがたい。
レストラン「鬼の厨」は釜戸炊きご飯がいち推しだ。 信州そばも食べたかった私はこうなった。
おいしかった~!
この日の宿泊は「サンテインおたり」さん。
下山時には無料でお風呂に入れてくれた。 お風呂は地下なので露天や展望はないが、いいお湯だった。
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8月19日(水)。 4:30過ぎに宿を出発。 気温は何と19度。 途中白馬の山並みが見える場所から。 山頂に着くまで見えてくれればいいけど。 そんな気持ちはあったが、だいたい自分が山頂に着くころには雲の中に消えていることが多い。 せめて女神様だけでもお会いできれば。
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前日に確認しておいた登山口から歩き始める。( 5:33)
幸いなことに既に歩き始めている方がいるので少し安心。
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駐車場から少し下り、沢沿いを歩く平たんなトレイル。
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水辺の植物が楽しい。
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ここからが本格的な登り。
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登り始めるとすぐにたくさんのミヤマママコナ。
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急な登りだが平坦な個所もあり、花を撮ったりしながらゆっくり進む。
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根曲がりブナの木が多い。 豪雪地帯だからかな。
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モミジバハグマ
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ヤマアジサイ
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ブナ平到着。 ( 6:54 )
振り返って撮ったので、奥の木道から来た。
陽も高くなり気温も高くなってきたようだが、ブナ森で木陰を歩くことができ助かる。
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ブナ平を過ぎるとすぐにトイレブース。
やはりトイレがあると安心できる。
登山口のトイレには山の汚染の問題、携帯トイレ持参促進の旨が書かれてあった。
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トイレブースを過ぎるとその先どんどんと下り始める。
せっかく登ったのに、荒菅沢に向かってどんどん下るのだ。
帰路が思いやられる。 途中視界が開け雨飾山山頂部あたりが見えた。
尖がった岩峰を布団菱と呼ぶそうだ。
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ジャコウソウがたくさん見られた。
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これがクロクモソウ? こちらもたくさん咲いていた。
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そして荒菅沢に到着。
平坦な部分もあったものの登りはきつく、ここで顔を洗い休憩。
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さて、下ったのだからまた登る。
登るのだが、荒菅沢より先の登りは休みない急登になる。
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急登をこらえて一歩一歩登ってゆくと段々と木々が少なくなり展望が開けてきた。
左奥大きなギザギザの山は乙妻山、高妻山。 中央奥のギザギザが戸隠の山々のようだ。
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登りがますますハードになる。
しかも木々の日影がなくなり、直射日光は既にギラギラ刺す様だ。
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けれどそんな岩場にはたくさんの花が咲いている。
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クサボタン ウツボグサ
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ハシゴは三段。 太くてつかみにくい。
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上り切って振り向くと。。。良く登ってきた。
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高い所に来ると裏金山の向こうに焼山と火打山のピークスが見えてきた。
雨飾山は妙高戸隠連山国立公園に含まれている。
暑さも増してきた中、急な斜面を登りに登ってようやく笹平が目前だ。 ただ、景色を眺めると笹平から先山頂への最後の登りも厳しそう。 大丈夫かなぁ~。