out of curiosity #3

ブログを始めて14年目。
カメラを抱えて世界中の山に出没したい~!

登れるか? 安達太良山

2020-08-21 23:02:12 | 山登り in 東北
2020年8月12日(水)
真っ白な安達太良山山頂にて
 
 前日の磐梯山登山を終え二本松で一泊。 前日夕方の予報では朝10時くらいまでが太陽マーク。 それ以降曇り~雨マーク。 ならば早朝から歩き始め下山は降られても、くらいの気持ちで行こうかと早起きするつもりでいた。 が、その後天気予報は変わり午前10時ごろまで雨、その後曇りマーク、のようになった。
 こうなると早起きする気力がなくなり、しかしゆっくり寝て出かけてゆく度胸もなく、中途半端に5時ごろ起きた。 窓から外を見るとなんだか青空も見える。 やってしまったか。。。? とりあえず登山口まで行ってみるかと支度をして車に乗ると青空も見えるのにポツポツと雨が。
 
 近くのコンビニでコーヒーを買い出てくると雨はザーザーと降っていた。 おそらく予報通りなのだろう、と9時ごろまで観光をしてから山に向かうことにした。
 
 
 車で走っていると度々目にした「霞ヶ城公園」に行ってみた。 なにしろ朝6時から行ける所と言えば神社仏閣、公園くらいだろうと思ったのだ。 こちらの公園は駐車場も公園内もこの時間から利用できたので歩いてみることにした。
 
 「霞ヶ城公園」は「二本松城」の跡地を利用、保存するための公園だ。 中世に築城され明治維新の近世まで同じ場所に長期間存在した城は稀だそうで、国史跡に指定されている。 中世から近世の建築技術の変遷なども知ることができる重要な施設だそう。 また、戊辰戦争で落城した二本松城には二本松少年隊の悲話もある。 上の写真はその二本松少年隊とその母親の群像だ。 落城に終わった戦いで散った命は13歳からの少年たち14名。 胸が痛む。
 
雨は降ったりやんだりだったので、本丸跡まで登ってみる。
 
本丸からの眺め。 太平洋側?は良い天気みたいなのだが。
 
安達太良山はこの通りだ。
 
まだ時間もあったので、「曹洞宗巨邦山大隣寺」を訪ねた。
二本松藩主丹羽氏の菩提寺、そして二本松少年隊の墓所がある。
 
 境内を拝見し予報を見ると10時まで雨マークだったものが11時まで雨マークになってしまった。 いったんはこのまま観光をして帰ろうかと思ったのだが、11時にロープウェイで上がれば山頂まで登れないことはない。 せっかく来たのだからなんとか登る方向で考えよう。 
 というわけで、その後は「道の駅 安達」に行き買い物。 このところ野菜が高値になっていたがナス、トマト、キュウリ、ジャガイモなどがとても安く、母の分までたくさん購入。 「さて、これで山に行くか。 まさかロープウェイは動いているよな?」とサイトを見ると、なんと「強風のため運休」。。。。CTを計算し、「もう、脚で登る!」と決めた。
 
(11:30)
 登山口に到着すると幸い雨はやんでいた。 11時から登りたかったのに、少し遅れた。 風は時折強く吹いている。 コースはくろがね小屋の方ではなく、リフトの下を登ってゆく最短コースで行く。 最初からそのコースで登り、帰りにくろがね小屋の方を周ってこようと思っていたので、近日にそのコースを登っている人たちのレポもいくつか見ていた。
 が、実際に行ってみるとゲレンデのトレイルは薄く、ゲレンデより上は薮の様に頭の上までササや木々が覆いかぶさっているような場所、大きな段差、雨が降っていたので濡れた岩、ぬかるみの斜面など、写真を撮る気にもならないコースだった。 が、火事場のばか力というか、とにかく頑張って登れた。 が、復路にここを歩くのはイヤだなぁ~。 帰りはくろがね小屋を周る? 時間が押している時に初めての道を行くのはイヤだな、そんな思いが頭をよぎっていた。
 
とりあえずホッとするようなトレイルまで来た。
相変わらず遠くの天気は良さそうだ。
 
そんなことを考えていると五葉松平だった。(12:25)
 
時折陽も射し、この後雨は降らないような感じ。
 
ノギラン? 初めて見たかも。
 
そして薬師岳到着。 難儀して登った割にはほぼCTで来ている。
中央右辺りにロープウェイ乗り場が見える。
そして、ここでロープウェイが動いているのが見えた。
「運行しているのか? 試運転か?」
「帰りに乗れるかも」という期待を裏切られるのはイヤだったので、
ここでは運行状況は確認しなかった。
 
あ。 ほんとの空?(12:46)
風はやはり強い。
 
薬師岳より先はロープウェイで来た観光客も歩きやすい木道。
 
けれど山頂を目指すならやはり登山準備はしておいた方が良い。
右上雲のかかっている辺りが山頂のようだ。 もう少しかな。
 
表登山口との分岐。(13:16)
 
五葉松平あたりからゆるやかな上りだが、なかなか山頂に着かない。
これが晴れていて時間が十分にあれば、気持ちの良い伸びやかな景色を楽しんでいる所なのだろうが。
 
けれど、これが見えた時には心から、本当にうれしくて万歳しながら歩きたかった!(13:52)
 
周囲はとうとう真っ白になり何も見えなかったが、それでも気分は上々だった。
わたしの直後に来た人と写真を撮り合い、
「登れてよかったですね~!」と喜びを分かち合った。
 
広々とした斜面も鉄山も何も見えなかったが、今回はこれで良し、とすぐに下山。
 
下山はやはりピストンにした。 この時間から知らない道を歩くのはイヤだった。
そして、どうも軽装の若者や子供連れのグループが来ている。 私はすれ違っていない。
やはりロープウェイが動いているのかもしれない。
けど、確認するのは直前にする。
 
雲が流されると時折牧歌的な美しい斜面が見える。
とてもきれいだ。 あちら側も歩きたかった。
 
コバギボウシがきれいに咲いていた。
手前にはまたオオヤマサギソウ?
 
さて、ここでロープウェイの運行状況を見る。。。「運行」だ!(14:56)
良かった~! あの道を下るのは正直厳しかった。
 
下山時にはこのようなお花も見られた。 案外あちこちに。
 
歩いていれば下り1時間(私ならきっともっと)の悪路を約6分で安全に下ろしてくれた。
 
   
 
ということで、百名山ヤマスタもふたつゲットでき満足。
 
 なんとかギリギリで登れた安達太良山だった。 楽しむという感じではなかったが、荷物を減らしてCT通りに歩け、山頂に到着、無事下山できたことは充実感と気持ち良さでいっぱいだった。 いずれ「ほんとの空」が見られる日に再訪したいものだ。
 下山後は「あだたら山 奥岳の湯」に浸かって汗を流した。 露天風呂がとても気持ち良かった。 そして東京までの長距離ドライブもあまり疲労感を感じることなく戻ることができた。 福島県、良かったなぁ~。 また行こう。
 
コメント (2)
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