2021年4月19日(月)
川苔山から雲取山、鷹ノ巣山を望む
昨年7月、鳩ノ巣駅から周回で登った川苔山。 本当は奥多摩駅からバスに乗り、日原の川乗橋バス停から百尋ノ滝を経由して川苔山に登頂したかったのだが、2019年の台風19号で日原への道が崩落。 長い間、登山どころか日原の集落は孤立状態を強いられた。 昨年11月、ようやくバス路線が復旧し、登山道も修復完了。 昨年7月、ようやくバス路線が復旧し、登山道も11月に修復完了。 百尋ノ滝経由で川苔山に登れるようになった。 が、沢沿いの岩を登るルートでは滑落も多いと聞いていたので、凍結するであろう冬の間はやめておいた。 今回きっと新緑も美しく見たかったお花も咲いているかもしれない。 そんな期待を胸に川苔山に向かった。
とは言うものの、計画は鳩ノ巣駅無料Pに車を置き、電車で奥多摩駅へ(6:45-6:51)、そしてバスに乗り川乗橋登山口(7:04-7:17)へ。 普段滅多に電車、バスを使わないし、このルートは初めてなので駅の感じも、バス停の場所も良くわからない。 さらに林道の先の川苔山登山口にあるトイレが使えないと読んでおり、となると、最終トイレは鳩ノ巣駅P。 登山よりも登山口までが緊張だった。
結果的には 6:51に奥多摩駅についてからバス発車までにトイレに行く時間はあっただろう(トイレはバス停すぐ横。でも人が多ければアウトだろう)、7:04発のバスが 8:10発になっても日没前には登山完了できただろう、という様子だった。
無事川乗山バス停に到着し、まずは林道を50分ほど歩く。
アオダモ?が満開。
遠くの山肌もまだ残る桜と新緑がきれい。
川乗谷を流れる沢沿いをずっと歩いてゆく。
細倉橋の登山口。
読んでいた通り登山口のトイレは撤去されていた。
それ程登るような感覚もなく、新緑や花を楽しみながら歩いてゆく。
キケマン
誰かのレポで「とても長かった」と読んでいたので、
CTになるべく遅れないよう気を付けていた。
あまりアップダウンがなく少し退屈かと思うと、
時折美しい滝が見られる。
こんな流れを何度も横切ってゆく。
水辺に下りて少し遊びたいような気持もあったが、
花も撮っているしあまり道草してはいけない、と先を急いだ。
登山口からしばらくは葉っぱしか残っていなかったヒトリシズカだが、
標高が上がってくるとこのくらいのものがたくさん見られた。
今季初のトウゴクミツバツツジ。
終盤ではあるが、もう見られないかと思っていたのでうれしい。
その後登りが急になりそろそろかと思ったころ。。。
百尋ノ滝到着。(9:30)
予定通り2時間ほどで到着できた。
お昼近くになると滝に陽が当たるようだが、まぁ今回は仕方ない。
期待通りの美しい滝だった。
あとは山頂を目指して歩く。
この分岐はどちらに行っても川苔山山頂に行けるが、ご覧の通り一方は通行止め。
通行止めのルートの方が地図を見るときつそうだ。
今回通るルートは山頂直下で前回歩いたルートに合流する。
ハシリドコロがたくさん咲いている。
これも歩き始めは既に花の無いものが多かった。
山頂近くまでずっと沢沿いを歩く。
最後の登りがなかなか堪えたが、ようやく見覚えのある道標とベンチ。
ここまで来ればもうほんの少し。
この先が山頂だ。 まだ新緑は見られない。
昨年7月に来た時にはあの最後の登りはイケマなどが生い茂っていて、
暑くて何度も立ち止まった様な気がする。
アブラチャン
川苔山到着。(11:33)
予定通りの到着で良かった。
昨年は雲が多く展望がなかったが、この日は良い眺め。
中央ちょっと右に雲取山。 左後ろに飛龍が顔をのぞかせている。
左手前が鷹ノ巣山。
鷹ノ巣山左方には大菩薩嶺と小金沢連嶺。
埼玉県境の山も見えていたが、木々が被る。
富士山はとてもうっすらで、同じく木々が被ってしまう。
でも、お天気が良くて良かった。 それでも山頂は涼しいくらい。
終盤のアセビ。
山頂でお昼ご飯を食べて、下山する。
鳩ノ巣駅までも結構距離があるのだ。
木々が被るのだが、良く見えているあの山はどこだろうと調べたら、
大持山とか武甲山とからしいのだが、そんなに近い?
地図で見ると真北に、そうか、そうなのか、という感じ。
下りながら、木々の向こうに大岳山。
鋸尾根の方には行かず、歩きやすい樹林帯の中を下る。
植林帯が多く単調なのだが、林床にはお花も見られる。
ネコノメ類もたくさん見かけた。
若葉も美しい。
染まるような新緑の中をどんどん下る。
振り返ると左の方に川苔山山頂があるらしい。
どんどん下る。。。
この日は熊野神社経由(15:27)で鳩ノ巣駅まで戻った。
「ありがとうございました」とお礼を言って。
ここからはこの日見たお花など。
ナガバノスミレサイシン?
フモトスミレ
タチツボスミレ
エイザンスミレ
ミツバコンロンソウ
ルイヨウボタン
昨年たくさん実を付けた群落を見つけ、是非見に来たかった。
今回訪れた目的達成、となった。
電車に乗り、バスに乗り、沢沿いを歩いて、滝を見て、冒険の様な楽しさのある川苔山登山だった。 全体の距離は 13キロ弱、上り 1,410m という事だが、ひどい急登や岩登りなどが無く、歩きやすい登山道で、悲壮感なく登れた。 もう少し暖かくなるとまた面白い花も咲きそうなので、機会があればまた訪れたい。
と思うと案外良い機会だと思い歩いています。
花の多い高尾は有名ですが、御岳や五日市の方にもあっと思うような花を見つけることがあります。
いつも大群生しているわけではないので目立たないかもしれません。
奥多摩もざっくり言えば奥多摩駅より西は山梨県の雰囲気が漂っていて、
植生も豊かな気がします。
そんなにたくさん行っているわけではないので、
本当にシロウトの個人的見解ですが。
これから良い時期なのにまた緊急事態宣言。
今回は御岳付近の駐車場もあちこち閉鎖だそうです。
本当に家の近所を散歩するしかなくなりました。
川苔山、このコースは迫力ある百尋の滝があり、
変化があり楽しめますね。
もう9年も前ですが、同じコースを1回だけ歩いた
ことがありますが、こんなに花があったのかと懐
かしくレポを拝見しました。
また、山頂ではイマイチ展望が得られませんでし
た~楽しませていただきました。