out of curiosity #3

ブログを始めて14年目。
カメラを抱えて世界中の山に出没したい~!

姉と初冬の旅行 #3 合掌造りの里 五箇山

2023-11-29 09:27:53 | travel
2023年11月21日(火)
五箇山菅沼集落の合掌造り
 
 旅行最終日3日目、11/21。 前日見た天気予報では朝から夕方まで「快晴」マークがついていた。 旅行前の計画で天気の良い朝か夕方に高山市にある「アルプス展望公園スカイパーク」から北アルプスを望めると良いね、と姉と話していた。 実際前日には下調べでこの公園に立ち寄っていた。 日本中の広範囲で「快晴」が約束されたこの朝、私たちは 6:30過ぎの日の出を目指して出かけたのだが外に出るとなんと濃霧。 それでも公園に行き日の出時刻まで待っていたが深い霧は晴れなかった。 こちらに来てから高山、郡上八幡とアルプスや白山など見たい山の近くにはいるのだろうが、見れていない。 少々がっかりだが、今回は山が目的ではない。 気を取り直して合掌造りの里へ向かう。 まずは前日と同じ東海北陸自動車道を富山方面へ、五箇山ICに向かう。 幸いなことに五箇山ICに到着するころには空は晴れ渡っていた。
 
8:00過ぎ、五箇山の菅沼集落に到着。
 
 五箇山は白川郷と共に世界文化遺産に登録されている。 ただ、五箇山とは40の小さな集落の総称で、世界文化遺産として登録されているのはそのうちの「菅沼(すがぬま)」「相倉(あいのくら)」の2集落。 世界遺産に登録されていない集落にも「国指定重要文化財」の建物があったり、歴史的に重要な建物、文化が残されている。 こちら「国指定重要文化財 村上家」のHPに掲載されている「五箇山観光マップ」を見ると、五箇山の大体の様子がわかる。
 私たちはまず高速道路から一番近く、集落としても大きな「菅沼集落」を見学。 実際に人が住んでいる集落なので早朝・夜間の立ち入り、散策はご遠慮くださいとなっている。 駐車場の開く 8:00頃に到着。 上写真の中央にある駐車場は有料で500円。 国道は集落より高い位置にあるので国道から集落全体を見下ろす画像が撮れるのだが、この時間谷あいにある集落は全て影の中。 陽が射すまで集落を散策することにした。 駐車場にはエレベーター完備で集落まで下りられる。 下りた先はトンネル内で左の「合掌の里」と右の「合掌造り集落」の2区画に分けられている。
 
最初に左へ。
 
トンネルを出た先の建物が茅の吹き替えを行っていた。
こういう維持がなければ途絶えてしまう文化だ。
 
こちらの建物はなんとトイレ。
中は立派な近代的なトイレだった。
こちら側はあまり人が住んでいないのか、生活感が見られず寂しい感じ。
サッと見てトンネル右方面へ。
 
段々陽が当たってきて良い風景になってきた。
畑で働く人の姿も。
背後の山にはまだ紅葉も見られ、彩りも合って良かった。
なるべく陽の当たっている場所を撮影して歩く。
 
こちら左は五箇山民俗館。
 
民俗館の先、写真左の建物は「塩硝の館」
 
庄川沿いにある「神明社」
 
お参りをした後、「塩硝の館」と「民俗館」は有料だが内部に入れるのでちょっと勉強に行く。
 
 
 「塩硝の館」では「塩硝」についてガイドの方がお話してくれる。 「塩硝」とは火薬の原料となるもの。 土地が少なく米を作れなかったこの地域では合掌造りの家屋屋根裏で養蚕を行なったり、紙漉きを行って収入を得ていた。 この養蚕で出る蚕の糞や特定の草を囲炉裏の近くに掘った穴に埋め、数年かけて「塩硝」を作ることができるようになった。 いったいどんなことからこのような方法に至ったのか。 これが16世紀半ばごろから行われていたというのだから驚きだ。 武器に使える火薬の製造は加賀藩の奨励と援助を受け、他に漏れぬよう人の目の届かない山奥で管理することも都合が良かったようだ。 というわけで、火縄銃でポーズ。
 
「民俗館」には生活に使われた様々な物が展示されている。
こちらにもガイドさんがいて主な事柄を説明してくれる。
特に五箇山発祥の民謡「こきりこ」を歌いながら、こきりことササラを演奏したり、
私たちにも演奏させてくれたりと、楽しい時間を過ごせた。
姉がもっているのがササラ。 シャキッと音を出すのは難しい。
こきりこは民謡通り七寸五分の竹の棒の楽器。
 
屋根を支える梁が曲がっており、強度を増している。
何とこの曲がった梁は根曲がりの木を使っているのだそう。
 
急なハシゴのような階段を上った2階も展示品でいっぱいだが、
かつてはこの2階部分で養蚕が行われていた。
 
随分長いこと見学を楽しんでいたら 10:30頃。
ツアー客も入ってきて、お土産屋さん、食べ物屋さんも営業開始していた。
 
陽当たりも随分良くなってきた。
 
お腹もすいたのでちょっとおやつ休憩。
五平餅、五箇山豆腐、栃餅入りぜんざい。
 
だいぶ陽が上ったが、それでも集落の半分くらいは日影の中。
 
どうやら冬場は集落全部が日なたになることはないのかもしれない。
 
駐車場に戻り、集落全体を撮りたかったがこれが限界。
 
隣の上梨地区に来てみた。国指定重要文化財の村上家。
内部を見学できるのだが、この日はお休み。
 
こちらは民宿。 合掌造りの宿もあちこちにある。
 
上梨白山宮 本殿(国指定重要文化財)
富山県内最古の木造建築物
 
 時間は 12:00 を過ぎてしまったので、白川郷に向かう。
 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 姉と初冬の旅行 #2 青空を求... | トップ | 姉と初冬の旅行 #4 合掌造り... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

travel」カテゴリの最新記事