日本共産党は10日、全国都道府県組織部長・機関紙部長合同会議を開きました。 この会議で、大阪府の能勢みどり木津川南地区委員長が特別発言し、その内容が、13日付「しんぶん赤旗」に紹介されました。
「党旗びらき」のあいさつで、志位委員長は、「党の自力をつけることの死活的意義」「大会決定で党をつくる」ことを強調し、全党がこの課題に本格的に取り組むことを訴えました。
能勢地区委員長の発言は、大変率直に党支部の現状を語り、党づくりの意義や大志を語り、私にも実感が迫ってきました。
能勢さんは、「選挙にかちぬける党をつくりたいとみんな思っているし、党員の高齢化や退職で支部の世代的継承も切実すぎます。支部づくりの努力で、『党員を増やしたい』という気持ちが生まれていますが、それで進わけではありません。 また、かつてのように『数追い』は支部にさらなる困難を背負わせることになります」と語りました。
そして、「過去の弱点から、主体的に党員を迎えた支部は少なく、入党を働きかけた党員もわずか、党員拡大を自分たちの活動と考えていないなど、支部のためらいは半端ではありません」
私たちのところでも、党員や支部は、日常的に様々な分野で、生き生きと活動しています。 多くの方々とのつながりをつくっています。 しかし、「党員拡大を自分たちの活動」と位置づけ、支部会議で、「こういう人がいるので党に迎えたいがどうだろう」といった、報告や提案はほとんどありません。
こうした状況を1歩でも打開していきたいということから、支部会議での発言や、近況報告などで出された方の状況をさらに聞き、「読者に、党員になっていただけないだろうか」と提案するのが、地区役員のイニシアチブにたよることにになっています。 結果的には、「押し付け」「数追い」となり、党員や支部の自発性、積極性を損ない、悪循環に陥ってしまっている、と考えています。
能勢さんが、「数追いの弊害」を克服するために、「購読や入党に実らないと『成果がない』『失敗』と見なす根強い傾向」を指摘していることは重要ではないでしょうか。 こうしたことは、「指摘」されると、「そうだ」となるのですが、いつのまにか、「復活」してしまっています。
改めて、「大会決定で党をつくる」こと、とりわけ、「科学の党」にふさわしい思想と理論で「党をつくる」とに習熟していかなければならと思っています。
能勢さんが、「1人の党員を迎え、読者を増やす支部の営みに光をあて、全支部にとりくみを広げれば様変わりが起きる」と決意を語っていることに、強い共感を覚えました。