宮応かつゆきの日本改革ブログ

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マルクス生誕二〇〇年「『資本論』探究 全三部を歴史的に読む」不破哲三著 刊行

2018年01月29日 | 「資本論探究」

 今年は、マルクスがうまれて二〇〇年。 各地域で、「資本論」の学習会が開かれる計画が伝えられています。

 そのような中、不破さんの「『資本論』探究 全三部を歴史的に読む」(上)が25日発売され、「下巻」も近く発売される予定です。 不破さんの「この書」にかけた思いと内容については、支部のみなさんや若い世代の方々と一緒に学習していきたいと思っています。

 本書に入る前に、私の問題意識を整理するために参考になっているのが、「しんぶん赤旗」日曜版の「経済 これって何?」欄の各論者の解説です。

 今月21日号では、萩原伸次郎横浜国大名誉教授が「社会主義に注目する若者たち」をについて、アメリカとイギリスの世論調査の結果を紹介しています。

 アメリカについては、「ユーガブ」の2017年10月の調査です。 質問事項は「もし選べるなら住みたいのは・・・」「社会主義国 44%」「資本主義国 42%」。 イギリスは、2016年2月調査(調査会社は同じ「ユーガブ」)「社会主義 好き 36%」「同 嫌い 32%」「資本主義 好き 33%」「同 嫌い 39%」

 28日号の同欄では、松本朗立命館大教授の記事を掲載しています。同教授は、「大学でよく使われる教科書ランキング」について米コロンビア大学の調査結果を紹介しています。 同大学の調査は、アメリカ、イギリス、カナダ、など約93万件の大学授業の調査。 それによると、第3位に、「『共産党宣言』 マルクス、エンゲルス」、第44位「『資本論』 マルクス」。となっています。

 同教授は、自ら東アジア、中央アジア、アフリカなどからの留学生に、英語で「Polltical Economy(政治経済学)の講義を担当しています。

 同記事では、「資本論」第1巻の文章「・・・6月の最後の週、・・・すべての日刊新聞は『単なる過度労働からの死』という『センセーショナル』な見出しをつけた一文を掲載した。 ・・・20歳の婦人服仕立女工の死亡のことであった。 ・・・これらの娘たちは平均して16時間半、しかし社交季節にはしばしば30時間も休みなしに労働し『労働力』が思うように動かなくと、ときおりシェリー酒やポートワインやコーヒーを与えて動くようにしておくというのである。・・・(そして、彼女は)金曜日に病気になり、・・・日曜日に死んだ」。

 そして、もう一つは次の文章です。 「クリスマスの日、日本の広告代理店・・・の24歳の女性社員が飛び降りて亡くなった。 亡くなる直前の1カ月間に100時間を超える超過労働で、ほとんど寝ていなかったことが明らかになった」

 バングラディシュからの留学生は、「私の国でも同じ問題がある」と感想を述べ、「『資本論』を学ぶ動機も労働・貧困問題への関心からである」ことを語ってくれています、と松本教授は書いています。

 最初に、「資本論」に接した若い時代を思い起こしています。