なた豆については、「カナバリン」ばかりに注目していました。それは、依頼者の強い要望でもあったのです。
しかし、なた豆の分析をはじめてみて、なた豆の豊富な栄養素とアミノ酸組成、そして植物ステロールや抗腫瘍性化合物として認められている「trigonelline(トリゴネリン)」の抽出など、注目すべき分析結果が得られました。
植物ステロールやトリゴネリンはファイトケミカルと言われ、最近、ビタミンやミネラルを超越した物質で”がん予防”の切り札と言われています。
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「ファイトケミカル」とはコーヒやイカやタコなどに多く含まれており、加熱によってニコチンに変わります。
ニコニンと言ってもタバコのニコンチンではありません。ビタミンB3と呼ばれており脳の神経細胞を活性化し学習や記憶の能力を高めるために新たな脳神経回路を形成するなど、脳のエネルギー代謝に重要な役割を果たす物質と言われています。
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「注目を集めるファイトケミカル」は植物が有害な光線や虫の攻撃から自分を守るために作り出す物質です。
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ファイトケミカルが人体に摂取されると抗酸化作用を発揮します。すなわち、活性酸素の害から細胞を守ってくれます。ファイトケミカルはガン予防だけでなく動脈硬化、心筋梗塞、脳卒中、血管障害などの生活習慣病を予防し、老化の予防にも役立つと言われています。
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”なた豆の不思議”では、こうした科学的な分析によって、その効用を明らかにして行きます。
科学的な根拠もなく”なた豆ブーム”を利用する輩の厚かましい商売に利用されなければ良いのすが?
ナタ豆関連のホームページ:
http://kstat.sakura.ne.jp